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カテゴリ:ビタミン・ミネラル
ビタミンAは、体の発育、上皮・器官・臓器細胞の成長分化などに関与します。そのため、妊婦や乳幼児にとっては、特に必要なビタミンで、その欠乏症のより、胎児に発育以上が生じます。また、視機能にも関与する物質であるので、欠乏すると暗順応が低下します。 また、最近では免疫防御系に作用し、麻疹・呼吸器系感染症・HIV感染率を低下する作用も見出され、注目されています。 ビタミンAは、脂質とともに腸管から吸収された後、体内ではビタミンAと特異的に結合するタンパク質RBPと結合して、血中に運搬され、体内の標的臓器に到達します。 レチノイドとは、ビタミンA(レチノール)とその類縁化合物の総称で、多くの種類が存在します。 天然のカロテノイドには体内でレチノールに変化してビタミンA効力をもつものがあり、これをプロビタミンAといいます。代表的なものに、βーカロテンがあります。 βーカロテンは、ビタミンAの前駆体(プロビタミンA)であり、摂取されたβーカロテンは必要に応じてビタミンAに変換するため、一般に多く取りすぎても血中ビタミンA濃度を増加させません。しかも、そのβーカロテンの吸収は食物中の脂肪量や調理方法によって10~60%と大きく異なります。 ビタミンAは、動物性食品では主にレチノールとして、植物性食品中では、種種のカロテノイド、主としてβーカロテンとして存在します。 所要量は、成人;男600μgRE(2000IU)、女540μgRE(1800IU)です。(ビタミンAの所要量等は、レチノール当量にして換算します) ビタミンAには急性中毒症と慢性中毒症があるため、許容上限摂取量が決められていて、成人では1500μgRE(5000IU)です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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