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【タイ】タイの私立アサンプション大学(ABAC)が2月28日―3月1日にタイの主要18県で実施した世論調査(回答者3248人)で、タクシン元首相(58)の支持率は42.8%と、サマック首相(72)の28.5%、野党・民主党のアピシット党首(43)の30.4%を上回った。ただ、タクシン氏が現政府で何らかの役割を果たすことには49.1%が反対で、賛成は40.2%にとどまった。
〈タクシン・チナワット〉 1949年、北部チェンマイ生まれの客家系華人。警察士官学校を首席で卒業後、米国に国費留学し、刑法博士号を取得。帰国後、警察に勤務するかたわら、官公庁へのコンピュータ・リース、不動産開発などを手がけ、1987年に警察中佐で退職。携帯電話サービス最大手AIS、通信衛星のシン・サテライトなどからなる通信最大手シン・グループを育て上げた。1995年に政界に転じ、1998年にタイ愛国党(TRT)を創設。地方、貧困層へのバラマキ政策を掲げ2001年の総選挙で大勝し首相。2005年2月の総選挙も圧勝、首相に再選されたが、2006年9月のクーデターで失脚した。 〈サマック・スントラウェート〉 1935年、バンコク生まれ。旧貴族の家柄。タマサート大学法学部卒。タイ、米国の様々な企業に勤めた後、政界入りし、1970―90年代に副内相、内相、運輸通信相、副首相などを歴任。当初は民主党所属だったが、後にプラチャーコンタイ党を設立し、長く党首を務めた。2000年のバンコク都知事選で過去最高の100万票を得て圧勝、2006年の上院選でも当選。同年のクーデターで失脚したタクシン氏の依頼でパランプラチャーチョン党 (PPP)党首に就任し、軍政との対決姿勢を打ち出し、2007年12月の下院総選挙でPPPの勝利を呼び込んだ。自らフライパンを握るテレビの料理番組などを通じ、お茶の間に人気がある。趣味は写真、旅行。スラット夫人との間に双子の娘2人。 〈アピシット・ウェーチャチーワ〉 1964年8月、英国ニューカッスル生まれ。有力華人のウェーチャチーワ家出身。英イートン校からオックスフォード大学に進み、哲学、政治学、経済学の学位を取得、タイ人で2人目という首席だった。同大学で経済学修士号を取得後、タマサート大学講師を経て政界入りし、1992年から下院連続当選。 1995―1997年民主党報道官、1997―2001年首相府相(投資委員会など担当)、2005年から民主党党首。チュラロンコン大学数学科講師のピムペン夫人との間に1男1女。ニックネームは「マーク」。イートン校時代からロック好きで、好きなバンドはイーグルスからオアシスまで幅広い。英サッカープレミアリーグ、ニューカッスルのファン。 <終> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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