森田理論学習のすすめ

2024/02/24(土)06:43

ミスや失敗の経験が少ない人へ

行動のポイント(564)

子供の頃にミス、失敗、敗北、挫折、ケガ、大病の経験を持っている人は、貴重な経験をしたことになります。 そういう経験が全くないというのは考えただけでも恐ろしいことです。 神経質性格の人は、困難が予想されることから逃げ回ってきたことが多いのではないでしょうか。 集談会で人間は3000回の失敗を重ねて大人になっていくのだという話を聞きました。 私たちはたった1回の失敗も嫌なのでいつも逃げ回ってきました。 その結果、ミス、失敗、敗北、挫折、ケガの経験の数が大幅に不足している。 その時は嫌な思いをしないで済んだのですが、大人になって経験不足が暗い影を落としています。ノウハウが分からないので、右往左往してしまいます。 何をしてはいけないのか、何をしなければいけないのかがよく分からないのです。 仕事でミスをしたとき、それを自分の一生を左右するような大問題に膨らませてしまう。 もう自分の人生は終わったも同然だ。もうこの会社には自分の居場所はなくなった。退職しておわびするしかないなどと考えるのです。 そして自分のミスや失敗が周囲の人に知れ渡り、軽蔑されることを恐れるようになります。予期不安で苦しみ、積極的に仕事に取り組むことができなくなります。 失敗しないように逃げ腰の仕事ぶりになります。 周囲からやる気のないお荷物社員とみなされるようになります。 さらに叱責されることを恐れて、ミスや失敗を隠蔽するようになります。 経験不足のまま大人になってしまった人はどうすればよいのでしょうか。 生活の発見会の集談会で雑多な体験を積み重ねることをお勧めします。 生活の発見誌の1月号(68ページ)に会社の経営者の人の話がありました。 この方は集談会の先輩から幹事をやるように勧められたそうです。 レクリエーション係を担当し、バーベキューやハイキング、懇親会などの企画と実行をしました。 この役が、内向的かつ経験不足の私にとって、大きな勉強になりました。 不思議なことに、集談会活動を一生懸命やったら、会社の業績もよくなりました。 集談会の活動で、人間に対する誤った認識が是正され、それが社員にたいしても、同じことが言えると、気づいたからかもしれません。 また、神経質者が本質的にもっている心配性が、大きな失敗や事故を防ぐことにプラスに働いたようです。 神経症のお陰で、35年間、会社を潰さないで、続けられました。 集談会の運営にはいろんな仕事があります。 会の運営は代表幹事、幹事、世話人が担っています。 役割としては、会場設営係、司会進行係、会場予約、受付係、図書係、会計係、集談会報告作成、お茶やお菓子係、初心者対応係、電話対応係、はがきやメール案内係、ZOOM会議の設定、個人相談係、懇親会の幹事など様々です。 仲間と助け合いながら成功体験を積み重ねることができます。

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