アトピー性皮膚炎を改善するには!
原因がはっきりしないアトピー性皮膚炎を、日本の伝統的な和食で1万人以上の治療を行い、その内の8割の方を改善、解決した小児科医の永田良隆医師のお話をご紹介します。永田先生は山口県下関市立市民病院の小児科医師です。自宅でもできることを本として出版されています。「アトピーは和食で治せ!」KADOKAWAから刊行(864円)要約しますと、体の中から出るかゆみや湿疹の原因は何かというと体に入った余分なものを排出するときに起きる「体の防衛反応」であると言われます。先生は「下関療法」という名称で治療。食生活を重要視されます。アレルギー症状がなかった昭和30年代の前半当時の「和食」に戻すことだそうです。今の時代は植物油と動物性タンパク質の過食の時代と言われます。食べ物にはアレルギー反応を促進するオメガ6系脂肪酸。例えば、種実由来の油(菜種油、大豆油、コーン油)、肉類、卵など。他方、アレルギー反応を抑えるオメガ3系脂肪酸。例えば、緑黄野菜、シソ油、魚(特にサンマ、サバなどの青魚)など。があるそうです。またタンパク質は栄養の基本となる重要な栄養素ではありますが過食すると完全に消化、分解されないまま、ポリぺプチドというアミノ酸の塊となり、腸粘膜から血液中にとりこまれこれがアトピーのもとになるのだそうです。余ったポリペプチドは妊娠中なら胎盤から胎児へ、乳児は母乳から、小児は皮膚や気道に移行し、その後皮膚に吹き出してかゆみとなるのだそうです。運動などでカロリーを消費できればよいのですが、乳幼児期はそうはいきません。運動量の少ない乳幼児期は和食。成長して運動量が多くなって洋風食材を加えていくという考え方です。和食の基本は「野菜・根菜類・魚介類」洋食で多く使われるのは「牛乳・卵・肉・食物油」最後に、食事療法、食事制限は長続きはむずかしいことだが、「和食」の料理を作るというイメージで取り組めば、実践しやすくなるとのことです。