カテゴリ:こころ
浄水器からでる細い水流をやかんの底に打ち付けるように水を入れる。
ガスの強火に掛ける。 マグカップを二つ、用意する。 コーヒー豆を量ってミルで挽く。 部屋には、いい香りが満ちてくる。 なんともいえない幸せな気分。 サーバーにドリッパーをセットする。 一番、お手軽なペーパードリップ。 挽いた豆に熱湯を少しまわしかけると 香りとともにドリッパーの中の豆もふわっと膨らむ。 この瞬間に、もう、おいしいコーヒーを確信する。 熱湯をカップにも注いでカップを暖める。 ケトルを細火のガスのうえに戻して、 豆が十分に蒸されるのを待つ。 この時間が好き。 コーヒーを飲む時間も好きだけど 私は、コーヒーを淹れている時間が大好きだ。 静かに、静かに、豆がふっくらと膨らむように お湯をドリッパーにまわし入れて サーバーには、暑くほろ苦いしずくの音がする。 好みの濃さ、好みの量、丁度でドリッパーをはずす。 最後まで落としきらないのが大切。 カップを暖めていたお湯を捨てて、 湯気を立てるサーバーと一緒にテーブルに運ぶ。 今日のお供は、やっぱり、クッキー。 CDも掛けて、新聞を持って、 秋の陽射しがガラス越しに射す場所に落ち着く。 しみじみ、幸せ。 お天気のいい秋の日に 自分と誰かのためにコーヒーを淹れるのは、幸せだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004.10.12 23:54:01
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