なんであたしがあんたの機嫌取んなきゃいけないのよ

2021/08/17(火)22:26

他人の経験を見るか自分で経験するか

50代半ばの先輩(女性)が新卒プロパー20代後半(女性)の生活が信じられない、と言っていて、その理由を聞いているうちにジェネレーションギャップすげーと思ったので書く。 いわく、折角の20代なのに、遊びに行きもせず会社と家の往復で休日もずっとおうち。恋愛もおしゃれもしないしこれといって趣味もないのは信じられない、とのこと。 いやーわかんないですよ、家帰ったら神絵師かもしれないし。趣味を話すほど信頼されてないだけの話ですよ、という言葉を飲み込みながらも、20代の子と話していると本当に趣味がなさそうにも感じられる。 対する50代半ばの先輩はバブル最盛期にお立ち台でジュリアナ踊ってた人。ザ・バブル!の話がすごいんだよな。夏は軽井沢でテニス。冬はスキー。お金は連れてってくれる男が出す。 そりゃあ、趣味がないって信じられないだろうな。でもさ、あなたも別に趣味はないんじゃないの? 流行に乗っかってただけで、それは本当に自分がやりたかったことなの?やった結果何か身に付いたの? 何にもならなかったとしても、それらから得られる優越感はすごかったんだろうなぁ。工藤静香みたいに可愛かったもんな。輝いてたし、今も輝いてるよ。ギラついてテカってるとも言う。 30代半ばの私は趣味のために働いているような無気力・自分本位なゆとり世代って散々言われてきたけれど、それでもやりたいことだけはあったな。 オタク的な活動を20代に始めたけれど、活動するためのインフラが20代の時に整いつつあったからそれに乗っかった感じ。 レイヤー活動してたのもそのころだったけど、イベントが増えたり衣装がネットで安く買えるようになったりレイヤー人口増え始めのころだった。 手を伸ばせば届く距離に色んなものがあった。 自分より素敵な人はたくさんいたけれど、私もやってみたいと思えるよう距離感だった。 それに楽しいことには自分から能動的に動かないとアクセスできなかった。SNSはmixiがあったけれど、まだイベントで実際に会うのがメインだった。 それが30代を超えたあたりから、面白いことが向こうから無料で押し寄せるようになった気がする。 映画とかマンガって無料では見られなかったし。レンタルはあったけれど、店に行って選ぶっていう動作は必要だった。 今ではスマホ持ってればタダでなんでも見られるし。無料コンテンツを消費しているだけで一生終わる。 その中にyoutubeもあって、自分が興味あることを圧倒的技術でこなしている人が無料で自分の体験を放送してて、観衆からお金もらってるってことに驚いた。 自分でもやってみたいと思えるようなレベルをはるかに超えたすごい人がたくさんいて、大勢の人がそれを見せてくれてありがとうって感じでお金払ってく。それだったら自分もその他大勢でいいんじゃないかなと思える。 自分で体験するから他人の体験を見るにシフトした感じがする。 もしかしたらスキーに興味を持った時、50代半ばの先輩は自分で板履いて雪山に行くけれど、20代の子はプロスキーヤーのyoutubeを見ようって思うのかもしれないな。 自分で雪山行ったところで出来ることなんか限られてるし、次の日疲れるし、だったらプロの動画見た方がよっぽど特別な体験ができるって考えるのかもしれない。 レイヤーも私が自分でやってた当時からphotoshopはあったけれど、今人気の人たちはこれCG?人間の骨格的にこれはありえなくない?という超カワイイ二次元顔・二次元ボディでどんだけすごい縫製技術持ってるの?という完成度の衣装を着てすごい頻度で写真upする。 人気ある人とない人の収入差もすごいし。コスプレってお金かかるだけの趣味と思ってたけど、今は好きなことやって稼げる仕事らしい。 この時代に10代・20代を迎えていたら、私は何をやっていただろうと思う。 何かしようと思えたのかしら。 と何かを不安に思ったのだけれど、結局今は今でなぞの手仕事アートマーケットに手を出しつつあり。 これだったら私にもできるかも、ってか私の方が上手かもって思えるところを突っつきまくっている感じはある。 やりたいことへのアクセスの仕方は世代によるのか人によるのか考え方違うと思うけど、私は20代の子が趣味ないって言ってもなんかわかる気がするなーソシャゲーやってアマプラでも見てればいいんじゃない?と思うし。 乗れそうな波を見極めて乗っかるしかない。パフォーマンスは波に乗っかってからだ! やりたいことがない自分はダメだって方向に行ったら、それは違うと主張したい。それまでは黙っていようと思った。

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