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カテゴリ:進路・就活
長国保有残高は数年間のうちに銀行券発行残高に近接へ=日銀報告 ロイター 4月25日(月) [東京 25日 ロイター] 日銀は25日公表した「2010年度の金融市場調節」の中で、長期国債保有残高は数年間のうちに銀行券発券残高に接近していく可能性が高い、との見方をあらためて示した。 日銀は現在、長めの資金を供給する手段として、年21.6兆円(月1.8兆円)のペースで国債買い入れを行っており、2010年度末の保有残高は前年度末比8.0兆円増の58.2兆円にのぼっている。一方、2010年度末の銀行券発行残高は同3.5兆円増の80.9兆円にとどまり、その差は約22.7兆円まで縮小している。 日銀は金融調節上の観点などから、長期国債保有残高が銀行券発行残高を超えないとする、いわゆる「銀行券ルール」に基づいて運営しており、差額の縮小は国債買い入れ増額余地が小さくなっていることを意味する。 報告書では、長期国債保有残高の見通しについて「償還額が現状よりも増加していくため、増加ペースは鈍化していく」との見方を示しつつも、先行き不透明感が強いことから、「相当の幅を持ってみる必要がある」と指摘。これを念頭に置いた上で、1)銀行券発行残高は現在と同程度の水準で推移する、2)長期国債は2010年度実績と同じ金額および同程度の残存期間別構成で買い入れていく──ことを前提とすると、「今後数年間のうちに近接していく可能性が高い」と結論付けた。 「金融市場調節」 金融市場調節とは、日本銀行(日銀)政策委員会による金融政策決定会合で決められた金融政策運営の基本方針。 金融市場調節方針を実現するために、民間金融機関が日銀に設けている当座預金残高を調整することで、短期金融市場における資金の総量を調整すること。 金融市場調節の方法には、債券や手形の売買等によるオペレーション(公開市場操作)と日銀貸出がありますが、現在はオペレーションが中心となっている。 「銀行券ルール」 日銀が引き受ける長期国債の総額を日本銀行券の流通残高以下に収めるルール。日銀が自主的に設定している。 日銀の貸借対照表上では、国債の引き受け額は資産に、銀行券の発行残高は負債に計上される。日銀は金融調節の手段の一つとして、金融機関から国債を買い上げることで資金を供給するが、これは、日銀が国債の最終的な引き受け手になることを意味する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.04.26 11:53:05
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