You Blow My Heart Away

会社の駐車場は止める場所が決まってて、僕の駐車場は道路に面してます。

バックで頭を道路のギリギリで止めてます。

昨日、８時過ぎに帰ろうと車に向かって歩いてると、大学生くらいの男女のカップルが僕の車の前で話をしてました。

男の子は自転車を持って、女の子はハンカチを口に当ててるみたいでした。

近づいていくと、なんかヤバそうな・・・。

完全に近寄りがたい空気が僕の車を覆ってる。

だって、女の子は下向いて肩ゆすって泣いてる雰囲気。


ゆっくり歩いたつもりですがドアのとこまできちゃいました。

ちょっとずれてくれないかなぁ。

でも・・・言える雰囲気じゃないし。


ドアのロックを開いてみた。ガチャ！！！

女の子がちらっと見た。。。

よし！動け！

・・・

・・・

また下向いた。

動く気配がない。

って言うかこの重苦しい雰囲気は動けないかも。。。


え～い、とドア開けて乗り込んだ。

ドアをバタンとさせればよけると思うんですが・・・動かない。

よほど深刻なんですね。っていうかいつからそうしてるの？

もう二人で沈黙。。。

どれどれおじさんが相談に乗ってあげようか。思わず言いたくなった。

ちょっとシートにすわって待ってみた。

車のナビいじってみた。

エンジンかけてふかしてやろうか。。。と思った。

１０分くらいの間があったと思う。

左の方からおばあさんが歩いてきてたのが見えたんでなんとなくそのおばあさんを目で追ってた。

暗いんだけど、道路を走る車のライトで照らされておばあさんが妙に不気味に見えてた。

だんだんこっちに近づいてきて・・・僕の車の前まで・・・。

何やってんだか^^;


そんなことどうでもいいやと思いながらも見てたら、

そのおばあさん、そのカップルに向かって何か話しかけた。

相談乗るの？そりゃぁスペシャリストだよ！！




ちょっと違ったみたい。。。

大通りを指さして何か言ってる。

男の子が大通りと逆の方向をうつむきながら指さして何か言ってる。

道聞いた？

空気読めよ！！とは思うものの・・・よくぞ聞いてくれました。

僕は何も言えずに１０分待ってんだよ。

でもここぞとばかりに一回噴かした。

そしたら二人が僕の車を見て横の方に動いた。

さっさと気づけよ。おばあさんに感謝。

おばあさんは遥か彼方へ。。。歩くの早いし。

カップルを横目に車だしました。

横に避けても下向いたまま・・・。


どうなったことやら。。。あと一時間は堅いな。



本当は言いたいことがあるのに言い出せない。

帰りたいのに言い出せない。

こういう雰囲気、かなり昔に経験したかも・・・昭和時代！！



若い頃はたくさんこういうことがあるんでしょうね。

歳とって考えるとなんでもないことが、なが～い沈黙になってることとかよくあったと思う。

だって選択肢がたくさんあって、でも今が大事で、どうしていいかわからなくて動けない。

こういうのを経験して大人になるんでしょうか？

歳とってみないとわからないんですね。

腹立たしかったけどうらやましい光景でした(^^)