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テーマ:DVD映画鑑賞(13610)
カテゴリ:Movie
俳優さんは、アル・パチーノ(タイトル「ベニスの商人」Shylock役です)、ジェレミー・アイアンズ(裕福な貿易商Antonio役)、ジェフリー・ファインズ(Antonioの友人で、AntonioにShylockへの借金をする原因を作ったBassanio役)、リン・コリンズ(Bassanioが求婚した、聡明な女性Portia役)、となかなか気になるキャストです☆ 喜劇だと思っていたのですが、内容はなかなかディープ。 16世紀のベニス。貿易都市として栄えていたベニスは、世界でもリベラルな都市として君臨。しかしながら、そこで暮らすユダヤ教徒達はゲットーに住まいを隔離され、人々から蔑まれ、金貸し業などで生計を立てています。Shylockもその一人。 放蕩な生活を送っている若者Bassanioは、聡明な女性Portiaに一目ぼれ。裕福な彼女への求婚には相当のお金が必要。お金のない彼は、親友の貿易商Antonioにお金を借りようとします。 Antonioはちょうど全ての資金を次の荷物に委ねていたため、当面の資金繰りとして、日頃忌み嫌っていたShylockへ借金を申し出ます。 Shylockは、日頃の侮辱に対する腹いせに返済が出来ないときの条件として「人肉を1ポンド」と提示します。 Antonioの荷物を船が難破して返済の目処が立たなくなったため、返済条件の「人肉1ポンド」を法廷で競うことに・・・ 倫理よりも法の遵守が重きを置かれていた時代のようですね。法廷劇も、なかなか鬼気迫りながらも、一休さんのようなとんちで、結末を迎えるのが見所でしょうか☆ 喜劇といわれているものの、本作では悲劇的な要素が強かったように感じます。 本作でのShylockは憎みきれません。アル・パチーノがはまり役で、あまりに素晴らしい演技に、ラストではそこまでしなくたっていいじゃない!ってShylockにエールを送ってしまいました 宗教の対立、人種差別、法と倫理。考えさせられるところが沢山です。 実際に、ベニスでのロケを敢行したとあって、景色も臨場感溢れます♪難点としては、英語の言い回しが、詩的だったり、日頃聞き慣れない言葉が出てくるところでしょうか 久しぶりに古典を観てみるのもいい感じ、と思ったお勧めの映画です☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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