176628 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

風来の森いろいろ日記

風来の森いろいろ日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
Apr 28, 2018
XML
カテゴリ:人生・人間ドラマ
いつか響く足音
柴田よしき 著
母親を癌でなくし、その後父親が自殺。
絵里は、両親を亡くして、はじめて自分の甘さや無力さを知ります。
学生時代の同級生、朱美の影響でキャバ嬢として働きますが、ホストクラブやブランドものに入れあげ、夜逃げをする羽目になります。
借金とりから身を隠すため、朱美を頼り、彼女の住まいに居候させてもらうことになりますが、朱美は絵里を残し旅行に行ったきり帰ってきません。
お金もなく、食料も底をついた極限の状況で、来客を知らせるブザーが鳴り響きます。
世間知らずの馬鹿な絵里に共感もできないのですが、物悲しくもあり、そして癒される話でもあり・・・と思ったら、ちょっと面白い作りになっていました。
朱美の住む団地を舞台に、初めは絵里を主人公にして、彼女に近い視点から、絵里を居候させているお人よしの朱美、そして親切にしてくれる団地の住人里子の様子を描きます。
次の話では朱美を主人公して、彼女の視点から絵里への思いを描き、そして次に里子・・・というふうに視点が切り替わるのですが、それにより、その人物の印象や話の印象までもが変わってきます。
なかなかユニークで、でも心にしみる短編のような小説です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Apr 28, 2018 08:37:45 PM
コメント(0) | コメントを書く
[人生・人間ドラマ] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X