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みなさん、こんばんは。
書籍取次店のトーハン調べによる、今年の年間ベストセラーが発表されましたね。ベスト20まで出ていますが、みなさんは何冊読まれましたか? 私はというと、たった一冊だけ。しかも一位のみというお粗末な結果でした。お恥ずかしい。 (参考:http://www.tohan.jp/tohan-news/06-12-05.html) 「ベストセラーは、世相を反映する」とよく言われますが、世相とは関係なく作品の魅力だけで売れたと思われるものは、この20冊の中でどのくらいあるでしょうか? また、「売れている」「話題なっている」という世間の評判を全く耳にせず、タイトルと著者名だけの情報だったら、「読んでみようかな」と思うのは何冊ありますか? 人によって異なると思いますが、そんな視点からベストセラーを考えるのも面白いかもしれませんね。 そんな今年のベストセラーとは関わりなく、現在貪るように読んでいる一冊があります。『患者と図書館』(菊地祐・菅原勲 編著 明窓社 1983年)というこの本、ある図書館関係者の方から入手したのですが、たいへん興味深い内容です。病院における図書館サービスをテーマにしたもので、日本の病院図書館はもちろん欧米の例やその運営方法を紹介し、さらに国内の実践例(当時)について詳細にレポートしています。なかなかボリュームのある一冊ですが、「はじめに いま、患者への図書館サービスとは」という一文を読むだけでも、大いに価値のある作品だと思います。 その中で、病院内で図書館活動が展開される根拠として五つが挙げられており、その第一には、 「いかなる場所においてもいかなる人にたいしても、図書館サービスが貫徹されなければならないという自明の原理である。病院または療養所・老人ホームなどその他の施設に在っても、あるいは外出不能で専ら自宅に在っても、図書館サービスが受けられるよう何らかの手段・方法が工夫されなければならない」 と書かれています。これからみなさんがやろうとしている各施設や個人宅での朗読活動は、まさにここに謳われていることと同じことではないでしょうか? 宮城野図書館の本を持って、各所で朗読をする。その意義や価値は世界的に認められていることであり、その実践は過去から現在までずっと求められていることでもあるのです。 この本、古い本ということもあるので、一般書店等では入手困難だと思われます。古書店を廻れば見つけられるかもしれませんが・・・。仙台市図書館HPの蔵書検索をしてみると、市民図書館と広瀬図書館に所蔵されているようですので、ご興味のある方はぜひともご一読なさってみてください。今後に役立てられる見方・考え方を、きっと見つけられると思いますよ。 (参考:http://lib-www.smt.city.sendai.jp/cweb/servlet/search.detail_list?tilcod=3111000132) それでは、また。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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