オワコン?悲惨??そんなことないと思う(1)自転車遊び
ネット界隈でロードバイク市場及びスポーツサイクリング業界に警鐘を鳴らすような記事が散見したので、自分なりの意見を何回かに分けて書いていこうと思いますよ。僕はプロでも無いんで、多角的に論じることはできませんけど、視点の差、つまり視差によって生じてる事案なのかなと思うところはあるんですよね。そもそもロードバイク以前にサイクリング趣味って何?って話だと思っていますし、その為の入口でオススメな理屈を自分なりに考えてみましたよ。まずは前提から・・・車輪の付いた移動道具ってありますよね。車、オートバイ、自転車はどれも同じ括りだと思っています。スケボーとかそこには含まれません。その理由は、そもそもの成り立ちが「生活の足」なのかって話ですよね。そこに遊びを見いだして、スポーツ化していったのが、車であり、バイクであり、自転車だと思っています。つまり、「生活の足」「遊び道具」「スポーツ」の3段階が存在しています。そして、これらの3種の乗り物はミスリードされてしまっている面があると思っていて、後ろに行くには「それなりの道具」が必要と思わさせられてる節があります。これが「先入観の罠」ってやつですね。実際はそんなこと無くて、軽自動車やカブやスクーターでもちょっとしたドライブは楽しいし、峠を走ったらエキサイティングなんですよ。別に頭文字D(スポーツカー)やバリ伝(スポーツバイク)のような乗り物でないと峠を走っても楽しくないとかは無いんですね。この状況が自転車にも全く以て当てはまっています。それでは、ここからは自転車に光を当てて書いていこうと思うんですけど、このBLOGを読んでいただいている皆さんは自転車乗りでロードとか乗っている人のような気がするので、対象外のような所はあるかもですけど、何かのきっかけで自転車趣味のスタート前の人に読んで貰えたら嬉しいですね。で、結論から言うと、クロスバイクや小径車で自転車遊びを始めたら良いと思うという話です。それも5万円弱くらいとかの価格帯のもので良いと思います。自転車趣味におけるロード云々は後日、書いていこうと思っています。それらの自転車の特徴は前述の価格面もですけど、扱いやすさですよね。スニーカーにTシャツとハーフパンツで乗って(ヘルメットは推奨します)、日常の保管も家やマンションの駐輪場で良くて、街中の路駐もし易すく、盗難リスクも(ロードのような高級車より)少ないですよね。それだけで足としての道具以上の遊び道具としては十二分ですね。クロスバイクや小径車を通勤・通学の足で使っても違和感無いですし、街中のスーパー行ったりとかのちょっとした買い物に使っても問題ないです。これが「生活の足」としての利用ですね。そして、ちょっと遠くの銭湯に行ってみたり、カフェ巡りしてみたり、往復50km程度のサイクリングを楽しんだりするのにも適してますよね。これって「遊び道具」として活躍してますよね。そこから少し運動強度を上げて、(そこまで標高のない)近くの山や峠を上ってみたり、ロードバイクとかで日帰りで走る距離を一泊旅行で走りに行ったりとかも出来ますね。これは掛かる負荷から考えても乗ることが目的になってるんで、「スポーツ」ですね。上に挙げた事例って「ロードバイクじゃないと無理」とか無いですよね。クロスバイクや小径車でちゃんと「遊んで、スポーツできる」んですよね。まずはそこから始めたら良いんじゃないかなと思うわけです。僕自身もMTB、小径車、シングルスピードと乗っている中からロードの世界に入った人間でもあるので、特にそう思うのかもしれません。「自転車で遊ぶ、スポーツをする=ロードバイクが必要」という考えは、本当は極めて敷居の低い世界なのに、高く思わさせられていると思います。よくある「クロスバイク買ってもすぐにロード買うから、ロードにしなよ」はそこまで気にする必要は無いと思いますよ。まずは比較的安価なクロスバイクや小径車で自転車でしっかり遊んで、ちょっとスポーツしてっていうのをやっておけば、自分の趣味として自転車が席に座るのか、自分で判断できます。楽しければ、自然とロードバイクへ移っていくんでしょうし、それをわかっての上記台詞でもあるんですけど、まずは「気軽に始める」のは悪いことはないです。いきなりロードを買う人をどうこういうつもりも無いですよ。僕も最初の車はCIVIC(EG-6)でしたし、「買うならスポーツカー!!」的なスタートも勿論アリですねよね。それでも思うのが、「生活の足」と「遊びの道具」としての優位性はクロスバイクや小径車の方がロードよりもあったりするので、ロードを買っても無駄にはならないと思うということですね。(保管スペースの問題もありますが)そして、クロスバイクや小径車で遊んでスポーツしてハマってから、ロードに乗り換えた際にはロードバイクを活用するイメージが最初から出来てるんで、初速が違いますよね。買った瞬間からフルに扱えると思います。というのが、僕の思う自転車趣味の入口の理屈ですかね。で、ここからは他者との関わりになるんですけど・・・・きっと、クロスバイクとか小径で遊んだりスポーツしてると、そういう充実が日常会話に入ってきたりすると思うんですが、その際に湧いてくる問題について少々書いていきますよ。せっかく楽しく遊んでいるのに、マウントを取ってくるピチピチの格好した街中で素面で見たら変な格好してるような人達が現れたら、相手にしない方が良いです。遊びに上級も初級も無いわけですからね。たまたま高額な自転車乗ってて、歴が長いから偉いのかって話ですし、思考を一度趣味以外の話に置き換えて「嫌なこと言われてる」と認識したら、離れたほうが良いですね。折角の楽しみが半減してしまいますからね。自分の友人・知人が自転車趣味の人でも、その人達はともかくグループには近づかないという選択肢は持っておいて損は無いと思います。過去に自分が所属していたサイクリングチームにクロスバイクで参加をした女性がいたんですけど、走行イベントには1回だけの参加でその後、参加を一切しなくなり連絡も取らなくなった事例がありました。「自分だけ場違い」と思ってしまうような場所に行くのは、個人的にはオススメしないかなということですね。ここで「乗ってる」人がクロスバイクや小径車で自転車遊びにハマっている友人とサイクリングに行く場合のことを書くと、「ホストの気持ちで」同行したら良いと思いますよ。道具も違えば経験も違うんですからね。自分の彼女が始めたら、そういう対応をするんだから同性の友人でも同じようにしてあげて欲しいですよね。もしくは、自分はママチャリで頑張ってみたり、同じくクロスバイクで走ってみたりですね。え?持っていない??ロードバイクのよくわからん小さいパーツに何万も払ってるなら、友人の為に同じ金額くらい出したら良いと思いますよ!!優秀な「日常の足」も手に入りますしね。・・・・というようなことを思っています。安価なクロスバイクや小径車で「こういう遊びがいいよ」っていう記事とかを書くメディアは(商売的な)メリットも無いので、あまりないと思いますけど、高級ロードやホイールを特集してるような雑誌こそが、そういうライト層向けの情報発信をしたら良いんじゃないかなと思いますよ。自転車日和のもうちょっと敷居を下げたような雑誌とかあると良いかもですね。今回は前述ですが、自転車趣味って本当は凄く敷居が低いし、簡単に試せるんだよってことを書きました。主としてクロスバイクと小径車を書きましたけど、ママチャリでも同じことは出来ますし、「サイクリング」って自転車乗れれば誰でも出来る遊びだし、スポーツだと思います。