|
カテゴリ:カテゴリ未分類
その日の放課後、小夜は散歩がてらに神生(かにゅう)の方向にひとりでてくてく歩いていた。 森のBGMは春のうぐいすから、夏のカッコウに交代していた。 ──今年の夏もきっと暑いぞ・・・。 そんなことを楽しく思いながら歩いていると、小夜はいつしか自分のまわりを取り巻く空気に、殺気が混じっているのを感じてぴたりと歩みを止めた。 ──へへへ、相生はわしらの宣戦布告に、あまっちょなんぞで応じただ。 小夜は神生のおのこら全員に囲まれているのに気づいて、総毛立った。 ──何の話だか、うち知らんわ。 ただならぬ雰囲気に回れ右をしようとして、小夜は神生の大将が伸ばしてきた手に、いきなりスカートをめくられそうになった。 しかし、小夜はその刹那、今しもあげようとしていた悲鳴を呑みこんだ。 頭上に張り出していた木の枝から何かが降ってきて、次の瞬間、自分の目の前に大きく手を広げた何者かが、自分に背を向けて立ちはだかっていた。 ──ゆた! 同時に叫んだのは小夜と、そして神生のおのこたちだった。 ──戦うんはおまいか。 不意をつかれて神生のじゃりどもは及び腰にじりっと後ずさった。 ──わしは・・・を守る。 毅然として言ったはずの豊の言葉のうち、小夜はそこだけがよく聞きとれなかった。 ──行け。 豊に振り返って鋭くそう言われ、後ろでがたがた震えていた小夜は転がるようにして相生の方に走り去った。 ──卑怯やぞ。そがな木の上から! 小夜の姿が消えると、神生のひとりが叫んだ。 ──卑怯? そのせりふ、倍にしてくれてやるが。 豊はせせら笑い、敢然と言い放った。 身の内から湧き上がる激しい怒りに我を忘れ、何があったとしても自分は勝てる、という思いがこの微動だしない少年から神生のじゃりどもに次第に伝わってきた。 しばしのにらみ合いの後、やがて神生のおのこらは一歩さがり二歩さがり、わっと一団となってその場から逃げていった。 本日の日記--------------------------------------------------------- おおっ! 「ブログ」って流行語大賞を受賞したのねフォー! 一部「想定内」の言葉もあったけど、政治ネタが多いので、今年は比較的お笑い界がおとなしかったのかな。 今、「めざましテレビ」がテレビで流れています。 ええと。みのもんたさんの過労死寸前の顔を見たあとに、小倉さんのテンション高すぎのごあいさつを聞くと「さわやか」に感じてしまうのは私だけ? で、「芸能界におけるヅラ研究会」会員の私としては、姉歯さんの「頭髪も偽装疑惑」を感じつつ、あまりイミなく「血液型選手権」まで見てしまうわけです。 日本の朝はどうなってるんだ! そうそうそう。 十二支でしたよね! ご自分の干支はもう出ましたか? 私は・・・一番はじめに出番のあった干支です。神さまに一番近いのよ? 【十二支考】─年賀状に役立たない知識(その4)─ 【午】 午(うま)の月(6月)には、夏至があります。 昼が最も長くなる夏至は陽の気が一番強いとき。強い日差しの下で躍動する生命の象徴として、軽やかに疾走する動物、ウマが当てられました。しかし、夏至のあとは少しずつ昼の時間も短くなり、日差しの強さもわずかながら柔らかくなっていく季節。ウマは「忤」(さからう)という文字にも通じ、強い陽の気に逆らって、小さく陰の気が芽生えることを同時に伝えています。 【未】 未(ひつじ)の文字は、豊かな葉の茂った木の枝の姿を表わした象形文字です。 未の月(7月)は暑い日が多く、一見、夏真っ盛りのようなときですが、すでに陽の気の中に陰の気が大きく成長し始めています。繁った枝葉の影で、植物はもう小さい芽を結び始めている季節です。そんなイメージを、ふんわりと毛で覆われた中に固い身体のあるヒツジの姿になぞらえたのです。 【申】 申(さる)の文字は、「伸」(のびる)に通じます。 夏至はとうに過ぎ、夏がまだまだ続くように感じさせる申の月(8月)は、内部には陰の気が充満していますが、表面的には明るさを保っています。けれども陰の気は見えないところで確実に伸びてきているようなこの季節の状態を、「伸」という文字は示しています。地上の人間には手が届かない樹の上で、すでに熟した実を器用に手を伸ばして取っているサルの姿に、その季節になぞらえたのだともいわれています。 【酉】【戌】【亥】はまた明日に。 明日は●相生の守護神●です。 このままじゃ済まされんわして。 タイムスリップして、あの人をとめにきて! ◆お読みいただけたら人気blogランキングへ 1日1クリック有効となります。ありがとうございます。励みになります! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|