フラメンコギタリスト渕崎昭彦　公式BLOG　(ふちログ）

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  浅草木馬亭にて　（天中軒景友独演会）

  先日の浅草木馬亭で行われた天中軒景友（長尾景友）独演会、音楽コーナーにて出演させていただきました！自分自身で自らその語るべき物語を描き、それを言葉として、自らの声を通じて伝える浪曲のあり様と、ギターの「音」「音楽」を通じてのみ伝えられる世界。また伝承されるのは「芸」のみならずその「礼節」には、こちらも襟を正される気持ちになります、形式や様式を越えて学ばされる事ばかりですまだまだ精進を続けます！

  2022.09.13

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  アウラ音楽院池袋教室　フラメンコギタークラス新規開講のお知らせ

  アウラ音楽院　池袋教室　水曜日フラメンコギタークラス新規開講のお知らせです！今まで池袋エリアでのクラスは実施しておらずご不便をおかけしてしまうこともあり恐縮しておりましたがこの度9月から水曜（月3回）レッスンを開始することになりました。ギターが全く初めてという方はまずは持ち方やフォームから開始して基礎技術をコツコツ進めていきますギター経験はあるけれどフラメンコギターは初めてという方は、基礎技術から開始して、フラメンコの持つリズム（コンパス）を学びながら、フラメンコ特有の考え方や構造も含めて一歩一歩進めていきますフラメンコギター経験者の方はその経験や技量に応じて、必要な技術、コンパス、フラメンコの成立要因や考え方、各種曲形式を段階的に学んでいきます基本的にはゆっくりコツコツ進めていくクラスです教室にはレッスン用ギターもありますので手ぶらで受講できます。無料体験クラスもありますので一度。やってみたかった！という方はぜひ気軽にお問合せください秋葉原校、渋谷校、上野校も引き続き実施中です詳細はアウラ音楽院の下記リンクをご参照ください​https://www.guitarschool.co.jp/school_ikebukuro

  2022.09.01

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  マエストロ・マノロ・サンルーカルの訃報

  フラメンコギターの巨匠マエストロ・マノロ・サンルーカルの訃報が入りました享年78歳かつてコルドバのギターフェスティバルで彼から直接学んだ内容は今も大事なものとして僕の中に生きています感謝の念と共に心からご冥福を祈ります渕崎昭彦

  2022.08.29

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• 出演情報です

  ​石岡美紀「情熱２０２２」フラメンコライブ　開場：18時　開演：19時　会場：六本木クラップス出演者：踊り　石岡美紀　他　カンテ　廣重有加　ギター　渕崎昭彦プログラム一部　石岡美紀フラメンコスタジオライブ二部　古典フラメンコとエンターティメントフラメンコ入場料7,700円（1プレート、1ドリンク付き）ライブ配信　2,500円​​主催・お問い合わせ石岡美紀フラメンコ教室​０３－６４２１－４９８４天中軒景友　浅草木馬亭独演会（浪曲と音楽）​開場：12時30分　開演：13時会場：浅草木馬亭出演者：天中軒景友（浪曲、ギター）、沢村美舟（曲師）、ミンケンキ（バイオリン）、渕崎昭彦（ギター）プログラム一部と2部の浪曲の間に挟む音楽コーナーで出演します！入場料前売り2,000円　当日2,500円主催・お問い合わせ株式会社北辰座０３－６９１２－６２８１​​​​​​​​​​​​​​​​​​

  2022.08.17

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  ８月　アウラギター音楽院フラメンコギタークラス

  ８月のアウラ音楽院金曜日（秋葉原）及び土曜日（秋葉原＆渋谷）のフラメンコギタークラスは感染対策に配慮しつつ引き続き実施予定です併せて　希望される方にはリモートクラスも対応中です！（月曜日の秋葉原教室＆木曜日の上野入谷教室も無料体験クラス実施中です）暑い日が続きますが引き続きよろしくお願いいたします。！※　写真は以前に上越妙高のイベントで演奏させていただいた時のものです

  2022.08.03

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• ルーツと巡礼の旅　その１４（祖先の地:讃岐編追記）

  小豆島から高松にフェリーで戻り、帰りの飛行機までの時間で、香川県立図書館へ立ち寄ってきました。事前にレファレンスサービスを受けて調査済の文献以外に何か資料はないかと思い質問するするも、担当の方も困った様子で「高松の空襲」で貴重な資料が焼失してしまったことも含め、残念ながらこれ以上紹介できる文献は思いつかない・・との回答でしたが、「隣に香川県公文書館があるので覗いてみては？」との事早速伺ってみると、「香川から北海道への移住に関する歴史調査、研究している職員が在籍」しているとのこと。（世の中には本当に様々な研究をされている方がいてこちらもびっくりです！！）あいにく、その日はお休みという事で直接お逢いすることは出来ませんでしたが、現在メールを通してレファレンスをお願いしております、今後、何か判るのか、判らないのか？全く未知数ではありますが、もし何かありましたら　こちらでアップしていきたいと思います！追記香川と言えば、当然「讃岐うどん」ですよね　笑コシのある麺と出汁の旨味は本当に俊逸で僕は大ファンなのですが、地元の人に紹介していただけるような名店のほとんどは、午前開店、スープがなくなり次第閉店、という形態が多いため、こちらも本気で求めるなら、それなりのスケジュール的努力を必要とされてしまうようですね！でも　絶対的にアベレージが高いので充分に美味しく頂きました！（いつも通り写真は撮り忘れてしまいましたが・・）それだけの理由でもまた伺いたいところです！　では

  2022.08.03

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  ルーツと巡礼の旅　その１３（讃岐小豆島編）

  今回は小豆島編となります。先日のブログでも書きましたが、この地に「渕崎村」という土地があった事は承知しておりましたが、様々な文献を調査するも、自分の姓氏との関連性は不明、ただ瀬戸内海の対岸には志度の町があり、昭和の途中までは直接交易があったとのことなので、せっかくの機会ですので現地に直接赴いてみることにしました。高松からフェリーで約60分、当初、港で自転車をレンタルするつもりでいたものの、天候はあいにくの雨であり、観光案内所で路線図を受け取り、路線バスと徒歩で、まずは渕崎地区にある図書館へ親切なレファレンスを受けて（さすが現地！その詳しさにびっくりです！）現地資料、文献などを確認するも残念ながら有益な情報はなし但し「渕崎浦」という地名が鎌倉時代から既にあったとの記載あり続いて、同じく渕崎地区にある「富岡八幡宮」という神社へ、宮司さんにお逢いして何かしらお話が聞ければと思い山を登ったものの、あいにくご不在の様子・・張り紙にあった連絡先に電話し事情を話してみたところ、非常に驚かれていましたが、「自分はこの点あまり詳しくはないものの、その道に詳しい長老的存在を知っている・・」との事でご紹介頂きました！（※　今日現在、電話するも未だつながっておりません）　写真は神社の鳥居から見下ろした瀬戸内海の景色です最後に、観光案内所で紹介いただいた古くからある「米屋」さんのご主人がその道に詳しいという事でお伺いしたところ、、こちらの話にも真剣に耳を傾けて頂いたものの、残念ながら「渕崎」という地で「渕崎」という姓氏の人物に会ったのは、僕が初めてとのことでした・・丁重に感謝の辞を述べ、互いの連絡先を交換してその場を去ろうとすると笑顔交じりで、こんな言葉を頂きました「せっかくだから　ここの移住してきませんか？笑」と全く考えてもみもませんでしたが、それは実にユニークなアイデァなのかもしれませんね！笑決して長い滞在ではないものの、土地の人々の温かい親切に触れる実り多い時間となりましたその出逢いに心から感謝です！

  2022.08.02

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  ルーツと巡礼の旅　その１２（祖先の地:讃岐志度編２）

  前回の続きとなりますさて、案内されたメモを片手に付近まで車で向かうも、案の定と言いますかもはや恒例の様に発見できず、周囲をうろうろしていたところ、近隣の農家さんのご協力を頂き、何とか到着！※その農家さんのお話ですと、「この町は、あなたみたいにルーツを求めてくる人は多いのだけれど、町の長老みたい人物がいなくてねぇ・・溝淵さん　判るかい？」とまぁ、実によくある事なのですが・・・笑やはり背景の山の稜線が決めてとなりました。写真にはアップしませんが、最古の戸籍謄本に名があった「九平」さん（僕の曾祖父の更に祖父）を初めとする3基の渕崎のお墓がそこにあり静かに線香を挙げさせて頂きました。あなたは「なぜ」そんな事をするのですか？もしそう問われてしまったら僕には未だ適切な言葉を見つけることはできません、ただ「意味性」や「説明」を介さない、「そんな巡りの中で行うべきもの」・・・それが最も近い感覚かもしれませんし、また僕がそれを知覚していないだけで何かしらの「声みたいもの」に導かれた、あるいは呼ばれたのかもしれません瀬戸内海のかすかな潮の香りと共に空を見上げつつ全ての縁に心からの感謝を込めて渕崎昭彦

  2022.07.31

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  ルーツと巡礼の旅　その１１（祖先の地:讃岐志度編）

  さて前回の続きとなります！高松空港でレンタカーを借りたまでは、良かったものの、当てもなく志度の町中をうろうろするのも賢明とは言えません、前回のブログに添付した写真から「恐らく小高い丘にあること、山の稜線が見える事、当時から存在するという事は、最近の霊園ではなく、古からあるであろうお寺の墓地、公共墓地、あるいは集落墓地」に焦点を絞って進めていくことに・・・最有力と勝手に目星をつけていた1件目は外れ、たまたま通りかかった農家のおじい様にご挨拶して尋ねてみると何と軍隊式の「敬礼」で挨拶が返ってきました！！案内された、2件目には「渕崎」が7件ほどあったものの残念ながらいずれも異なるもので、（渕崎の姓がこんなに存在するだけでびっくりなのですが・・）次は、四国八十八霊場のひとつである「志度寺」へ（飛鳥、奈良時代からある長い歴史のお寺ですね、）残念ながら、こちらも該当なしですが、静寂で厳粛な空気の中お参りさせていただきました。さて次はどうするべきか・・・等と思いつつ古くからありそうな定食屋さんで昼食を取りつつ女将に尋ねてみると、ありがたくもその他のお客様にも親切を頂き他３つを紹介していただくも、該当なし（特に最後に紹介いただいた場所は、途中で道が行き止まりになっており、途中で断念）ここまでか・・と思いつつ、最後に、さぬき市役所の観光案内所へ行ってみることに明らかに場違いな質問を詫びて尋ねてみると、「役所内に、その道に詳しい部署がありますので・・」と（その道？そんな部署がある？？）担当者に写真を見せて、今までの経緯と、既に訪れてきた場所を説明したところ「この山の稜線に見覚えがあります、グーグルマップ等の地図には掲載されていない、昔ながらの名もなき墓地が一件存在します」との事で、戸惑いながらも簡単な手書きのメモをお礼と共に受け取り、そこへ向かう事に・・続く

  2022.07.28

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  ルーツと巡礼の旅　その１０（祖先の地:讃岐編）

  少し時間が経過してしまいましたが、前回の出生地編に続き祖先の地である讃岐の国（現香川県）志度町を訪れてきました！昨秋、戸籍謄本を最古まで遡り文政期の前にあたる1800年少し前まで名前は辿れたものの、平安時代からある当地には既に知り合いの一人もなく一枚の白黒写真のみを手掛かりにご先祖のお墓を探す事に・・・瀬戸内海の碧さを横目で見ながら続く

  2022.07.28

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• マスタークラスの聴講

  先日、スペイン・クラシックピアノの第一人者でもある「ホセ・マヌエル・クエンカ｝氏のマスタークラスを聴講する2度目の機会に恵まれました（前回は3年前でしたでしょうか・・）音楽のカテゴライズや演奏楽器が異なるからこそ見えてくる視点と共に変ることのない普遍的な共通項も含めて巨匠が限られた時間内で、どのようなアプローチで指導を進めていくのかを客観的に学べる貴重な機会なのですが、それは技術的な問題なのか、それとも根本的な考えかたの元である脳（知）の問題なのか・・あるいは「歌う」という心の在り様なのか分かちがたい、いくつもの要素を整理しながら次第に変化していく受講生の音を聴きながら、「なるほど・・」と何度も頷いてしまいました！これは、フラメンコとかなり共通する部分でもあるのですが、リズムとアクセントによって構築されていく音の色彩と陰影の深さには圧巻です！そして、メロディと伴奏の関係性はどうあるべきなのか？という元となる考え方巨匠を巨匠たらしめる音楽と、そして人への尊敬を忘れることのない誠実なあり様には、本当に深い意味で学ばされますね貴重な機会をありがとうございました。

  2022.07.11

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• ルーツと巡礼の旅　その９（図書館編２）

  前回の続きとなりますが、先日、香川県立図書館よりレファレンスの回答がありまして（実に丁寧に調べて頂いてこちらがびっくりしました！）仮説としていた讃岐の国高松藩に「渕崎」の名があったと判明しました参考文献　（高松藩藩士録　3版　占部日出明著）元号で言うと　元文期～慶応期です1736年～（徳川吉宗将軍の時代)とはいえ、名前があったというだけで僕自身の祖先であるか否かはまだ何とも言えません、「渕崎の姓が珍しいから・・」といっても、その関係性を辿り、つながりを明確にしなければならない訳ですが、さてさて　どうなるのでしょうか？また進展ありましたらアップ致します！

  2022.07.06

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• ルーツと巡礼の旅　その８（図書館調査編）

  さて、その後、図書館等で様々資料を調査をしてきましたが、ここで、ひとまず中間報告とさせていただきます。※　長文ですので興味ある方のみどうぞ！ 　そろそろ僕個人の知見のみでは限界が見えてきたため、都立東京中央図書館で司書のレファレンスサポートを受けながら、進めてみました。（尚、国会図書館に関しては、通常の図書館とは異なり、全て書庫に蔵納されていることから、検索システムでピンポイントで文献を探すには向いているものの、広く探していく場合は逆に不向きのようですね）   １　「渕崎」という姓名から考察する件 結論からいうと、前回お知らせした件から、進展なしです。 館内に蔵書されている　「大辞典系」は全て確認し、国会図書館の蔵書も問い合わせしていただきましたが、今まで確認した以外の資料より信頼性があり、詳しいものは、「思い当たらない」という解答であり、この方面からの資料調査は現時点では限界と判断しました。    ２「渕崎」という地名から考察する件 こちらは、角川の県別の地名大辞典ともう一冊に小豆島の「渕崎村」「渕崎郷」「渕崎浜」また渕崎村にある「富岡八幡神社」についての記述がありました、 地形から来る「渕」と「崎」に関しては異論もありませんし、さぬき市とは対岸の島ですので、地理的に考えてもこの地と「氏」の関連性があると考えるのが一番自然なのですが、どうも、それをつなぐ資料もなく、また具体的な言い伝えも聞いたこともなく・・・ ただ、興味深いのは、この地名が「いつからそう呼ばれているのか？」という事です。というのも　江戸初頭から讃岐の国に属したことの記録は書かれているものの、それまでの時代は、備前（今の岡山）が管轄していたとのことなのでいくつか調べてみましたが、大辞典系では、小豆島は「香川」でカテゴライズで全てまとめられているようでした。（ただ　飛鳥時代の古墳なども存在することから　島そのものの歴史は圧倒的に古いです） 現地で土地の歴史を知る人の話を伺った方がやはり現実的かもしれませんね！ ※　小豆島の郷土資料に関しては「香川県立図書館のレファレンスサービスに問い合わせ中です ３　仮説　讃岐の国「高松藩士」に「渕崎」の名があった？ これは、ネットで拾ったものですが、その出典元となる　「大辞典系の一冊」にも記述がありました、但し、我が家ではその言い伝えもなく、あくまで「平民」だったと聞いていますので、仮に、その名があったとしても関連性は薄いのかもしれません。 一応、可能性のあるものは全てつぶしておきたいので、「高松藩の分限帳」（武士の過去帳）について調べてみると、所蔵は　香川県立・・のみとのことで、これは、現地で調べてきます！ ※　上記同じく　香川県立のレファレンスに問い合わせ中です ４　香川県さぬき市志度町の過去資料調査の件 こちらは志度町で発刊された　「志度町史全編」「明治讃岐人物史」他、さぬき関係の書籍は、ほぼ全て調べてみましたが、読む限りでは、そこに名がでるほどの「名士」という訳でもなかったのでしょう、結論から述べると　「具体的な収穫はなかった」というところです。 但し、江戸当時の庄屋さんであった「OO」さんという名があり、その末裔が町の存在するなら、当時の（納税）年貢記録資料などが残っている可能性はあるかもしれません（もちろん　見せていただけない可能性も大です・・） ※　こちらはさぬき市の図書館に電話でレファレンスを受けたところ、「そこまで調べているのでしたら、さぬき市の図書館の現存資料では難しいですね・・」と、やはり香川県立図書館を勧めれました。  さてさて、どうなることでしょう？また、次の展開でアップしていきますね

  2022.06.29

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  ルーツと巡礼の旅　その７（出生地編オマケ）

  オマケです道東のゆかりの地を全て訪れるには、さすがに時間が足りませんでしたが、ゆるやかな自然との時を過ごしました運転するときにはくれぐれも「シカ」に注意する旨の言葉を何人から頂いたでしょうか・・・おかげさま？と言うべきか残念ながら？と述べるべきか「シカ」に出逢うことなく辿り着いた景色の写真を！嬉々としながら「今日の湖はいいですよ・・」と述べる土地の人の、その表情と確かな愛情には感服しました！心を残して置けばまた訪れることになるかもしれませんね！

  2022.06.23

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  ルーツと巡礼の旅　その６（出生地編２）

  市内へ進んでみると、かすかな記憶に触れてくる地名に出逢う、そして今もはっきりと覚えている象徴的な橋でもある「幣舞橋」との再会今では、夕日を望む景色として世界的にも有名とのことを知ったのはつい最近のことだ（ちなみに、この日は曇りにつき夕日には出会えませんでした・・）今回、かなり無理をお願いして当地に住まれているご親族ご夫妻の案内で祖先のお墓等をお参りさせていただきました。亡くなった父と祖母の約束を果たせたことに安堵しつつ、小高い丘から望む海の景色と、肌に触れてくるかずかな潮風に既視感を覚えていると、その答えは既に自らの中にあったことに気が付く当時のゆかりの地を訪れながら祖先にまつわる様々なエピソードを伺いつつ、その内なる声に耳を傾けていくと自分が何を受け継ぎ、何を変えていくべきなのかそして、それらを分け与える知恵をまだまだ有していない自らの未熟さに気づかされますその内容を、とてもこの場で具体的に書くような暴挙はできませんが本当の意味に於ける「継承」について深く考えなければならないようですね感謝と共に

  2022.06.22

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  ルーツと巡礼の旅　その５（出生地編）

  この地に再び訪れる日が来るとは思ってもいませんでした。自分自身の中で既に終わったと思っていたことが齢を重ねることで、実はそうではなかったと気が付く、生を受けてから8歳まで暮らした土地,もう少し正確に述べるなら、もう一度訪れてみたいという気持ちと、もう過去なのだから・・という想いが交錯していたのでしょう最後に訪れたのは親族の葬儀で約20年前その前は更に20年前の小学生の夏休み自分自身の意志のみによって訪問するのは初めての事です。飛行機の窓から見えてくる広大な大地を眺めていると、眠っていた遠い記憶回路が目を覚ましたのであろうか懐かしみに似た気持ちがそっと立ちあがってくる「羽田から約90分で来ることのできるこの地へなぜ今まで訪れなかったのだろうか？」そんな意味のない問いを自分自身に向けながら、空港のターミナルのを外に出ると海霧（ガス）が掛かった土地特有の空が抱きしめてくる肌寒さを感じながらもレンタカーを運転しながら街中へ向かうとやはり懐かしい地名の標識が目に飛び込んでくるさてさてこの旅ではどんな出逢いが起こるのでしょうか？続

  2022.06.21

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  ルーツと巡礼の旅　その４

  さてさて前回の続きですが現在、別角度のアプローチを検討するために、図書館の資料室に籠って調べております１　地名から考えてみる これは、日本の姓では最も多いパターンの様ですね、ただ不思議なのは、日本書紀の頃から記録が残るアズキ島　（現小豆島）に「渕崎村」や「渕崎神社」が存在し、広島にも「渕崎公園」など含め　地名が存在するのに大辞典等の資料には「渕崎姓」の記述が極めて少なくこれらの地名と関連性の詳細文章等はまだ見当たりません 「渕」と「崎」ですから、地形的には海沿いや岬の先端などにまつわると考えるのが自然なのですが、もう少し掘り下げて確かにしたいところです。これは、後日「国会図書館」クラスの場所で資料を調べてみて、その後は、土地の神社、お寺、土地の郷土資料などの現地調査しかないかな・・と考えています２　家紋から考えてみる恥ずかしながら「家紋」という文化の基礎知識すら持っていなかった自分に反省をしつつも現在、家紋大辞典を見ながら照合中です。当時は、本家や分家等の流れの中でもそれぞれの個別化のための「本元を残しながらもアレンジする」という手法も多かったとのことで、次は辞典を逆さに読んだり？いくつか想像力を働かせて進めていこうかな・・等と思っております。３　氏（姓）から考えてみる 今回「姓氏大辞典」で初めて知しりましたが、伊勢神宮の神事を司る（正式には寝宜　ねぎ）の渡会（わたらい）家の家系図の中に「渕崎」の名があり、、これには驚きました！（余談ですが、ある霊感？の強い人に　あなたは伊勢に行くべきよ・・と数年前にアドバイスを受けたことがありました）もちろん上記との関連性などは全く不明ですが、これは想定外の展開です・・話が壮大になってしまったので一旦、冷却期間を置いてから再考しようかというところですさてさて　どうなることでしょうか？

  2022.06.12

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• ルーツと巡礼の旅　その３

  先日、パソコンに問題が発生してヒヤリとしましたが、何とか復活出来ました！本当に焦りますよね・・・さて前回の続きになりますが、最古の戸籍謄本まで辿り着きさらに遡るとなると、これがなかなか厄介なんです！当時は必ず菩提寺とのお付き合いがあるはずですので、仮に、そこのお寺が判明するならば、そこに「過去帳」と呼ばれる人物記録が残っている可能性があり、それを閲覧をお願いする事になります。（祖先が武士だった場合は異なります 確か分限帳でしたね？）また、当時の「年貢」（今の税金）を回収していたであろう「庄屋」さんが仮に残っていたなら、その過去記録がまだ現存する可能性があります（もちろん処分されている可能性も充分あります）とはいえ、これは現地で聞き込みする等の方法を取らないとなかなか厳しいですよね・・・親族等にそれらが語り継がれているならともかく、これは、なかなかハードルが高いですね！

  2022.06.08

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• ルーツと巡礼の旅　その２

  さてさてルーツの辿り方については、いくつかの種類があるかと思いますが、そのひとつに「戸籍謄本」をひたすら遡るという方法があります。全国の様々な土地の役所にすぐに直接伺えるならそれで良しなのですが、時間とコストを考えると少々厳しいかな・・・と、でも手間暇さえ惜しまなければ郵送でも取得可能という事を知り昨秋、自分の戸籍からスタートして、父→祖父母→曾祖父→　という形でコツコツ遡っていったところ幸運にも「我々が見ることが出来る最古の戸籍」まで辿り着きました！最も古い祖先の出生日は記録されていませんでしたが、予想するに1790年から1800年位でしょうか？※　ちなみに、それ以前の戸籍謄本は存在はするらしいのですが、身分差別的な記載があり、現代では、ほぼ半永久的に閲覧禁止になっているようですね旧字体の解読から始めて、参考書を片手に、ひたすら読み続けていると一編の壮大な物語の中にいるかのような錯覚さえ覚えてしまいますある役所の担当の方に電話で「戦争などで焼失されていなければ良いのですが・・・」と僕が述べると「大丈夫です　うちのは全て残っていますのでどうぞ安心してください・・」と歴史ある土地に身を置く人だからこその誇り高い言葉が返ってきました！こちらの「とんちんかん」な質問やリクエストにも真摯に向き合っていただき、また膨大な量の中から、何重もの細かいチェックを通しつつ精査対応頂いた役所の担当の方々本当にありがとうございました！

  2022.06.02

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• ルーツと巡礼の旅

  20代の時に図書館の文献で見つけた小豆島にある「渕崎村」という名の土地自分の祖先が四国は讃岐であることは知っていたものの、どちらかというと珍し姓に属する自分の名の土地が存在することを知った時に、少なからず驚き、そして「ワクワク」もした。その後、生前の祖母に質問するもどうやら「小豆島の渕崎村」と僕の祖先の関係性は特に見当たらないようで「あんたは　何を言っているのか！本家は、昔から讃岐の志度なのよ！」と強く諭された経験があるそれらを言葉にして語る人々が失われた今頃になって、自分の愚かさ加減を痛感しながらも、改めて「志度」という土地の歴史を調べていくと、どうやら平安時代から存在している地であり、その当時に建てられた「志度寺」は今も存在し四国八十八霊場の一つとして、お遍路さんたちが訪れているという「どうして今まで自分はそこに行かなかったのであろうか？」そんな自分への意味のない問いを繰り返しながらも「行くべき時期がやってきた」と感じていますさてさてどうなることでしょうか？

  2022.05.25

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• 和音（コード）が覚えられないのですが・・　その３

  前回はギターのポジションをまずは覚えましょう！という事で、ギターを持たない状態で「A]の音はどこにあるのか？「E｝の音はどこにあるのか？という視点でポジションを脳内で描いてみるという方法でした今回は、同じくギターを持たずにまずは開放弦で6弦から1弦までの音名を口に出して述べてみてください、次に12フレットと続けてください。ここまで簡単に出来たという方は「7フレット」「5フレット」「10フレット」と進めてみてくださいここまで出来れば、脳内にマーキングがかなり出来上がっていますのであとは　コツコツ進めていくだけで大丈夫です！とても地味な訓練ですがかなり効果がありますので興味ある方はぜひ試してみてください！

  2022.05.16

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  友人とウイスキーは古いほど良い　その２

  先日、会社員時代からのつきあいである古の友人の案内である場所に行ってきました！先人達の「知」に直に触れている感覚とでも言えば良いのでしょうか？脳だけでなく心もワクワクしてしまいます！今、個人的なライフワークとしてコツコツ取り組んでいる事項があり、様々、資料や文献調査が必要なのですがこちらは、もう少し進んだらこのブログで紹介できるかと思います！もうしばらくお待ちくださいカール・グスタフ・ユングの文献！！

  2022.04.28

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• 和音（コード）が覚えられないのですが・・その２

  前回の続きです！今回は、手の型で覚える（つまり身体で覚える）という方法ではなくギターを持たずに脳で理解するというアプローチで進めていきましょう！まず「コード」を覚えられない！という方のほとんどが、ギターのポジションや音階を把握していないケースが多いようです準備練習としてギターを持たない状態でラ（A）の音がどこのポジションにあるのか全ての弦で再確認してみてください！例えば　6弦の5フレットはAです。5弦の0フレット（開放弦）と12フレットはAです。もし　それが簡単に出来るようでしたら次は、ミ（E）を探してみてください。次は　レ（D）を探してみてください大事なのは　ギターを持たないで頭の中で印をつけることが出来るのか？というところです地味ですが　かなり効果がありますので試してみてくださ！

  2022.04.20

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• 和音（コード）が覚えられないのですが・・

  「和音（コード）が覚えられなくて困っているのです！」という質問をよく受けます。「ひたすら弾いて　左手の形を体に叩き込む！」というのもひとつの手法ですが、先に進んでいったときに、どうしても汎用性や応用の部分で行き詰ってしまう面が出てきますそれぞれの音楽ジャンルにもよりますが、日本では音階は「ドレミ・・・」なのに、コードを英語名を使用することが多く、混乱してしまう方もいるようですまずは　第一歩としてそこから段階的に整理していきましょう！音階でいうドレミファソラシドこれは英名でCDEFGABC　に対応します、スペイン語ですとDo　Re　Mi　Fa　Sol　La　Si　Do　です！果たして世界で統一される日は来るのでしょうか・・でも　少しだけ翻訳的思考回路を使うのも悪くないですよね？

  2022.04.13

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• 藤子不二雄A氏の訃報

  子供の頃のささやかながら夢であった「マンガ家」という職業当時は「藤子不二雄」という2名一組のコンビだったと記憶していますが、「おばQ」も「怪物くん」もそして自伝的マンガでもあった「まんが道」を中心に本当にたくさんの時間を共にしましたそれらの作品を通して「ワクワク」と共に子供ながらも「世界への眼差し」への起点を受け取ったことは本当に大事な経験でした心よりご冥福をお祈り申し上げます

  2022.04.07

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• フラメンコギターの巨匠達

  「フラメンコギターの古典を聴きたいのですがどこから手を付けてよいのか判らない！」という質問をよく受けるのですが、思い出してみると、僕も確かにそうでした書き始まるとキリがないところでもあるのですが（笑）好むと好まざるに関わらずパコ・デ・ルシアの前の時代で後世に圧倒的な影響を与えることになった巨匠と呼ばれるギタリストの事を参考までに紹介しておきますね！１「ラモン・モントージャ」（1880～1949）優れた伴奏者であったと共に、フラメンコの各種曲種、形式、そして技術を再構築し「独奏楽器としてのフラメンコギター」の発展に大きく貢献した重要なギタリストの一人です 少々、専門的な話になりますが、フラメンコの曲種である「ミネーラ」の調性変更や「ロンデーニャ」の変則調弦等が導入されてその後定着し今日に至るのも氏の影響かと言われています２「ニーニョ・リカルド」（1904～1972）ラモン・モントージャ同様優れた伴奏者であったと共に、ギターソロにも独創性を発揮し、彼の創作する魅惑的なファルセータ（ギターフレーズ）とその軽快ながらも重みの宿る深いフラメンコの音は後世に大きな影響を与える事になりました。ひとつの流儀を構築した重要なギタリストの一人であり、パコ・デ・ルシアのデビューアルバム「天才」ではパコの師でもあった氏のファルセータの影響が色濃く残っています。そんな観点で聞き比べするのも面白そうですね！   ３「サビーカス」（1912～1990）驚異的な技術と音の粒立ち、そして多彩な音色による圧倒的な演奏は名人芸的な要素と共に新たなギター芸術の世界を打ち立てることになり、リカルドと異なる流儀を生み出した重要なギタリストの一人です。曲種形式のレパートリーの豊富さも特徴かもしれません1937年からアメリカ大陸に拠点を移し各地でのコンサート活動やホワイトハウスでの演奏等を通じてフラメンコギターはより国際的なものへと進んでいきます、後年、祖国スペインの地で行われた凱旋コンサートの最前列には、スペイン在住の著名のフラメンコギタリスト達で全て埋めつくされたという話しが残されています  今回は、この3名のみとしましたが様子を見ながら　また書きますね！ 

  2022.04.06

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  相棒を求めて　フラメンコギター試奏

  先日　生徒さんのギター試奏の付き添いでギターショップ「アウラ」を訪問してきました自分の伴侶あるいは相棒となるギター探し音の好みや、弾きやすさ・・・それぞれのフラメンコへの指向性が交わり何を選択するのかは、まさにその人自身なのですが様々　自分で弾くだけではなく、客観的に聞いたりすることを交互に繰り返すことでで見えてくるものもありますよね本当はここで、それぞれの楽器たちにコメントを書いて比較するのも面白いのですが余計な先入観は目（耳）を曇らせる恐れがあるので遠慮しておきますが少しだけ・・圧倒的にクオリティが高く音量もバランスも申し分ないギター少しバランスは落ちるけど現代性の中に香ってくる「アンダルシア」の匂いと親和性を感じるギターなかなか悩ましい選択ですよね・・・新しい音達との出会いは僕自身本当に勉強になります（毎回　僕が欲しくなってしまうので困ったものなのですが・・）大変丁寧に対応説明頂いた「アウラ」のスタッフの皆様ありがとうございました！

  2022.03.29

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• 近況として

  更新が滞り大変失礼しておりますが、元気に過ごしております様々、書きたいこともあったのですがウクライナの状況をニュース等で耳にする（あるいは目にする）たびに言葉を失っていたというのが本当のところです・・・今日行われたゼレンスキー大統領の演説もライブで聞いていました一日でも、いや一時間でも一分でも早い終息を心の底から祈っております渕崎昭彦

  2022.03.23

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  回想　パコ・デ・ルシア編　その13

  パコが、新アルバムリリースに伴うツアーで来日したのは、僕の記憶が確かなら　2005年のことだ、場所は「池袋芸術劇場　大ホール」通常はクラシック音楽、オーケストラなどが定期的に演奏しているホールだ、「この空間にパコの音はどう響くのだろう・・」緊張しながらそんな事をぼんやり考えていると、舞台袖から　ゆったりとパコが現れたその悠然とする佇まいに、半ば見惚れていると静かにギターの音が語りだし会場は一気に静寂に満たされ、そして覚醒していくかのようであった、それは、まるで　パコの一音、あるいは一言の全てを決して聞き漏らしてはいけない・・という言葉を越えた意思が共有される特別な時間のように思えたパコから出てくる音の残像と余韻が会場を埋め尽くし、やがて、まるで自分は星屑の中に身を置いているかのような感覚になったことは、この文章を書いている今も細胞がはっきりと記憶している、そして、これが僕が触れた、最後のパコのステージであった。その音に出会えた事に心からの感謝を込めて​輸入盤 PACO DE LUCIA / COSITAS BUENAS [CD]​

  2022.02.23

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  回想　パコ・デ・ルシア編　その１２（ニーニョ・ホセーレ）

  少し話は脱線してしまいますが、パコのセカンドギターと言えば、お兄さんの「ラモン・アルヘシラース」だったり時にトリオで活動していた「カニサーレス」や「ホセ・マリア」等の名前が挙がるわけですが、2004年に発売された新しいアルバムのツアーのセカンドギターに「ニーニョ・ホセーレ」が抜擢され話題になりました。今回は、僕も大好きなロマ（ヒターノ）ギタリストの一人である「ニーニョ・ホセーレ」について・・当時、彼は　歌い手「シガラ」とのコンビで活動し、また　ソロアルバムなども発売され大活躍中の一人という感じでした。ちなみに、彼のCDアルバムがセビージャ在住時、近所のスーパーの洗剤売り場の横に平積みで売り出されており僕は、そこで彼の存在を初めて知ったわけです（なぜ　そういう売り場配置なのかは謎です・・）また、ある日に　たまたまテレビを見ていたら「真夏の芸能人水泳大会？」みたいな番組で彼が　ゲスト出演していて、プールサイドで「タンゴ」という形式のフラメンコ曲を披露していてるのを見かけたのですが、最初の30秒だけ大盛り上がりで、その後は、よく判らないまま水泳大会になっていくわけですが、「スペインは懐が深いというか、何だかよく判らない国だな・・」とほのぼの感じていたのを記憶しておりますさて、2004年の2月　その彼のソロコンサートがグラナダで行われると聞いて向かったわけですが、劇場の中が　いつもの華やかさとは異なる緊張した黒い気配が伺えました、そう　いざという時のフラメンコにしか顔を出さないサクロモンテと呼ばれるロマ（ヒターノ）居住区のフラメンコ達が　このコンサートに駆けつけてきたのです！彼の演奏が始まり、フラメンコの空気が充満してくるとギターソロの舞台では普段控えめにされているであろう「ハレオ」と呼ばれる　聴衆の応援、あるいは囃子声が容赦なく黒々と叫び上がり、僕は今まで知らない世界へと導かれました、「踊りや歌に対しては普通に行われていたハレオがギターソロに対しては控えめである」という偏見や勝手な思い込みに気づかされギターであろうが、踊りや歌でであろうが、そんなカテゴライズではなく、「彼らが感じる真のフラメンコ」であることに対してのみ向けられる叫びそして、何よりも彼がその音を出すことができるギタリストであり、僕のフラメンコへの感じ方は好むと好まざるに関わらず変化した瞬間でした、もう少し正直に言うと、勝手な思い込みや偏見が、また一枚剥がしてもらえたかなと・・・パコは、ロマ（ヒターノ）のフラメンコに誰よりも強い敬意を払っていたとも聞くセクステットを解散後の、新たな自分のチームに技術やコンパスはもちろんだが、「よりフラメンコを求めて」の人選であったのであろう・・と想いを馳せるのは僕だけであろうか？コンサートの次の日、当時師事していたロマ（ヒターノ）の先生が僕にこう聞いた「ニーニョ・ホセーレどうだった？」と普段、公の舞台には何の興味を示さない彼にしては　とても珍しいことだ「素晴らしく　フラメンコだった」と答えると「うんうん　そうだろう」と述べそして　一呼吸おいて真剣な目でこう呟いた「見たかったな・・」と心から見たいと願っているけど見るためにはチケットを購入しなければならない、いつもお世話になっていた先生への敬意としてどうして僕は「彼を招待する」という行動を思いつかなかったのだろう・・・そう思うと、今でも少し胸が痛む​【輸入盤】Chano & Josele [ Chano Dominguez / Nino Josele ]​

  2022.02.17

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  回想　パコ・デ・ルシア編　その11

  2004年春の少し前の季節だったであろうか・・「パコの久しぶりの新譜が出るらしい」との噂がグラナダの街にも流れ、そして、それは異邦人の僕の耳にも届くほどだった・・街のレコード店にはパコの等身大の看板が並び始め（何やら、それらは結構盗まれたらしい・・というニュースを耳したのは後日のことだ）スペインという国で、パコがフラメンコというカテゴリーに関わらず国民的なスターとして敬意を払われているのかをまざまざと思い知らされることになった当然のように、僕も「コルテ・イングレス」という名のデパートのレコードショップでそれを購入したのだが、店員のお姉さんは「パコ　いいわよね、楽しんでね！」とウインクしながら僕に言った※　こういう会話は実にスペイン的で忘れてはいけない大事な部分のような気がしますその数日後、町のテアトロと呼ばれる劇場にフラメンコの公演に足を運んだ際同じくお客さんとして来場していた土地のフラメンコの歌い手の女性が僕にこう話しかけてきた「パコの新譜は聞いた？どうだった？」と正直、こういう質問をされると何か気の利いた答えを返さなければいけないはずなのだが、つい僕は、こんな生真面目に答えてしまった「何だか　パコがとても遠くに感じる」と・・・そう、それが当時の僕の正真正銘、正直な感想であり、僕の経験値や感性を遥かに超えているものを受け止めるだけの感性（思考？）が圧倒的に欠如していたわけだその彼女は諭すように　僕にこう言った「パコはいつも想像を超えていくあなたはただ感じればいいのよ・・・」とその言葉の深い意味を思い知るのはこのアルバムの周囲のフラメンコに影響が出始めたのよりずっと後のことだそして、パコの純フラメンコとしての最後のアルバムとなるとは当時　思いもしなかった・・・今も愛聴する一枚です​輸入盤 PACO DE LUCIA / COSITAS BUENAS [CD]​

  2022.02.16

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• 「ゆめぴりか」そして北海道云々・・・

  実にたまたまなのですが、司馬遼太郎さんが北海道について書かれた書籍を読んでいるとこんな記述があり、ふと考え込んでいました以下　要約するとこんな感じです・・かつて日本の歴史は長らく「縄文時代」を共有していたものの、中国から「コメ」が入ってきたことで稲作が根付き、そして弥生時代へと進化していった、「共同体としての村」「定住」の概念が根付いたのはここからである。しかし北海道に関しては、気候風土的に稲作がなじまず、そのまま「続縄文時代」と続き、やがては「アイヌ文化」、そしてオホーツク側では「オホーツク文化」へと変容していった・・・さてさて以前、高校時代の同級生の一人が僕にこう述べた「この地には　歴史が足りないんだ・・」と、それが「都市としての札幌という町」のことを指して述べたのか、または「北海道全土」として述べたのかは、覚えていない、ただ、彼に限らず、同じようなコメントを幾度も耳にした、どうしても、明治以降の開拓の歴史にフォーカスされてしまう偏った自分の頭の引き出しを一旦整理する時期が来たのかな・・と思う。正直なところ「オホーツク文化」や「ギリヤーク人」の事など今まで真剣に考えた事なども無かったのだから・・（村上春樹さんの作品　１Q84の作中に主人公が「ふかえり」に本を読み聞かせるシーンでギリヤーク人について触れていましたね・・）長い時が流れ、北海道に稲作が根付き今や「ゆめぴりか」というお米があることは知っていた。良い機会だったので、初めて購入し口にしてみたところその瑞々しさと程よい甘さ加減、実に美味しいではないか！自分自身のアップデートも含めてまた訪れてみたい地が増えたようです。

  2022.02.08

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  2月　アウラギター音楽院フラメンコギタークラス

  2月のアウラ音楽院金曜日（秋葉原）及び土曜日（秋葉原＆渋谷）のフラメンコギタークラスは感染対策に配慮しつつ引き続き実施予定です併せて　希望される方にはリモートクラスも対応中ですここ数週間　かなり湿度が低いですねギターの音はよく鳴ってくれますが、乾燥し過ぎで楽器が割れやすい時期でもあります注意してくださいね！

  2022.02.03

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• 読むべき本について・・人の営みと家族そして社会との関わり

  昨秋のある夜都市部の展望の良いオフィス（事務所）でそこの主である友人は、お茶を飲みながらの会話の中、僕にこう言った「君が今読むべきは、もしかしたら・・例えば彼らの本なのではないかな？」そして、事務所の片隅にある決して多くはないが、その時に必要なものだけが置いてある本棚から、さりげなくその本を取り寄せ僕に手渡したそれらは意外？にも「松本清張」氏と「横溝正史」氏の本だった正直なところ、彼らの本がそのオフィス相応しい、つまり仕事に直接的に関与するものとは思えなかったし、彼にも、そして僕にも、特に接点がないものと勝手に認識していたそして　彼もまた「自分もそう思っていた」と述べただが、それらのカテゴライズや方向性の背景となる「人の営み」「家族や家の在り様」そしてそれらの「社会との関わり」に着眼することで、今まで見てこなかった世界を俯瞰、あるいは再認識する一助になるのではないか？と本は、どうしても自分の指向性で選択されてしまうことが多い、ただ、必要な時に信頼できる人物からの決して押しつけではない、さりげない示唆は、僕にとっては重要な意味を成すことが多い　「読みたい本のみではなく、読むべき本を読む」まだまだ学ぶことだらけですね・・・

  2022.02.02

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• フラメンコギターという楽器について　その５

  最後に、スペインギターの様々な名工たちの名を書こうかな・・とも思っていたのですが、多く書きすぎて混乱させてしまったり、逆に絞り込むことで余計な先入観を与えてもいけませんので、今回は控える事にしますねただ、何かしらの「起点」や「ものさし」がないと価格も含め比較検討が出来ないではないか！という方のために、スペインギターの老舗であり世界的に有名な「ラミレス」と「コンデ・エルマノス」の名前のみを記しておきます、さて、これまで　つらつら書いてきましたが、皆さんの中では、既に生涯使えるギターをお持ちの方もおりますし、今後　ステップアップしていくだろう方、そろそろ買った方が良いかな・・という方、初めての一本として探している方、様々かと思います。いつ、どれを選ぶかは各々が決めることになるわけですが、その中で大事なのは　やはり「自分が好きな音かどうか・・」というのは重要な判断材料かもしれません　自身で手間をかけて選んだ好みのギターを弾いていると自然と練習の内容も濃くなり、また飽きなく続けていけるというのがメリットがありますし、更にギターが自分を成長させてくれるケースは間違いなく存在します。ギター人生の中で素敵な相棒となるギターとの出会いは決して簡単ではありませんがなかなか豊かなことのように思えます（人間との出逢いとかなり相似してくるかとも思います）良き伴侶（相棒）との出会いを願って！※　また機会があれば続編を書きます

  2022.01.31

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  フラメンコギターという楽器について　その４

  こんばんはその３では白・黒ギターのお話をしましたが、つづいて表面板の話になります！こちらも主に2種類と考えてよいかと思いますがひとつが「松」、そしてもうひとつは「杉」の木材です。「松」に関してはバイオリンなんかもそうですが、これはクラシックギターもフラメンコギター共に主流と考えて差支えないかと思います。また　皆さんがお持ちの手工品の楽器もほとんどがそうかもしれませんあともう１種類は「杉」ですね。歴史的には比較的新しく、導入されたのが1960年代、スペインの「ラミレス」という老舗工房からスタートし、その後、世に受け入れられることで定着してきたものです、ある職人に言わせると、「これから杉がメインになる」と発言している人もいるぐらいですが　逆に「ギターの伝統は松」であるという意見も耳にしますが、さて　どうなるのでしょうか？実際　時代と共に、木材の減少など様々な要因で楽器は様々変化していくものです、そして、これからも新しい木の楽器がでてくる可能性は十分あると思えます前回のその3から考えていくと白黒と松杉があるということは　４種類のパターンが考えられますね。①　松＆白　　②松＆黒③　杉＆白　　④杉＆黒とはいえ、４本所有するのは、なかなか現実的ではないですよね・・・笑木材はあくまで参考程度で　自分の好みの音で選ぶしかないというのが正直な意見ですが、もし最初の一本としてならば、①の松＆白が最もスタンダードであり、妥当で選択しやすいかとも思います！ちなみに　杉といってもギターで使われている「ヒマラヤスギ」は学名上マツ科なんです！また　白ギターの裏、横木のシープレスは糸杉というものですがこれ学名上は「ヒノキ科」なんです！　そう考えると　何だか木の種類の予備知識なんてあまり意味なんてないのかもしれませんね・・・苦笑※　写真左が松のギター、右が杉のギターです

  2022.01.29

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  フラメンコギターという楽器について　その３

  今回は「フラメンコギター」の横裏板の木材（材質）による種別について簡単に書いておきますフラメンコギターは大きく分けて白ギター（横・裏板がシープレスという木材）黒ギター（横・裏板がローズウッド・昔はハカランダ）主に、この2種類と考えて良いかと思います（他にもバイオリン等に使用されるメイプルなどもありますがかなり希少ですので、今回は割愛します）白のシープレスは　スペインに多くある糸杉の木です。その土地で育まれた木がギターに使用され、それがフラメンコに用いられ、定着したものとも言われています。価格も比較的に安価だったというのもあるかもしれませんね・・黒は主にクラシック用で使われていましたが、２０世紀に入り　フラメンコギターがソロ楽器として大きなホールや舞台に上がり始めた時代から徐々に用いられたとされています（ちなみに最初に導入したのはパコデルシアともよく耳にしますが、知名度の問題もあり　実際のところは断言できません・・・・。）響き重視の黒と　歯切れ・立ち上がり重視の白と良く言われますが、今ではその垣根も少なくなってきているのが実情かもしれません、どちらが好みかはまさに人それぞれです！ここで、音の特徴を書いてしまうと余計な先入観に成りかねないので最小限に留めておきますねちなみに昔、グラナダのある工房で同一製作家の　白・黒それぞれのギターを試奏したときのこと。僕が　マエストロに「この黒の低音の響きが好きだそして白の高音の立ち上がりが好きだ　これを兼ね備えた楽器が欲しい！」と言ったところ、「うーん・・・　皆がそれを欲しいし　わしもそれを作りたいのだが・・・」と苦笑いされてしまいました・・・製作家に対しあまりに敬意のない無知で生意気な発言を少々恥ずかしくも思いつつ、工房から眺めた、夕暮れ時のグラナダの景色を思い出してしまいます※　写真　左が黒（ネグラ）ギター、右が白（ブランカ）ギターです！

  2022.01.27

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• フラメンコギターという楽器について　その２の②

  補足として前回の続きです！例えば「クラシックギター」にゴルペ板を貼ればフラメンコギターとして使用できるのか？率直に言うと「使用は出来ます」但し「奨励しますか？」と質問されたら、「家にある古いクラシックギターで始めてみたい！」というコスト的な面も含めた事情や「どうしてもその音でなければならない！」といった音的な理由がないならば推薦はしていません。これは技術の習得にも関わることかと思うのですが、元々、鋭い音が鳴らない安値のクラシックギターで「ラスゲアード」等のかき鳴らしを練習しても、音が返ってこない分だけ、逆に力んでしまい、技術の習得に妨げになる可能性があるということです。また　弦高が高すぎて「左手がきつい」というのもよく見かけるシーンですね。ただ「クラシックギター」も「フラメンコギター」も源流を遡るならば　それは「スペインギター」という地点に辿り着くかと思います。それが時代の流れと共にそれぞれの音楽に特化し、その過程では「カテゴライズ」そのものが曖昧な時代もありましたし、フラメンコギターが、伴奏楽器のみではなくソロ楽器となりコンサートホールで使用されはじめた時代は、音量豊かなクラシックギターも使用されていました、ただ、これは相当な技術を持つ弾き手たちが自らの内なる音への欲求と対話しながら使用していくわけですので、なかなか単純には比較は出来ないですよね！

  2022.01.20

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  フラメンコギターという楽器について　その２

  「フラメンコギターとクラシックギターの違いについて」これは、必ずと言ってよいほど受ける質問かもしれませんねまず外観上の違いで言うならばフラメンコギターには、表面板に「ゴルペ板」と呼ばれる透明の保護板が貼ってあります。これは、フラメンコギターには「ゴルペ」と呼ばれる打撃奏法が含めれていることから木材を保護する役割を果たしています。（写真参照）正直なところ、外観から判断するにはこの一点のみと考えて良いかと思います！（フラメンコギターという名で店頭に出ているものはよほどの特殊事情がない限り必ず標準装備されています）あとは、少々専門的になってしまいますが、それぞれの音楽に、より特化していくために、木材の選別や厚さ、内部構造（例えば力木の配置）等が異なってきます。例えば　大きなコンサートホールでギター一本の生音の響きを聞かせる「クラシックギター」と踊りや歌の伴奏から育まれ、またリズムの歯切れが求められる「フラメンコギター」では、当然「音」の志向性が変わってくるわけですが、これは、ギター製作家の方々の考え方も反映されてくるため、ひとつの傾向として認識しておくと良いかと思います。続きは次回に！

  2022.01.19

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• フラメンコギターという楽器について　その１

  楽器（ギター）については実に質問を受ける機会が多いのですが、正直なところ「どの楽器が良いですか？」という質問には、いつも苦慮するというのが僕の本音です。好みや、求める音は人それぞれ、本人にしか判らない性質のものですし、安易にブランド名や価格のみで判断できない部分があるからです（もちろん　一定の目安にはなるとは思います）ただ、工場で作られた量産型ギターしか弾いた事がないのであれば、どこかの機会、条件が許す範囲で職人さんが手作業で製作する「手工品ギター」を一度触れてみるのは悪くないことだと思います！もちろん量産型ギターでも充分に鳴ってくれるかもしれませんし、問題なく楽しめるかとも思いますが、手工品ギターは同じものが二つとない基本的には「世界で一本」のギターですので、自然とギターと自分自身の関係性も変化し音に対してより繊細、敏感になってくるように感じますただ実際に選ぶとなると若干の基本知識がないと大変ですよね・・・次回から、参考までに、少しづつ書いていければと思います！

  2022.01.12

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  1月　アウラ音楽院フラメンコギタークラス

  1月のアウラ音楽院フラメンコギタークラス及びオンラインリモートクラスは1月6日（木）よりスタートとなります！今年、最初のクラスですのでテクニカ（基礎技術）の確認、復習からゆっくり始めていきますね今年もよろしくお願い致します！木曜日　上野入谷教室　1月6日より金曜日　秋葉原教室　　1月7日より土曜日　秋葉原＆渋谷教室　1月8日より月曜日　秋葉原教室　1月10日より（新規開講）詳細は下記リンクをご確認ください​https://www.guitarschool.co.jp/fuchizaki​※　写真はスペインの港町「アルヘシラース」で撮影したものですパコの出身地ですね！

  2022.01.05

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  小学生時代「ミカド」と呼ばれた男は映画で何を語るのか？　その２

  ​​このブログで「その１」を書いたのは昨年の夏のことだ（下記リンク参照）https://plaza.rakuten.co.jp/fuchizaki/diary/202008240000/​あれから一定の時間が経過し気が付けば作品は世に放たれ、そして　様々な国の映画祭やコンペで「アワード」を獲得し、更には何と「スピンオフ作品」までが製作されていました！この時点で僕自身が個人的な感想やコメントを書いてしまうことで、先入観により人の眼を曇らせ、表現の意図の享受を減衰させてしまうのは、賢明なこととは思えませんし、何より表現者である監督自身の本意であるようには思えないので控える事としますが、「他者と時を寄り添うもの」として、またあくまで「より内なる個人的なギフト」としてご興味ある方は下記リンクよりどうぞ！親愛の情と共に「映画監督」であるミカド殿に敬意を込めて詳細は下記のリンクを参照くださいhttps://mikado-production.com/index.html#event​

  2021.12.28

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  伝承される語り芸（浪曲師天中軒の男）

  日本の伝承芸能というと皆さんはどのようなものを想起するのでしょうか？もう少し、枠をせばめてその中で「語り芸」というと何を想像しますか？先日、友人である浪曲師の「年季明け」公演が浅草「木馬亭」で行われた。僕の記憶が確かならば、5代目天中軒雲月師のもとに弟子入りしたのは5年近く前？（今更ながら、コーヒーカップを片手に「俺は浪曲を通して語りそして唸る」と語っていた彼の表情をありありと思い出すことが出来る・・そして、その後、正式に弟子入りしたと聞いた時は少なからず驚くことになった）師を中心に「その一門」が舞台に上がった時のある緊張を伴う「格式美」そして失われてはならない「礼節」表面的な形式ではない「心の在り様」伝承芸能には踏襲すべき「様式美」「手法」が必ず存在する、（フラメンコにもそういう面はありますよね？）そしてそれらを学ぶと決めたならば好むと好まざるに関わらず「古典」を学ぶ必要が出てくる、そのうえで自らの欲する表現へと昇華すべく学びと共に「構築」と「解体」を生涯繰り返すことになる。「年季明け」とはそういった断固たる決意と責任の元に歩み始める「儀」なのであろうかかつてより「語り」は、その「物語」を通じて人と人を繋いできた。彼には「語るべき物語」があり、そして、心の奥底からそれらの共有を希求する強い気持ちがある今後、彼自身が持って生まれた「生来の声」を通じてどのような（或いはどのように）物語が語られていくのか、静かに見続けたい

  2021.12.02

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  献杯と共にその３（一杯の味噌ラーメンと秋の終わりの色彩達）

  「人生の最後には何を食べたい？」「うーん　ラーメンかな・・」そんな父との対話を交わしたのはいつの頃であろうか？もしくは、それは僕ではない誰かとの会話が切り取られて記憶しているだけかもしれない「なぜ　ラーメン？」と首を傾げる方もいらっしゃるかもしれませんね・・個人的な嗜好性もあるかと思いますが、これは札幌とラーメン文化の強靭な関係性を抜きにしては、なかなか共感しづらい部分かもしれませんさて、もう5年以上前であろうか？そんなラーメン王国の中でも常にトップを争う名店について父に質問してみると、こう返ってきた。「ラーメンは行列に並んでまで食べるものではないのだ！！」なるほど・・と思う、今回、初めて行列に並び、その一杯の味噌ラーメンを食べてきました。札幌味噌の伝統的な深みと店独自の洗練さが見事に調和され、まさにお見事な味なのですが、特筆するならばそれは「驚愕」するのではなく、「気がついたら食べ終わっていた！」というところでしょうか・・そして「どうしても記憶に残ってしまう味」「ふと思い出して、うーん　また食べたいなぁ・・」という感じです！この一杯も「献杯」と呼んで差支えないですよね・・秋の終わりの札幌の色彩達と共に渕崎昭彦※　珍しく（初めて？）ラーメンの写真を撮ってみましたが、札幌味噌の重要要素である、アツアツ感が全く写りませんでした！僕の写真がお店の名誉を損ねてもいけませんので名前のアップは控えさせて頂くことにしますね！

  2021.11.29

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  献杯と共に　その２（囲炉裏を通して思うこと）

  かつて囲炉裏は、暖を取ること、調理すること、そして照明などの機能的なものの役割と共に、人々が集う場としての役割を担っていたと聞くその起源を追い始めると、どうやら縄文時代にまで遡らなくてはならないようなので、これは割愛するとして・・先日、弟と共に「囲炉裏」の「場」と「時」を共有する機会があった。備長炭の繊細な炎の揺らぎと共に、二人だけで、静かに父への献杯を捧げる、ささやかながら「悼み」の儀だ。炭で静かに焼かれた「アスパラ」を口にしてその溢れでる味わいに驚愕した素材そのものが素晴らしいのであろうが、それが囲炉裏という場で炭で焼かれたからなのか、また　それを共有できる相手が存在したからなのか、いくつもの要素が絡んだうえでの味わいなのであろう・・ふと「豊かさとは何ぞや？」と思う直前まで「北海道のウニとイクラとカニを食べさせてくれ！！」とリクエストしていた自分の無礼さを恥じつつ・・「アスパラの本当の味がする」と僕が述べると、「兄よ、本当の味がしないアスパラはアスパラなのか？」とすぐに切り返された。二人で、家族の話を振り返ったならば恐らくその語りは尽きることがない・・・時に、深刻な話よりも、これぐらいの軽めの会話の方が、決して美食家ではなくとも、「食の共有」を大事にしていた父を悼むには良い具合なのかもしれないな・・と思いつつお酒が進むにつれ、いつの間にか「儀」は「宴」へとなっていく・・・（実によくあるケースですよね？）早朝、囲炉裏に敷かれた砂を丁寧に愛おしそうに掃除する弟の後姿が目に映った。「まるで父の背中にそっくりだ・・」とこの物語を締められれば非常に楽だったのだけれど、それは、例え親子であれ他者と比較されるべきものではない無意識に滲み出る純粋で、かつ確かな敬意に値する弟本人固有のそれであった。そして、それで良いのだと心から思う。継承は単なる表層的なコピーや形だけの引継ぎではないのだから※　毎度のことで本当に恐縮なのですが、僕はいつも重要な写真を取り忘れてしまいます（脳裏には、その空気共に刻み込まれているのですが・・・）ですので、ちょっとだけ写真を載せておきます・・・（焼き鳥？・・・）

  2021.11.26

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  献杯と共に（生活に将棋があったことは僕にどんな作用を与えたのか）

  「人は死から生を学ぶ」そんな言葉を聞いたのはいつの頃であっただろうか、それが　誰かが僕に発した言葉であったのか、また、何かしらの物語の一説で出会ったのかその記憶すら辿れないぐらい以前の話なのだろうその言葉の意味を知っている事と、自らの中にその意をしかと落とし込み、そして、その深い真理と共に生きることでは大幅に異なる父のことを語ろうと思えば幾らでも語ることができるのかもしれない、そしてそれは同時に、何も語っていないことと同義であるようにも思える。そんな思索の中にいると、話が全く進行しなくなってしまうのでひとつだけ「将棋」の事を・・・生活の中で共にする家族の志向性、嗜好性あるいは思考性は、様々な意味に於いて多かれ少なかれ影響を与える（受ける）ことになる、そして、その中でも父を通して学んだ「将棋」は、ある意味、僕に様々な作用を与えたもちろんプロの棋士を目指すようなレベルの話ではなく、それは、あくまでひとつの娯楽であり、コミュニケーションツールであり、ある意味、思考的な勝負でもあった。更に将棋は、運や偶然性の入る余地がほとんどないため、結果は己の責任として受け止め、「負けを自ら認めること」を知る。相手の状態を把握しながらも、常に最善の手を模索し、当然ながら「継続性」と「忍耐性」、「先人たちの定石の研究」はもちろん、「脳の体力」を必要とする。とはいえ、子供の頃の自分がそんな事を意識するわけもなく、結果のみに一喜一憂しているだけだ。また、父は「将棋とは・・」みたいな教育論を饒舌に語る人でも、説明をする人ではなかったが（でも、なぜか横からの口出しは多かった！・・苦笑）その時代を生き抜いた人特有の勘、あるいは感を通じて、その「起点となるべく思考方法」の源泉につながる「一手」を、意識、無意識に関わらず自然な形で置いていったのではなかろうか・・そして　その「一手」を「ただの一手」と捉えるのか、「より生きていくうえでの発展的なもの」へと認識して、どう汲み取るのかは僕も含めた受け手次第である。かつて父側の祖父（僕の曾祖父）は、ある冬の寒い夜「ちょっと将棋を指してくる」と出かけてそのまま帰らぬ人となったと聞いた事がある。家に伝わる昔からの習慣なのか否かは知らない、だがお通夜の場では、いつも誰かが線香番をしながら将棋を指し、適度な談笑を交えつつ最後の時を過ごしていた。そして　それは儀式であるかのように父の通夜の際も同様に引き継がれた写真に残されている将棋の駒組は父が生前よく使用していたものと聞かされた、そして、その将棋盤は誰にも引き継がれることなく父と共にその一遍の物語を終えることを選んだ。献杯と共に渕崎昭彦

  2021.11.24

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  喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます

  喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます本年9月22日　父　渕崎善昭（享年76歳）が　　　　　永眠いたしました。本年中に賜りましたご厚情に深謝すると共に明年も変わらぬご厚誼の程お願い申し上げます令和3年11月渕崎昭彦

  2021.11.18

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• アウラ音楽院　フラメンコギタークラス新規開講のお知らせ

  アウラギター音楽院　フラメンコギタークラス新規開校のお知らせです（月曜日終日:秋葉原校）今まで　金曜日終日＆土曜日午後3時までの２日間が秋葉原校が担当でしたが、この度　月曜日：終日も併せて担当させていただくことになりました。今まで　時間枠が空いておらずご不便をおかけしてしまうシュチュエーションもありましたが、この度、新規開講に伴い、受講時間などかなり融通できるかと思います！ギター初心者の方には、まずは持ち方やフォームから開始しコツコツ基礎技術を中心に進めていきますギターの経験はあるけれどもフラメンコは初めて！という方は基礎技術からスタートして、フラメンコ独特のリズム（コンパス）やその考え方を中心に進めます既にフラメンコギター経験がある方はその技量に応じて、必要な技術、リズム、フラメンコ特有のルールや考え方等を中心にしながらそれぞれのレベルに応じて対応していきますまた、フラメンコギターの技術のみを学びたい、楽器はギターではないけれどもフラメンコのリズム（コンパス）や考え方を学びたいという方にも対応しております基本　一か月　40分×３クラスが基本コースとなっていますが、60分クラス、月2回のクラスなどリクエストに応じて対応可能ですので詳細は、下記リンク　またはアウラギター音楽院まで気軽にお問い合わせくださいませ！併せて　金曜日＆土曜日日中　秋葉原校　　　　土曜日16時～　　　　渋谷校　　　　木曜日　～15時　　　入谷校に関しても　引き続きクラス実施予定ですのでよろしくお願い致します​https://www.guitarschool.co.jp/fuchizaki​

  2021.11.10

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• ルーツを考えることはどんな作用を与えるのか？

  「おまえの先祖は　昔、瀬戸内の海賊だったんだぞ」叔父が述べたであろうそんな子供を喜ばすための言葉を真に受けてしまう位、幼かった当時僕は嬉々として父にそれが本当なのかどうかを質問した。そして帰ってきたのは言葉ではなく、うっすらとした微笑みだったそんな、ささやかな「ちょっとした記憶」は脳内の引き出しの片隅にポツンと格納されているのだろうか、それは　様々なきっかけで突然、現れては自分の思考をあっという間に支配していく20代の一時期，それは突然目を覚ました四国の小豆島に「渕崎村」なるものがあるのを知り、それは　やがて　「自分はどこから来たのか？」という問いになり地理的なもの、歴史的なものを起点に問い詰めていくと様々な「哲学」や「宗教」へと根源的な世界へと興味が向かうことになった当時、どこまで、深く潜ったのかは全く覚えていない、否、潜ったどころか　恐らくは浅瀬を漂い結局は　「物理的、地理的な旅」へと向かったのかもしれない、そして　それらは「血肉になった」という名のもと、時の経過と共に、また脳内の引き出しのどこかに沈殿するいつもではないけれど、幾度かそんなことを繰り返しつつ、この年齢になったからこそ　今の自分自身として改めて思考してみるのも悪くないかもしれないですね！

  2021.10.27

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  近況として

  いつもの事とはいえ、更新が遅くなり大変失礼しております。様々、近況変化がありまして落ち着きましたらまた　可能な範囲で報告させていただければと思います併せて、10月及び11月のアウラ音楽院フラメンコギタークラスは引き続き　通常対応中です！特に、この渦中の約1年半の生徒さんの成長ぶりに少なからず驚いています。「コツコツ努力」見事です心から感動しつつ引き続きよろしくお願い致します！

  2021.10.20

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