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2020.10.25
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1017日(土)11:00

学部専用図書館 ホワイトキューブ

カフェコーナー

 

「マコ、おまたせ!」

 

「ううん。まだ、来たばかり」

 

今日は、『マコの世界システム論』という動画をYOUTUBEに掲載するため、収録を行う日だ。この動画作成は、マコ、初美、クリスの3名で行うプロジェクトで、113日の大統領選挙前に、第一弾を公開する予定だ。

 

「初美は別のプロジェクトがあるから、1時間くらい遅れるって」

 

「そっか。じゃあ、それまで、たっぷり話できるな。今週は、狂った一週間だった。しかもさ、今日、YOUTUBEを収録なんて、信じられない偶然だよ!」

 

「本当よね!」

 

昨日は、ほぼすべての有力なQ関連のYOUTUBEが強制的に閉鎖されたのだ。ルールに抵触することがなく、真実を追求する、平和的な動画ばかりである。

 

物凄い弾圧だ。これまでも、ツイッターやフェースブックでQ関連のアカウントが強制閉鎖されたり、YOUTUBEの動画が強制削除されてきたが、これほど、徹底的に弾圧されたのは、初めてと言える。

 

そういう中で、世界システム論と銘打っているものの、Q関連のYOUTUBE動画の収録を行うのだ。

 

「今、エッジオブワンダーを見てきたけど、凄かったよ」クリスが言う。

 

彼らは、自分たちのYOUTUBEを含め、仲間のQアノンたちのYOUTUBEがすべて閉鎖されて、凄い憤っていたが、その一方で、彼らはこうなることを想定して、自分たちのHPを立ち上げ、有料会員を募り、YOUTUBEが閉鎖されても、ライブ中継を行える体制を準備してきて、それが間に合って、本当にライブを行えているのを、1000人を超えるライブ視聴者とともに、喜んでいた。

 

「俺たちは、今、みんなで歴史を創っているんだ。俺たちは、反乱軍だ! これは、地下基地からの放送だ!」

 

エッジオブワンダーのベンとボブは、高らかに宣言した。

 

「僕らもさ、今週は、ビンラディンを暗殺したチーム6の話がぶっ飛びで、水曜日は朝5時から、レッドコーホートでミーティングしたけどさ、昨日は、あれより凄い。ニューヨークポストに掲載されたバイデンの息子の話は、知ってる?」

 

「ううん。そっちは、まだ、よくわからないの。大さわぎだってことしか・・・」

 

「信じられないことの連続さ。話が長くなるから、オレもコーヒー買ってくるよ」

 

「うん」

 

コーヒーを片手に、マコのところに戻る。

 

「クリス、ちょっと疲れてる。あまり寝てないでしょう」

 

「ああ。やることが山積みだから・・・」

 

「金髪のデジタルソルジャーは、大活躍だもんね。えへへ」

 

マコが、「あなたの秘密を知ってるのよ」という感じに笑う。引き込まれるような笑顔だ。

 

「知ってるんだ?」

 

「知ってるわよ。初美に教えてもらった」

 

「初美も知ってるのか。誰にも言ってないのに」

 

「初美が言ってた。ツイッター見てるときに、【金髪のデジタルソルジャー17】というのがが出てきて、読んだ瞬間、あ、これはクリスだって、一発でわかったってさ」

 

「そっか」

 

「クリスは、学生番号が17だしね」

 

「いい番号だろう?」

 

「ほんとね」マコが笑みを返してくれる。

 

「俺たちってさ、去年まで、あんまり話したことなかった・・・」

 

「そうね」

 

「今年になって、コーホートが一緒になって、さらに、このプロジェクトが始まってから、マコと初美と3人で話すようになってさ」

 

「うん」

 

「実は、俺、マコたちと3人で話してる時間が、今、一番楽しいんだ」

 

「ほんとう?」

 

「ほんとうさ。どうしてか、うまく言えないんだけど・・・」

 

そう言いながら、クリスは頭のなかで、なぜなのか考えていた。

 

「初美が言ってたわよ。クリスは今まで、孤独だった」

 

「ああ」

 

そうだ。自分は孤独だった。何か目に見えない巨大な敵と、一人で戦っていた。それはみんなのためだと思っていた。けれども、誰にも理解されなかった。

 

理解されないどころか、「オタク」とか「頭がおかしいんじゃない」とか、馬鹿にされてばかりだった。幼稚園からの、幼馴染の初美でさえ、いくら説明しても、全く取り合ってくれなかった。

 

これほど重要な話なのに。

なんで、誰も、話も聞いてくれないのか。

 

俺の言うことを全部信じろっていうんじゃない。議論さえ、してもらえなかった。それなのに、事態はどんどん悪化していく。調べなきゃならないことも、次々でてきて、自分ひとりでは、無理だった。でも、誰とも話せない。

 

そういう日々が続いた。

 

大学を卒業しても、どこに行っても、状況は変わらないよう見えた。これからも、ずっと孤独・・・と、諦めていた。

 

ところが。

 

あの、風変わりな教授が登場して、事態は一変した。

 

「あの教授のお陰でさ、みんなと、まともに、Qのこととか、陰謀論のようなことを議論できるようになった」

 

「クリスって、くそ教授って、いわないのね」

 

「あ、そうだな」

 

「同類だから、かな。あはは」

 

「そっかも。ははは」

 

屈託なく笑うクリスをみて、マコは嬉しくなるのを覚えた。ちょっと、意外だった。

 

(こーいうの、いいかも!)

 

大学に入ってから、私は、竜崎君と付き合い始めたから、孤独のはずはないけど、とマコは思った。

 

でも、竜崎君と付き合うまでは、自分は、日本古来の語り部である「森一族」の末裔として、一族の期待を背負って、幼いころから特殊な育てられ方をしてきた。

 

だから、みんなと違うのだと、思っていた。

 

みんなと違うから、いつも控えめに行動していた。その結果、温厚で、奥ゆかしいって、言われるようになった。それも悪い気はしなかった。それなりに仲の良い友達もいた。彼氏もいた。けれども・・・

 

(ああ、私も孤独だったんだ!)マコは思った。

 

「でさ、話をニューヨークポストに戻すよ」

 

「うん!」

 

「民主党の大統領候補のバイデンの次男、ハンターの、とんでもないメールが公になった。これが事実なら、バイデンは終わりだ。大統領選から降りるのではとか、ツイッターは大騒ぎだ」


「うん。それで?」

 

「ツイッターでこの話題が、あまりに盛り上がって危機感を覚えた、ディープ・ステートは、この記事をリツイート(記事を添付して、他の人に送ること)できなくしたんだ」

 

「そうね」



***








***


 

「それで、ますます騒ぎが大きくなった」

 

「しかも、これは未確認だけど、一時、ツイッターがダウンしただろう?」

 

「ええ」

 

「あれも、このニュースの拡散を防ぐために、グローバルにツイッターの全機能を、自分で停止したみたいなんだよ」

 

「へー」

 

「さらに。今言ったことが、FOXニュースとか、テレビで報道された。これは、米国の歴史で最大の検閲だ。これでは、共産主義の中国と同じだ。暗黒時代だと、タッカー・カールソンとかがまくしたてた」

 

「ふーん」

 

「例によって、トランプもツイッターで凄い剣幕で非難した。それだけはおさまらなくて、フェースブックもおなじようなことをしていたみたいなんだけど、この2社の経営トップが、上院に呼び出しを食らったんだ」

 

「戦争状態ね」

 

「そうさ。で、ツイッターは仕方なく、謝罪して、この記事をリツイートできるようにした。そしたら、それが、また大きな話題で、盛り上がった」

 

「なるほど」

 

「これだけなら、Qたちの勝利だけど」

 

「だけど、なに?」

 

Qが唯一投稿する【8KUN】という投稿版があるのだけど、そこが凄い攻撃されて、シャットダウンだ」

 

「えー!」

 

「大戦争なんだ。そしてね、その、おおもとの記事が、これだけ、隠されるとあって、実に興味深いんだ」

 

「でしょうね!」

 

「問題の、バイデンの次男のハンターって奴は、有名な悪い奴なんだ」

 

「ええ」

 

「ただね、悪い奴なんだけどさ、レベルがぶっ飛びでさ、実在するとは思えない凄さなんだよ」

 

「どんな風に?」

 

「例えば、薬物中毒で、軍隊を除隊になったことをはじめとして、5度もリハビリ生活をしている」

 

「へー」

 

「コカインを買おうとして、銃を突き付けられたこともある」

 

「映画みたいね。ほんとうなの?」

 

「ニューヨーカーという雑誌のインタビューで自ら語っているんだ。日本でも報道された」

 

***


"コカイン中毒で軍を除隊" バイデン氏次男が葛藤を語る
2019.07.04、フジサンケイ
https://fujisankei.com/video_library/news/hunter-biden.html

***

「そう」

 

「女性関係も凄い。4年前に兄のボー・バイデンが亡くなったあと、未亡人となった兄の妻と交際したり、今年5月には知り合って1週間も経っていない別の女性にプロポーズし、結婚したんだ」

 

「なにそれ!」

 

「そしてね、映画俳優顔負けの男前なんだ。スーパークールな悪役として、魅力的とさえいえる。名前も、ハンター(狩りをする者)とかって、ちょっとカッコいいだろう」

 

「そ、そうね」

 

「その札付きの、無職のワルがさ、今49歳なんだけど、2009年にバイデンが副大統領になるや、たちまち、ウクライナや中国で、超高給取りのビジネスマンとして、いくつかの大企業の取締役とかで、大活躍を開始したんだ」

 

「そっか。それが、討論会でトランプが揶揄していたことなのね」

 

「そうそう。明らかに、副大統領である父親とのパイプ役さ。明確な汚職で、やってることも売国だ。能力も経験もないのに、信じがたい高給取りなので、その疑いが濃厚だったのだけど、ついにその証拠となる、メールのやり取りを、ニューヨークポストに公開されてしまったんだ」

 

「そっか」

 

「メールが公開された経緯も謎めいている」

 

「というと?」

 

コンピューターの修理屋に、3台のPCがあった。バイデンの息子の名前のステッカーが貼ってあるが、期限を過ぎても受け取りにこない。しかたがないので、PCの内部を確認して、処分しようとしたら、見てはいけない内容のものだとすぐわかったので、FBIに連絡して、引き取ってもらった。

 

「それで?」

 

その修理屋は、自分が発見してしまったバイデンの息子のメールは、大事件として報道されるはずだと思って、新聞やテレビに注目していたが、全く報道されない。これは、FBIに握りつぶされたに違いないと思った。

 

「うん、それで?」

 

「実は、その修理屋は、そのような事態も想定していて、ハードディスクにあった情報を全てコピーしていたんだ」

 

「小説みたいね!」

 

「そうなんだ。で、そのコピーを、トランプの法律顧問で、元ニューヨーク市長のジュリアーニに送ったんだ。彼は、検察官としても名高い」

 

「そっか」

 

「で、ジュリアーニが、ニューヨークポストに送ったのさ」

 

「しかし、FBIも酷いわね」

 

「そっちも、大ごとなんだ。実は・・・」

 

この修理屋が、このハンターのメールが重大だと思ったのは、当時、トランプ大統領に対する弾劾の調査が行われていたが、その行方を決定づける情報が含まれていたからであった。さらに、信じがたい、非人間的な行為の動画もあるという。悪魔の儀式やアドレノクロム関連かは、現在のところ、不明である。

 

「弾劾については、以前(第6話で)議論したけど、今日は時間があるから、詳しく話すとさ、大統領は国民が選挙して決めるから、大統領を辞めさせる弾劾っていうのは、余程のことがない限り、できない仕組みだ」

 

「それはそうね」

 

「つまり、差し迫った、重大で、明確な罪状が必要だ。それも、野党だけではなく、与党でさえ、大統領としては失格だと認めざるを得ないような、「超党派的」に認められる罪状だよ」

 

「わかるわ」

 

そして、従来は、一次情報を持つ者しか内部告発を行えなかったのに、民主党がルールを変えて、「hearsay(うわさ)」でも良いと変えたのだ。

 

つまり、証拠もなにもないけど、トランプがウクライナと悪いことしているって話を聞いたことがあります、と告発したのだ。

 

「そんなの、誰にだってできるわよね」

 

「でさ、もっともらしく思わせるために、弾劾調査をリードしていた、民主党のアダム・シフという議員が、議会でトランプとウクライナ大統領の電話会談を再現してみせたんだ」

 

「それは、前回、言わなかったわね」

 

「あの時は、話すことが他にいっぱいあったからね」

 

アダム・シフ議員は、議会でドラマティックに、トランプの真似をして、下記を読み上げたのだ。

 

「アメリカ合衆国は、貴国に対してこれまで、とても友好的にしてきた。とても、である。他の国は、ここまでしていないだろう。しかし、わかるかな。国と国の関係は相互主義が重要だが、これは一方的になっているのだ。あなたが聞いて欲しいということを、私は聞いた。私も君にして欲しいことがある。これは、7回しか言わないから、よく聞くんだ。私の政敵(バイデンのこと)に泥を塗るんだ。わかったかな」

 

この、725日の電話会談で、トランプが大統領権限を乱用し、ウクライナ大統領に圧力をかけて、来る大統領選挙で「強敵」となる、民主党のバイデン候補に不利となる情報を探させた、というのが、大統領弾劾の主要な理由のひとつだった。

 

 

ハンター・バイデンは、ウクライナのガス会社「ブリスマ」の取締役で、月額550万円という高額な報酬を得ており、ウクライナでは汚職容疑で調査の対象となっていたが、これは、バイデンを陥れるために、トランプが圧力をかけて、ゼレンスキー大統領にやらせていた、というストーリーである。

 

「まるで、マフィアね」

 

「ところがさ、これは、でっち上げだったんだよ」

 

「え?」

 

「トランプが、この日の電話会談のトランスクリプトを全面的に開示したんだ。極めて異例のことだ。そして、そんな会話が全くないことが、全米中に知れ渡った」

 

シフは、「パロディでした、すみません」と謝罪したが、そんなことで許されるわけがなかった。

 

この「パロディ事件」は、日本では全く報道されなかったが、米国ではFOXニュースなどを中心に大きく取り上げられ、多くの国民が怒った。

 

2年以上も確実な証拠があると言って大騒ぎした、トランプのロシア疑惑が、調査の結果、何もでなかったことや、最高裁判事のカバノー氏の指名を巡る「わいせつ行為のでっち上げ疑惑」(第26話)で、地に堕ちかけていた民主党に対する信頼は、このパロディ事件で完全に崩壊した、と言ってもよい。

 

これ以降、民主党の選挙集会(ラリー)などでは、アダム・シフ議員やペロシ議長が登壇すると、「この、嘘つき!」「嘘つきは帰れ!」などというヤジが連呼されるような事態となった。

 

「話が長くなったけど、このハンター・バイデンのメールは、弾劾の重要な基礎である、トランプのウクライナ疑惑を、一発で消滅させるほどの内容だったんだ」

 

「えっ」

 

「つまりさ、ハンター・バイデンがウクライナでやっていたのは、立派な犯罪だったことの証拠がこのメールに含まれていたんだ」

 

話は逆だったのだ。

 

トランプが圧力をかけて、無実のハンターを捜査させたのではなく、ハンターは本当に犯罪を犯していて、当然のことながら、それが調査対象になっていただけのことだった。

 

「そうなると、FBIは、大統領弾劾調査に関する、決定的な証拠を知りながら、隠していたことになるんだよ」

 

「そっか! それは、まずいわね」

 

「そうさ! つまり、FBIも民主党とグルになって、国民によって正当に選ばれた大統領を排除することに、手を貸していたということになる。クーデターの証拠が出たんだ」

 

「うーん。終わってるわね」

 

「だから、ディープ・ステートの仲間の、ツイッターは、リツイートできなくしたり、全世界のシステムをダウンさせたりして、このニュースの拡散を防いだんだよ」

 

「でも、日本では、報道されないわよね」

 

「日本どころか、アメリカでも、大手メディアは、シラを切っている。それほど、決定的なんだよ」

 

「あ、初美!」

 

「お待たせ。すっごい、遅くなってごめん」

 

「大丈夫よ! 話すことがたくさんあるから!」

 

「そっか。で、今、何、話してるの?」

 

「ニューヨークポストの件さ」

 

「ああ、あれね」

 

「初美、わかってるの?」

 

「一応ね」不敵に笑いながら、初美が答えた。

 

「え、初美、やるわね!」マコが少し驚く。

 

「新聞攻略班を舐めたら、あかんぜよ! えへへ」

 

「それはちょうどいい。これからが本題だからな」クリスも不敵に言い放った。

 

「え? あんなに話したのに?」また、マコが驚く。

 

「そうだよ。教授なら、今、話したことは、週刊誌レベルで学問ではないと、鼻でわらう」

 

「そっか」

 

「そうそう、ここからが、本題さ。でも、その前に、昼めしにしない?」

 

「いいわね。ちょっと話つかれたし」

 

「じゃあさ、第二学食にいかない? 今日は、本格ナン付き、バターチキン・カレーだって書いてあったわ」

 

「サウンズ・グレート(いいね)!」

 

***

 

「このカレーは、うまいな!」

 

「ほんとね。ところでさ、YOUTUBE用の、マコの絵ってどうなってる?」

 

「今、描いてもらってる。もうすぐだと思うよ」

 

「また、あの剣道部の人に頼んだの?」

 

「そうだよ」

 

「あの人、クリスの彼女なの?」

 

「違うよ」

 

「ほんと? きれいな人よね」

 

「あれ、初美、気にしてる?」

 

「してないわ。絵が間に合うかなってさ・・・」

 

「大丈夫!」クリスが明るく言う。

 

「そう。じゃあ、本題ね」

 

「本題っていうのはさ、この、ハンター・バイデンのメール事件の展開は、2016年秋のヒラリーメール事件の展開とそっくりだ、ってことだよ」

 

「どういう風に?」

 

2016年も大統領選挙の直前に、ヒラリーのメールがウィキリークス経由で、リークされた。同じタイミングだ」

 

「レッド・オクトーバーね」

 

「そう。それから、メールによって明らかになった事実は、どちらも、信じがたい売国とペド・リング(児童虐待と人身売買組織)で、これも同じだ」

 

「そうね」

 

「大手メディアが垂れ流す情報も同じだ。演説会(ラリー)に集まる人数は、トランプが圧倒的に多いのに、世論調査ではトランプが劣勢だという。そして、メール事件の詳細はキチンと報道しない」

 

「ほんとだわ」

 

FBIの姿勢も同じ。明らかな証拠があるのに動かない」

 

「そうね」

 

「トランプは、FBI長官のコミーをクビにして、新しく、レイを長官に据えた。Qは当初、レイを信用せよとか、なぜ、レイ新長官は全米の50ヵ所以上のFBIの拠点を自ら回っているのか、とか、レイ長官を期待させるようなことを投稿していた」

 

「だよね」

 

「それなのに、レイもまた、ディープステート側だった。スリーパーだ」

 

CIA長官もすげ替えたが、こちらも同じ。トランプの言うことを聞かない」

 

「同じだ」

 

「同じ状況で、同じような事件が起きているのね」

 

***

■Qの投稿:レイFBI長官におおきな、バツ



■Qの投稿:2017年の12月には、「レイFBI長官を信用せよ」とある。





■Qの投稿#4851



***

「しかし、4年前と違うこともある。バー司法長官は頼りになる味方だ」

 

「そっか」

 

「他にも、ラトクリフ国家情報長官、メドウズ主席補佐官、マッケナイ報道官など、頼りになる味方も増えた」

 

「敵は敵で、相変わらず強大だが、こちらも陣容を整えて、激突だ」

 

「ひとつ、忘れてるわ」

 

「なに?」

 

「今回は、世界中に多くのデジタルソルジャーがいるわ!」

 

***


■Qの投稿#4880



***


「そうだったな」クリスが高らかに笑う。そして、言った。

 

「さて、だいぶ、本題に接近できたよ」

 

「え、まだ?」

 

「これからが、仕上げだよ。今、議論した、同じことが起きている、というのは、デジャブ(既視感)だ」

 

「というと?」

 

「あの、レッドピル(=目覚めさせる)という言葉のもとになった、『マトリックス』という映画でも、デジャブは、システムを破るヒントになっている」

 

「うーん」

 

「同じことが二度起きると、偶然ではないと感じる」

 

「そうね」

 

「ヒラリーメール事件だけでは、ヒラリーという悪い奴を逮捕すれば、一件落着と思ってしまうが、バイデンも同じことをしているとわかれば、これは、偶然でなくて、構造的な問題ではないのかと、思いはじめる」

 

「そうか。その背後まで、根こそぎ、きれいにしないといけないのね」

 

「そうだよ。バイデンとか、ヒラリーなんて、どうでもいいのさ。本丸は、その背後で、彼らを操るやつらさ。それが敵の本体だ。それに気づかせるには、一度では十分ではないのさ」

 

「すごいわね! 私もそう思うわ!」

 

「もうひとつ。映画『マトリックス』の、有名なレッドピルを選択する場面の直前に、「真実を知る者」が言う言葉が、カギだ」

 

「なんて言ったっけ?」

 

「マトリックスの正体(=世界の真の姿)を語ることはできない。自分で観るしかない」

 

「そうか。わかった!」

 

「え、初美、わかるの?」マコが訊く。

 

「わかるわ!」

 

「何?」

 

「私たちに観せてるのよ! 二回観れば、わかるだろうって、ことよ」

 

「まさか!」

 

Qはいつも言うわ。エンジョイ・ザ・ショーって」

 

「そっか。観ろってことか!」

 

「あと、Qはこうも言ってるわ。真実は語られるものではない。自ら学び、見つけるものだ、と」

 

「ああ! 教授が言いそうな言葉だ」

 

「だね」

 

「それが、学問だ、と」

 



***



 

じゃーん!
ついに、日本古来の語り部「森一族」の末裔、マコの絵、登場!




驚異的な記憶力と、真剣になった時にすーうっと薄くなる瞳を先祖から受け継いでいる。歴史に強く、世界システム論を毎週講義している。
【学籍番号:GRS#18】


***

「ちょっと、初美ちゃん! 小説の中から出てきちゃだめだよ! 今、検閲がうるさいんだから」

「というか、あなた、YOUTUBEはどうなってるの!」

「えーと、編集作業が・・・」

「さっさとしないさいよ! 収録も終わったし。絵だって描いてもらったんでしょ! なにをもたもたしてるのよ! 大統領選挙になっちゃうわよ!」

「ラジャー(了解)!!」

***

審判の日。米国大統領選挙(11月3日)まで、あと9日!


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Last updated  2020.10.30 17:32:03
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