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![]() ![]() ![]() 私の通う武術の道場は、田園風景のひろがる山あいの静かなお寺です。毎週一回の稽古ですが、気持ちのよい汗を流させていただいております。豊かな自然、広々とした田畑、美しい山川、澄んだ空気・・・そんな中で稽古をしていると身も心も癒され、ストレスも洗い流されていくような思いがします。日々の生活に追われ、辛いこと、いやなことなどが積み重なって疲れ果てても、またあのお寺で、あの澄みきった空気の中で稽古するんだと思うと、また活力がよみがえってきます。お寺の名前は、西忍寺。300年続く浄土真宗のお寺です。私の師匠は、そこのご住職です。全日本中国拳法連盟の佐藤金兵衛会長から10年にわたって武術を学び、その全てを伝授されました。外柔内剛という言葉どおりのお人柄で、いつも穏やかな春風が吹いているような、そんな感じのする師匠です。いつも私たち門下生の悩みをきいていただき、様々な相談にものっていただいて、武術の師匠というよりは、人生の師匠といったほうがいいのかもしれません。もちろん、武術のほうは、我々が10年、20年稽古したぐらいでは、真似できないような技術を持っておられます。そのお人柄のように、技をかけられるとうららかな春風に身体を包まれたような感じがして、次の瞬間には絶体絶命の状態にさせられてしまう。私は30年あまり学び、様々な技を習得し、そこそこは使えるようになったと自負しておりますが、それでも、師匠のあの、うららかな春風を吹かせることができずにいます。このブログは、尊敬する師匠のお寺のことを紹介したり、稽古していくうえでいろいろ学んだこと考えたことなどを書いていくものです。
カテゴリ:エッセイ
S君の勧めで、ジェット・リー主演の「海洋天堂」という映画を見た。
差支えないようにあらすじを言うと、妻に先立たれた男が障害を持つ息子を育てていくといったストーリーだ。 DVDで見たのだが、そのカバーには2012年4月11日レンタル開始とある。 この表記が映画上映の年ならば、今から14年前の作品ということになる。 ジェット・リー1963年生まれ。 現在63歳か。 ということは、14年前だから、彼が49歳のときの作品。 2013年に「甲状腺機能亢進症」であると明らかにした。 その前の年に発表された映画ということになる。 「甲状腺機能亢進症」 動悸、息切れ、手足の震え、眼球の突出などの症状が出る。 とてもアクション映画などに出れる状態ではない。 この「海洋天堂」という映画にはジェット・リーのアクションシーンが全くない。 しかも、彼の役は、肝臓癌末期という設定だ。 この映画を作る前から病気の兆候があり、その影響でこういう役を演じたいと思ったのかもしれない。 もう自分にはアクション映画はできない。 これからは、人の内面を表現できるような俳優でいこうと思ったのかもしれない。 どんなにすばらしいアクション俳優でも、年には勝てない。 だんだん路線を変えていかなければ、映画界では生き残れない。 年齢のこと、体調の悪化、将来の不安、こういった彼の心情が演技ににじみ出ていた。 ジャッキーのようにカンフーマスターのような役に移行していくのが自然な流れなのだろうが、 ジェット・リーには、カンフーとは全く無縁の役で活躍してもらいたい。 これは、私がこの映画を見終わって思った感想だ。 彼に直接会ったことはないが、彼の性格は一途で真面目なんだと思う。 一回目の奥さんと離婚する時、彼女の生活が困らないように自分の財産をすべて慰謝料としてを払ったという。 2回目の奥さんには多額の借金があり、それを払うために映画の出演料のほとんどを奥さんの借金返済に充てたという。 映画制作時に、彼のスタントマンが事故で無くなり、映画製作会社が裁判で訴えられ約300万円の支払いを命じられたが、リーは、8200万円を自ら支払ったという。 こういったお金の使い方を見ても、彼が一途で真面目な男だということがわかる。 今回のこの映画にも、彼のそういったところに感動した。 カンフースターではなく、映画俳優としての新たなジェット・リーの再出発を示唆する映画として、いい作品だと思う。 これからは、アクションシーンが全くない、一途で真面目な男の役を見せて欲しい。 楽しみにしている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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