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テーマ:DVD映画鑑賞(13610)
カテゴリ:Movie
これは2004年の映画で、主演のPaul Rusesabagina役ドン・チードルやその妻役ソフィー・オコネドがオスカーにノミネートされるなど、ハリウッドで注目されていたのにも拘らず、日本では内容がアフリカの内戦、出演役者さんが日本ではマイナー等々の理由から興行収益が見込めないということで、上映の版権の買い手がいなかったという作品だったかと・・・ そしてその後、日本では所謂フリーターと言われる無職だった男性がこの作品の上映を求めて署名活動をして、ついに全国規模での上映を可能にし、その後彼も映画配給会社に見事入社☆っていうなかなか微笑ましい結末を聞いたのを覚えています マイナーな役者さんだと聞いていたのですが、ドン・チードルも素敵な役者さんですし、ニック・ノルティーやホアキン・フェニックスなんかも出ています。ジャン・レノ似(本人かと思ったのですが、エンディング・ロールには彼の名前がなかったので、きっとそっくりな人)も登場します。 舞台は、1994年のアフリカのルワンダで100日間にわたって民族間の紛争で、大虐殺が行われたときのこと。外資の5ツ星ホテルの副支配人を勤めるポールはフツという種族の出身。妻はトゥチと呼ばれる種族出身。この2つの種族の紛争に巻き込まれて・・・彼は、このホテルを利用して、殺される運命にあった約1200人の人々をルワンダから脱出させます。 「シンドラーのリスト」を思い出させます。古い映画ですが、南アフリカのアパルトヘイトを題材にした映画「遠い夜明け」は欧米のジャーナリストが主役ということで、アフリカに住む人々は主題にはなっていないものの、こちらも思い出しました。 10年以上たった今でも、ルワンダの人口は大虐殺される前の人口には達していないのだとか・・・虐殺にあたり、種族の根絶を目的にしていたため、子供や妊婦も無情に殺されています。人種の名前が違うだけで、特に言語や宗教も変わらない人々が殺されます。国連や先進国の仲裁も、資源のないルワンダに対しては、非情です。 ポール本人のインタビューが入っていたのですが、この製作にあたって、彼はルワンダで起きた本当のことを、映画を通じて世界中の人に見てもらって、人類が二度と同じ過ちを世界のどこかで起こさないように祈っている。というようなコメントを残しています。 今も、世界のどこかでは紛争が起きているし、人種間のいがみ合いや、身近なところでも人は何かといがみ合うのが好きな人種なのかもしれません。 日頃の平和な毎日を感謝したくなるし、世界平和のために自分は何が出来るんだろう、と考えさせられる映画です 涙なくしては観ることができません オススメです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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