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カテゴリ:漫画・アニメ、絵本
児童館の図書貸し出しで1巻と2巻を借りて読みました。 小学生のときに5巻くらいまで読んだ記憶があり、その時は一回読んだだけでしたが ものすごく強烈な印象でハッキリ覚えています。子供心に原爆の悲惨さが伝わってきましたが 今回、あらためて読み返してみて「これは大人の漫画だな」と感じました。 作者の原体験がベースになっているそうで(多少創作もあるようです)、体験した方にしか書けない迫力があり、なおかつ淡々と原爆直後の広島の惨状が描かれています。
「わしをこれ以上苦しめるな! 頼む、逃げてくれ!」と叫ぶシーンがあり、 家族が家と共に燃える悲惨な絵はたびたび目にしますが合間にこんな場面があったのかと改めて気がつきました。
家を失ったゲン達が 母親の友人の家に世話になるものの意地悪されて追い出された所も何となく記憶にありました。 子供の頃は「酷い話」というイメージでしたが 当時の御時世を考えると自分たちも喰うや喰わずの状態なのに人の世話どころではないという やむをえない事情もあったんだな。。と、これも大人になって気付く部分でした。 「・・人に世話になることはつらいもんだね・・」 という母親の台詞がありましたが、 小説・ガラスのうさぎも映画・蛍の墓も、世話になっていた親戚の家を居づらくなって自分から出て行く話があったなと思い出しました。 大人になり東日本大震災を経験した後に読む「はだしのゲン」は新たな発見がありましたが、 今の娘には敢えて見せないことに決め、借り物でもあるので返却日まで子供の手の届かない所に置いておきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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