スペインの思い出 これも神のおぼし召し???
スペイン旅行その3 「あれは神のおぼし召しだったのかも・・・」の巻スペイン旅行のことで思い出したことがあります。アルハンブラ宮殿を後にして、アルハンブラ宮殿を反対側の丘から撮った写真です。 この丘のすぐ脇のレストランで、みんなでわいわいといろんな料理を頼んで昼食をしました。すごくおいしくて出てくる料理すべてがリーズナブルなおいしい料理でした。食べきれずに「もったいないね~~~」とおばさんよろしく言っていましたら、会社の若いバリバリの営業の男の子が、「奥さん、お土産」って手渡してくれたのがたくさんの料理の「持ち帰り(^_^;)」 「えっ、スペインで持ち帰り???」って思いましたが、断ることも出来ず、若い子の好意をむげに断ることも出来ずに、「ありがとう・・・(ーー;)」主人も「ホテルに行ったらまた食事が出るんだぞ!!、いつ食べるんだ?」と心配顔・・・でも頑張って手に持ってたくさん歩いてホテルまで戻りました。 くたくたに疲れてホテルに戻ったときには主人と二人・・・「ラウンジでコーヒーが飲みたい!!」とわがままを言って、飲んでいました。すると、やせた老女がホテルのロビーからうろうろと・・・近くに来て最初は何を言っているのか解らなくて、必死で何か訴えているよう・・・おなかを押さえて、「?????」 すかさず、ホテルの人が気付いて、「外へ行け!!」モードで追い払い、そのときに、”物乞い”だったと気付きました。 老女は、仕方なくゆっくりと外へと向かいました。そのとき「はっ」と自分で気付きました。”ここに食べ物があった”しかも”自分で困って、捨てるしかない、持て余してる食べ物”あわてて、ジェスチャーと言葉で、””ちょっと待って、ここへ来て””と手招きし、その食べ物の袋を手渡しました。 老女はうれしそうに何回もお辞儀をし、その場を去っていきました。後で主人と、「中をあけてびっくりするよ、すごい御馳走がたくさん入ってて」と、はなしたあと、「もしかしたらあんな大変な思いをして食べ物を運んできたのはこのためだったのかもね・・・」と”神のはからい”のような気がしてきました。 本当のところはわかりません。老女はお金を恵んでほしかったかもしれないし、外国人の旅行者をだましてお金を少しでもせしめようとしていたのかも知れません。 ただ、私はあの老女がうちに帰って、袋を開けて”久しぶりの御馳走”にありつけたと思いたいのです。(勝手な想像ですが・・・) たくさんの悲しいお話を秘めた「アルハンブラ宮殿」を後にそして、キリストやイスラムの人が信じる”神”のおぼし召しだったのかも・・・と。 運命を感じた、瞬間でした。