|
カテゴリ:ボタニカル・ダイアリー
今年の冬将軍は、女の腐った奴みたいに諦めの悪い奴だった。
女の腐った奴? 否、たいていの女性は諦めがいい。 諦めの悪いのはむしろ男性諸氏の方だろう。 という事は・・・ 冬将軍様はニューハーフであられたのだろうか?? ともあれ、ようやく晴れたので森へ行った。 そして、たぶん幾つかのCO2という名の溜め息を残していくだろうと思わ れる。 それらは、手つかずの明日には全く必要の無いものだからだ。 ねえ、ほら、アズマイチゲが咲いていたよ。 タンポポとオオイヌフグリも咲いているよ。 猫の目草は、金色に輝いていたっけか。 猫の目草になるってどんな気分なんだろう? と、私は猫の目草になって小川の中にいる。 メシベをくすぐる風が心地よいが、ちょっと寒いかもしれないな、うん。 ふいに川から鳥が飛び立つ。 ぐんぐんと高度を上げ青い空をよぎっていく。 瞬間、私も鳥になり、鳥瞰図的に自分を眺めていた。 その場合、私は鳥なのかそれとも人間なのか? 森で、私は色々なものに姿を変える。 変えるところを想像する。 肉体はあるけれど、タマシイだけになってあちこちを彷徨う。 そして、ほんの少しだけマシな人間になって帰って来る。 CO2と引き換えにフィトンチッドを胸いっぱいに詰め込んで。 それにしても、あの鳥、嘴の長いシギみたいな鳥だったなぁ。 もう少しわかりやすい野鳥図鑑を買おう。 今度鳥になった時、自分が何になったのかを識りたいから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年04月29日 15時12分10秒
|