「日本経済の真相」 単行本
イタリア、ラベンナの聖堂外観 「日本経済の真相」 高橋 洋一 (著) 【日本経済のウラ側を知る元財務官僚が「経済ニュース」を斬る!】 欧州経済危機、米国QE3、中国バブル、各国のトップ交代など、世界経済にさまざまなニュースが控えている2012年。日本の経済動向についても、いろいろな報道がなされています。 「異常なまでの円高に打つ手なし」「復興財源の確保には、増税もやむをえず」「日本は財政赤字で破綻寸前だ」 しかし、かつて財務官僚として日本経済の中枢を動かしてきた高橋洋一氏に言わせれば、それらの経済ニュースはすべて嘘なのだそうです。実際、高橋氏はもう15年以上、まともに新聞を読んでいません。 それなのに一体なぜ、高橋氏は「日本経済の真相」をつかんでいるのか?経済的波乱が予想される2012年、「霞ケ関の埋蔵金」の存在をも見破った高橋氏と一緒に日本経済の真相を知り、「経済ニュース」にダマされないための思考法を身につけてみませんか? 【「97%の真相」が隠されている】 なぜ「経済ニュース」が嘘なのだと言い切れるのか?そこで高橋氏が引き合いに出すのが「予算書」です。 霞ケ関の役人がつくる予算書は2000ページほどあるそうですが、もちろん新聞記者には、こんな膨大な数字の羅列に目を通している時間はありません。マスコミがニュースソースにするのは、「役所がつくった要約資料」です。 つまり、2000ページの書類が3%程度の分量に圧縮されるわけですが、このとき、官僚たちに不都合な情報がそぎ落とされるのだと氏は言います。当然、記者はこの「情報」を元に記事を書くので、国民はどれだけ真面目に新聞を読んでも、本当のことはわかりません。 今でもその2000ページの予算書に目を通している高橋氏からすれば、ある特定の情報(日本経済の真相)が隠されているのは明白ですし、何よりも、かつては財務官僚としてその「情報」をマスコミに手渡す側にいたからこそ、「なぜ残り97%の情報が隠されるのか」が手にとるようにわかると言います。 その3%の情報を元につくられたニュースを信じる人たちは、役所におあつらえ向きの俗論を生み出すのに利用されており、彼らに都合のいい判断をさせられている。それが本書の一貫した主張になっています。 【「俗論」にはいつも「真相」がある】 そこで本書は、ニュースで取り上げられているような論調(俗論)について、一つひとつ高橋氏が解説しながら、「真相」を明らかにしていくという形をとっています(下記は本文より)。 □俗論□ 景気が悪い以上、株価低迷はやむなし↓↓■真相■ 日銀に円を刷らせれば、日経平均13,000円も可能 □俗論□ 年金は破綻確実。将来のためには増税も必要↓↓■真相■ 国民の不安が利用されている。少なくとも18兆円の未収がある □俗論□ TPPで日本の産業はダメージを受ける↓↓■真相■ 総合的にはプラスの効果。合コンと同じで参加しないと損。 【本書の主な構成】 ◆Chapter 1◆ これが日本経済の真相だ!円高/デフレ/不況/電力/企業不正... ◆Chapter 2◆ これが世界経済の真相だ!TPP/ユーロ危機/QE3/中国バブル... ◆Chapter 3◆ これが国家財政の真相だ!財政赤字/国債暴落/復興増税/格付け... ◆Chapter 4◆ これが社会保障の真相だ!年金/税制/雇用/空洞化/格差... ◆Chapter 5◆ これが日本政治と報道の真相だ!公務員改革/大阪都構想/地方分権/失言報道... ◆総 論◆ 2012年以降をどう生きるか?