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風来の森いろいろ日記

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Apr 28, 2018
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カテゴリ:人生・人間ドラマ
いつか響く足音
柴田よしき 著
母親を癌でなくし、その後父親が自殺。
絵里は、両親を亡くして、はじめて自分の甘さや無力さを知ります。
学生時代の同級生、朱美の影響でキャバ嬢として働きますが、ホストクラブやブランドものに入れあげ、夜逃げをする羽目になります。
借金とりから身を隠すため、朱美を頼り、彼女の住まいに居候させてもらうことになりますが、朱美は絵里を残し旅行に行ったきり帰ってきません。
お金もなく、食料も底をついた極限の状況で、来客を知らせるブザーが鳴り響きます。
世間知らずの馬鹿な絵里に共感もできないのですが、物悲しくもあり、そして癒される話でもあり・・・と思ったら、ちょっと面白い作りになっていました。
朱美の住む団地を舞台に、初めは絵里を主人公にして、彼女に近い視点から、絵里を居候させているお人よしの朱美、そして親切にしてくれる団地の住人里子の様子を描きます。
次の話では朱美を主人公して、彼女の視点から絵里への思いを描き、そして次に里子・・・というふうに視点が切り替わるのですが、それにより、その人物の印象や話の印象までもが変わってきます。
なかなかユニークで、でも心にしみる短編のような小説です。





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Last updated  Apr 28, 2018 08:37:45 PM
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