デフレ脱却にはまず弱者保護を
大企業の国際競争力強化とか言って恐るべき勢いで人件費を下げさせたら、日本の購買力は壊滅した。老人は金を持っているとか言って、福祉削減で死んでしまうお年寄りが増大した。デフレがどんどん進んで日本全体が崩壊に向かっている。民主党政権は全力でこの方向を逆転させてほしい。まず実施すべきは徹底的な弱者保護とインフレ増進の組み合わせ。一見矛盾するような組み合わせだが、物価が上昇しない限り経済は成長しないし、賃上げも行われず、結果的に福祉も切り詰められてしまう。たとえば公共交通料金。税収の増大のためにも大幅な値上げを行うとともに、65歳以上の高齢者や障害者には一律に無料パスを発行する。最低賃金は全国一律1,000円に引き上げ。都市と地方で最低賃金が同じでは、地方に進出する企業がいなくなるという話だが、土地代などを考えればそんなことはあるまい。日経新聞が現在の朝刊140円から160円に、夕刊50円から70円に改定するそうだが、インフレ増進のためにはおおいに結構である。失業者は政府が一括雇用して老人介護を行ってもらう。むだな政府系団体も統合して老人介護に専念。