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古本主義なわたし

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2011.02.12
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カテゴリ:古本読みある記
わたしは真悟


楳図かずおの意識の中には、大人というものは、子供が成長していく過程にあるものではなくて、「子供」と「大人」はまったく違う生き物というひとつのかんがえかたがある。また、彼は永遠に子供のままでいたいという気持ちを、いまでも心のどこかに持ち続けているのではないだろうか。
この「わたしは真悟」という漫画作品には、子供が「終わってしまう」までの少年と少女の愛の奇跡が描かれている。子どもが成長して大人になるのではなく、「子ども」が「終わってしまう」のである。この物語は、子供の世界に、大人の「純愛物語」「メロドラマ」をそっくり移し変えて描いているといってよい。物語の初めに小学校の写生教室風景が描かれ、主人公の悟という少年が子供からいつまでもぬけきらないことが語られる。学校の事業の一環として町工場の産業用ロボットを見学しにいって、そこで一人の少女に一目惚れしてしまう。少女の方でも「悟」に一目惚れする。そしてこの少年と少女から生まれた子供が「真悟」だ。それは産業用ロボットのコンピュータの中で生まれた意識である。やがて少年(悟)と少女(マリン)は大人の都合で、ひきさかれ、別れる運命をたどる。少年は少女(マリン)を忘れることが出来ず、産業用ロボットのコンピュータに「マリン、ボクハイマデモ、キミガスキデス」と書き込む。このメッセージを意識に目覚めた産業用ロボット(真悟=悟とマリンから生まれた子供)が遠く離れた外国に暮らす母親(マリン)に伝えるために困難な旅を続けることになる…。圧巻は、母マリンに会った「鉄の塊=産業ロボットの一部」が一瞬、生身の赤ん坊になるところである。作者の非常に優れた感性をみる思いがした。  2005.11

※写真「わたしは真悟」全4巻表紙

江戸や書房 古本紹介より転載





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Last updated  2011.02.12 13:00:26
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