笛師2代目朗童さんのお宅へ伺ってきました!!
今日は篠笛師匠があの朗童さんの家にいくと言うので急遽有給をとり付いていきました。ご存じない方のために・・・一流の篠笛は以下のような有名な笛師によって作成されています。下は和楽器店目白さんが扱っているものです。 ◆朗童(ろうどう)笛鬼太鼓座、鯉沼廣行など有名奏者が使用。現在はいぶし竹素材で製作。◆蘭情(らんじょう)笛一噌幸弘、鼓童、狩野泰一、村山二朗、赤尾美千子など一流奏者が好んで使用。能管、龍笛、田楽笛など、多種多様な横笛を製作。◆鳳声(ほうせい)笛重要無形文化財保持者。有名な演奏家として歌舞伎などでも活躍。能管も作成。長唄囃子・神田囃子・阿波踊り等の色々なお囃子社中が使用している。◆蜻蛉(かげろう)笛福原流の演奏者が多用している。三重大学、国立音楽大学講師として教育者としても活躍。◆音吉(おときち)笛仙台・伊達藩ゆかりの祭礼に使用の笛を提供及び笛方の指導育成にもあたる。◆上総(かずさ)笛囃子笛を得意とする。古来より「上総の国」と呼ばれていた千葉県中央部の出身。味わい深い音色を追求。◆空蝉(うつせみ)笛まろやかでやさしい音色が魅力。蝉のぬけがらをイメージして、竹材加工を極力抑えた素朴な笛。 さらに松本篠笛の会というHPに素晴らしい解説をこぴってみます。[篠笛は,各地に笛師さんがいて,"匠のワザ"で地元の伝承芸能に適した篠笛を作っている. だから,誰でも愛用の篠笛があり,それが一番使い易いのだと思う. でも,世間一般的には,佐渡の太鼓集団,"あの鼓童"が使っているという事で名を上げた"朗童(ろうどう)"が,鳴り,飛びに於いて他を凌ぐと言われている. オネダンもそれなりで,以前は,廉価タイプの朗童(それでも1本1万円以上する)もあったが,最近はモデルチェンジして一本3万円を越える篠笛になってしまった. 篠笛を,食品の燻製を作るように炉に入れて長時間スモークする.そうすると,乾燥によって,元々弱い篠笛は割れてしまう. そうやって残った笛だけを製品化するのだから,必然的に値段は上がる.そこまでして品質を保証しますよという訳だ. だから,スモークによって黒くすすけた朗童を吹くと,えも言えない香りがするらしい.おなかが減ると言った笛吹きもいる.手間暇かけるのだから,常に品薄状態. 在庫を置いてある店がなかなかない.だから,松本篠笛の会メンバーで,朗童の香りをかいだものは,まだいない...いつかは朗童を目標に練習中.]朗童の笛がいかに一流かということがお分かりいただけましたでしょうか。それでは早速、朗童さんのお宅へ・・・ 久保田朗童さんとおっしゃいます。おうちの中は笛を吹く人形や写真で一杯!もちろんいろんな笛、笛、笛、笛・・・・ すごいです。そして朗童さんは今年70歳、70歳記念に特別に作ったというすごい笛を分けてくださると聞きつけて同行させてもらったのですが、とても若い!あれで70歳なんてありえない!! 笛への情熱をとうとうと語る魅力的な方でした。あれでは営業マンでないのが惜しい!いまから女の子も口説けるゾ!(・・・失礼ですか?)そして、、、買っちゃいました八本調子。それも70歳記念の特別高級なやつを!(だってこれが一番鳴りやすかったんだもん) えも言えない香り、します! すごいします!朗童さんはまさかやっこがこれを買うとは思っていなかったのか?ちょっとひるんでいたように思います。。「これは一生ものだからね」と快く包んでくれた朗童さん。笛に負けないよう練習します!!一生の宝にします!!