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子どもの広場

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2007/10/10
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カテゴリ:カテゴリ未分類
ゆうりさん(14歳女子)からのメールです。
両親の離婚についての相談です。私の知らないところでどんどん離婚話が進んでいき、ついこの間、初めて離婚を打ち明けられました。もう随分前から父の方が離婚したかったらしく、その都度母が私が嫌がることを考えて断っていたようです。でもついに、今回承諾してサインしてしまったそうです。
 両親から離婚話を打ち明けられた時も、父はたまにしか帰宅せず事実上別居していたのと同じなので、大して気に留めなかったのですが、離婚するだけでなく今の家から出て行かなければならないとのこと。今一緒に暮らしているのは父方の祖父母、母とひとりっ子の私です。
 心配なのは、離婚するなら、母はこの家を絶対出ていくと言い、私もついて行かなければならないかもしれません。でも、母が出ていったところでどうせ父は帰ってこないし、私は母の居ない家に残るのも、祖父母と離れて暮らすのも、今の家を出て行くのも嫌です。離婚の理由もドメスティックバイオレンスなどではなく、「お互いに愛せなくなった」「そりが合わない」などで、子どもが居るのに勝手にそんな話を進めていたことが、私には許せません。
 なんとか両親の離婚を阻止する方法はありませんか?

アドバイス
ゆうりさん、毎日返事を待っていらしたことでしょう。私共の事情でお返事が大変遅れてしまって、本当にごめんなさい。
あなたは家庭の危機にさらされて、どんなに辛く不安な毎日を送られたことでしょう。それでも、自分はこうしたくないという意思をしっかり持ち、なんとか離婚を阻止する方法はありませんか、と気丈に相談を求めてこられました。
 お母さんがサインされたという離婚届はもう出されてしまったのか、それともまだ保留されているのでしょうか。
 ふだん両親の仲が悪くても、まさか本当に離婚するなんて、子どもには考えられないし、考えてもみたくないものです。だから、あなたもあまり気に留めないように努力していたのでしょう。でも、離婚は言葉や気持ちだけでなく、現実の生活が変わってしまうことなのですよね。お父さんお母さんのどっちと一緒に、どこで暮らし、姓は、学校や塾や友達関係はどうなるのか、親は本当に私を愛してくれているのだろうかなど、子どもの努力ではどうにもならないことばかり、ゆうりさんがどんなに不安だったことでしょう。「今の家から出ていかなければならないかも」と大地が揺らぐ思いだったでしょう。
 14歳のあなたは、きちんとした意見も判断力も備わっていると思います。想像するだけで不安になるより、自分が置かれている立場がどうなっていくのかはっきり知ることが大事です。それにはまず、ご両親に「私はもう小さい子どもではないので、もっと事情を話してほしい」と聞いてもよいのです。子どもには分からない親の悩みもあるのかもしれません。(例えば、別れるかもしれない事情、考え直してもらえる道はないのか、今後私はどうなるのかなど) そしてあなたの気持ちや希望・意見も聞いてほしいと伝えることです。親はよほど取り乱している場合を除けば、子どもの気持ちや意見は予想以上に心に響くものです。(例えば、私のたった一人のお父さん、お母さんなので別れないでほしい、それが無理なら私はどちらと生活したいか-これはとても言いにくいことだと思います。14歳なら日ごろのご両親の性格もわかっているでしょうし、自分なりの表現方法で) それから、誰と暮らすことになっても、可愛がってくれた祖父母にも会いたいという気持ちを両親にしっかり伝えた方がいいですね。
 あとは両親が決めることです。思い直してくれれば、本当にいいですね。もし離婚する場合には、子どもの親権者を決めてからでないと、離婚はできません。そして、どうやって子どもの心の傷や寂しさをカバーしていけるか、まっすぐ成長させていけるか、これを考えるのは親の責任です。たとえ両親が離婚してしまったとしても、親子のかけがえのない関係は切れることなく、一生つながっています。別れたあとも親子がまた会うこともできますし、いつもお互いに思いあう優しい気持ち、心の絆は消えてしまうことはないのです。
 あなたは悩みも多いと思いますが、今やらなければならないこと、今しかできないこと、今ならやれることを考えてみてください。可能性を沢山秘めた青春の真っ只中で精一杯やるなかで、新たなやり甲斐が見つかると思います。泣きたいときは思いっきり泣いていいんです。そして悩みや悲しみ、楽しみを書き綴ったり、気心の知れた友達に話してみたりして、気持ちを吐き出すことも大切です。案外友達も同じ悩みを持っていることを発見して心が軽くなったり、辛さを乗り越える力が湧いてくるかもしれません。
カウンセラー あかり






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Last updated  2007/10/11 11:38:25 PM


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