心の叫び～～モントレーの山奥から

英助、東京の「講演会・歓迎会」のビデオが届いた。
目をマルーして、唇噛んで見た、聞いた。
胸が詰まって、嬉しい気持ち、感謝の気持ち、言葉で表せるものではおまへん。
森会長、同級生の皆さんはフリムンを世に出してくれた。
大きな男にしてくれた。
フリムンが立派にも見えた。

ワイは、そばでビデオ見ている嫁はんの顔、よう見ることできなんだ。
でも、嫁はんの心の中は全部このフリムンはお見透しや。
ワイは、嫁はんの心の中をこう読んだ。
詩にしてみましたんや。
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「ワテはフリムン徳さんの嫁はんでおます」

ワテの旦那の赤い鉢巻き姿の
スピーチのビデオを見て
惚れ直そうと思いましたんや

ワテの旦那はえらい、賢い、ようやる
ようあんだけのスピーチ、覚えたなあ
また、アンだけ沢山の人前でようしゃべれたなー
ネコのフリムン太郎の前でしか稽古してなかったのに
酔っ払いのワテの旦那はんが信じられへん

ああ、アカンがな
焼酎の匂いがするのに
きれいな着物の女子はんに抱きつきよる
別嬪さんを見たらすぐ抱きつこうとすんね
ワテの旦那の悪い癖やね
ええ言葉でゆうたら、助平やねん
別嬪さん、えらいすみませんなあ
それにしても腹立つなあ

うちの旦那は、アンだけ島踊りがうまいんか
見直したわ
どこで稽古したんやろうか
便所でしたんやろうか

人は舞台を見てんのに、また、焼酎を飲んでいる
酔っ払ったら、あかんでー
ホンマニひやひやさせるわ、

妹のみち子、酔っ払いの兄貴の晴れ舞台に
感激して泣いているやん
ほんでも、森会長の言葉がよかった
「男であれだけの文章のエッセイを書くのは徳さん一人や、
俺は徳さんの文章に惚れた」
ワテも、酔っ払いの旦那はんに惚れ直そう

苦笑している嫁ハン