福禄太郎の書評と時事評論

2006/08/07(月)06:28

挫折と進歩

生活雑感・グルメ・健康・その他(390)

私は宗教は仏教ですが、縁があってカトリック系の「心のともしび」に時々少額の寄付をしています。毎月リーフレットが送付されてきます。8月のテーマは「進歩」でした。 冒頭は、作家の曽野綾子さんのエッセーです。 東京オリンピックで活躍した女子バレーボールを率いた大松監督が「なせばなる」と言ったことを思い上がりだと断じています。人間はどんなに望んで努力しても、おそらく神がお望みでないがゆえに、叶(かな)わないことがあると曽野さんは考えるからです。しかしどんな願わしくない結果にも、そこに深い意味を見つけ出そうとすることが多分進歩なのだとしています。 「進歩は、横向き、あとずさりの姿を取ることさえある。時には静かに風雨を避けて立ち止まり、うちみこもる生き方を勇気と思える場合もある。それらすべてが進歩なのである。」と結んでいます。 【福禄太郎】 このような考え方を「負け惜しみ」ととらえる考え方もあるでしょうが、わたしの気持ちにはサクッと入ります。毎日を心楽しく平安に過ごすためには必要な考え方だと思います。 血の気の多い人には、さらに一歩を進めて、俗な表現ではありますが、「ころんでもただでは起きない」「焼け太りをねらう」と言ったほうが良いかもしれません。

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