☆ドタバタ子育ての記録☆

2009/08/22(土)07:05

タンちゃんの手術

ペット’s(58)

約2ヶ月間、日本で子供の夏休みを過ごしたのち,アメリカへ帰って来た. 帰省前に,病気で心配していた老犬ヒヨちゃんは,テレビ電話で何度か姿を見ていたけれど,年齢に応じてとはいえ,元気になっていて一安心. 去年の夏に,病気で激やせしてしまったティンちゃんも、元気だった. ところが,今まで大きな病気をしたことがなく,全く心配していなかったタンちゃんが,フカフカの毛を通しても,はっきりわかる,激やせ. 抱っこをしたら,体の骨が浮いているのがわかる程だ. 出張がちの旦那は,気がついていなかったらしい. 私の留守中,普段の世話は,近所の高校生に頼んでいた. 週末は,旦那が家にいるので,世話をしていた. ところが、体調の悪い時,猫は,ベッドの下にでも隠れていたのだろう. 誰にも発見されることなく,中年太りタンちゃんは,骨と皮だけになっていたのだ. もちろん,エサと水は毎日新しい物をもらっていたけれど,猫は,2匹いるので,どちらがどのくらい食べているかなんてわからない. 1年半程前,ティンちゃんが、何が原因かはわからないけれど,ご飯を食べるのをやめた. ガリガリになり,獣医に入院し,点滴でしばらく命をつないだあと,手術で,のどから胃にチューブを通し,数ヶ月にわたり,注射器でエサを胃に流し込んだ. そののち、何とか自分でご飯を食べるようになり,チューブを外し,今では,以前の通りのぽっちゃり猫に戻っている. 夏前に,ヒヨちゃんが,ガリガリになった. 嘔吐とめまいで,食事をとらなくなったからだ. 点滴と投薬ののち,あらゆる種類のドッグフードを試し,お気に召した缶詰を発見. 留守中も,無事に乗り切り,今では体重も元に戻っている. きっと,今回も,獣医に行っても,何とか食事ができるようになるまでは点滴で,その後,タンちゃんのお気に召す缶詰を探し求めることになるだろう. 帰国翌日,獣医ではなく,スーパーヘ行った. ありとあらゆる猫の缶詰を購入. 帰宅して,缶詰を開けてみる. そのうちの一つを,ペロペロなめた. 食欲があるのなら大丈夫かもしれない. 2-3日様子を見てみることにする. ところが,その翌日は、どの缶詰にも興味を示さない. 自分で食事ができないのなら,家に置いていても,衰弱するだけだ. 獣医へ連れて行くことにした. 獣医で,血液検査をして,結果が出るまで自宅待機. 水分は取れていたようで,点滴などの処置はなかった. その後電話があり,結果が告げられた. 白血球の値が,正常値の10倍以上もあるというのだ. そして,肝臓や腎臓に異常はみられない. これは,かなりの確率で癌だと言うのだ。 とりあえず,抗生物質だけはもらって帰り,日に2度ずつ投与する. 人間と違って,薬だよ,と言っても,自分から飲むことはない. 食欲があるのなら,エサの中に隠して飲ませることが出来る. ところが,エサも,ちょっぴりなめる程度では,かくしようがない. 仕方がないので,つかまえて,口をこじ開け,薬をのどの奥に放り込む. もちろん,タンちゃんは,薬を飲みたくない. すぐに薬を吐き出す. またつかまえて,口に放り込む. 諦めて飲み込むまでこれを繰り返す. 敵も学習してきて,飲んだ振りをして,数歩歩いてから薬を吐き出すようになってきた. それとともに,嫌な薬を飲まされて,恩知らずタンちゃんの復習も始まった. 家のあちこちに,おしっことうんちをして歩くのだ... こっちは,何とか病気を治そうと頑張っているというのに. ところで、癌だとすると,出来ることは3つ. もっといろいろな検査ののち,手術や,キモセラピー,など、抗癌治療をする. 次は,癌に対する治療はせずに,抗生物質などで,体力の持つ所までケアをして,自然の流れに任せる. 最後は,苦しむ前に安楽死だ. 抗癌治療は、経済的に,とても高くつく. その猫のがんの進行状態などによるので、はっきりした値段はわからない物の,治る可能性は高くない.(獣医に,いくらくらいかかるのかと聞いた所,“200万もはしないと思うけれど,”と言われたので,100万以上はかかるようだ...) 抗癌治療でない方だと,50万から100万で,半年程の延命になるそうだ. 治るのなら,何とか頑張って出せても,半年のびるだけで,この値段は大きい. 値段をみると,余り,残された道がない. 安楽死しかないかなー?と,半分諦めムードだったけれど,どの部分が癌なのか,どんな種類の癌なのか,はっきり特定しないでは,安楽死もしにくい. さらに,超音波等で,99パーセントの確率で癌だと言われた. 癌なら,どの治療をするのがよいかを見極める為,細胞を取り出し,検査機関に送っての精密検査に進んだ. その結果,胸の所に,心臓よりも大きく膨らんだ腫瘍があり,それが,諸機関を圧迫し,呼吸がしにくくなっているらしい. いいニュースは,悪性の腫瘍ではなく,サイモナ(?)という名前の病気らしい. これだと,手術で,治る可能性がでてきた。 ただ,胸部にある為,手術が難しい. 専門の病院に送ると,150万かかる。 いくら可愛いペットでも,ちょっと出すことが出来ない. 今かかっている獣医だと,専門ではないけれど,ずっと価格が抑えられる. 成功の可能性は,50パーセントだと言われた. 検査で,既に10万は払ったし,手術費用は20万程度ですむらしい. 成功率は半々になるけれど,これが,我が家に出来る精一杯だろう. 手術の結果,悪性の腫瘍が見つかったら,手の施しようがない。 しかし、この腫瘍が,悪性でなく,すべて取り除くことが出来る可能性もある. たとえ,血管などに絡んでいても,腫瘍の大部分だけでも取り除くことが出来たら,後数年は生きることが出来るというのだ. この火曜日に手術が決まった. あとは、開いてみなければ見当がつかない. 元気に戻ってくることが出来ますように.

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