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オリンピックが終わった。日本はオリンピック始まって以来の大活躍であった。メダルを取った人たちは本当に素晴らしいと思う。その素質もさることながら、それを磨き上げる不断の努力、そして彼らを後押しした運も多分にあったことだろう。
しかし、ちょっと別なところに目を向けてみる。彼らが出場した種目でオリンピックに出られなかった人たちが果たしてどれだけいたことだろうか。圧倒的大多数は世界の舞台で戦うことなどなく、競技生活を終える。競技を止めてしまう、趣味として続ける、後進の指導に当たる・・・などなど。そして、TVでかつて自分が関わった競技を熱く応援したりとか、そんな風に関わっていくのだろう。 あの表彰状に立てた人たちだけが、偉いのではない。一つのメダルを手にするのにどれだけ多くの人が関わっただろう。どれだけ多くのエネルギーと時間が費やされたことだろうか。そして、トップに立てた人ほど謙虚に「自分の力ではない」と口にする。直接自分をサポートしたスタッフだけでなく、その種目、文化を支えてきた人たちの重みを知っているからなのだろう。 真剣に取り組んだ日があったのであればなおのことだが、そうでなくてもいい。たとえ日が当たらなくても、何かの種目と関わり、トレーニングに励んだことは誇ってよいことだろう。誰と比べるものでもなく、自分の人生の中で光り輝くのである。それは、誰が取った金メダルよりも、輝かしく貴重なものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004.08.30 23:31:12
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