おきらく

２１日に放送されたCSの「バボチャンネル」。期待とは大きく外れて「男子」情報がほとんどでした（怒）が、その中でも嬉しかったのが「中垣内」選手の引退試合の様子を放送してくれたこと。
思い起こせば昔から全日本男子のスーパーエースと言えば間違いなく「中垣内」でした。しなやかなスパイク。いつでも冷静で、でも間違いなく熱いそのプレイ。しっかりと自分の意志を持ち続ける強さ。
私の中では男子選手の中で最も記憶に残っているプレーヤーです。
彼が引退する・・・時代は流れたのですね。情報としては知っていましたが、いざその場面を見てしまうとウルウルとなってしまいました。
しかも引退試合は「堺×ドリームチーム」。このドリームチームは92～95年頃あたりの選手が勢ぞろい！！大竹・南・荻野・青山などなど。私が男子バレーをきちんと見ていた頃の選手ばかり。中垣内さんはチームをいったりきたりで試合をしていました。

そして最後のコメント。全ての人に感謝をささげ、そしてこれからをしっかりと見据えた、実に彼らしいコメントでした。
これから堺の監督となりますが、きっと素晴らしいチームにしてくれることでしょう！！
「名プレーヤーは名監督にはならない」というジンクスがありますが（中垣内さんは前全日本男子監督、田中さんの引退試合を見て自分もこんな風に引退できる選手になりたい、と思ったそうな）、あれだけ自分にも厳しい方が監督になるなら、絶対に強くなると思います。今年のVリーグは久々に男子にも注目しますかな～。

そしてフジテレビのサイト内にあった辻選手のインタビュー、読んで不覚にも泣いてしまいました。本当にこの人あっての全日本女子。この人がいなかったら吉原選手はもちろん、皆さん気持ちが続かなかったんじゃないかな、と思いました。息子さんのことに心を痛めつつも、それでもプレーヤーとして戦い続ける辻選手。控えセッターという難しい立場に置かれながら、それでも皆を思いやって必死に自分を抑える辻選手。
尊敬します。本当に。
このインタビューの中のコメントで「メグカナが注目されているけど、メグカナが34歳までコンビでやっていけると考えたら難しい。それを考えればトモチエコンビがここまで残ったことのほうがすごい。今後もこんな34歳コンビはまずでないでしょう？」みたいなことを言ってらっしゃいました。
考えればそうですよね？これまで年齢をとやかく言ってきたバレー界の中で、2人が素晴らしい精神力を持ち続けてプレーを続けてきた。今後、そんなプレーヤーがあらわれるかと考えたら・・・難しいですよね。

本当に全員で戦ってきた全日本女子。その中でも支え続けて辻選手の強さを、このインタビューで改めて知りました。吉原選手と共に笑顔でメダルをその手にすることを、本当に願ってやみません。