映画 『007/慰めの報酬』
映画 『007/慰めの報酬』(マーク・フォースター監督,2008,英・米)公式サイト http://www.sonypictures.jp/movies/quantumofsolace/007 慰めの報酬 オリジナル・サウンドトラック知人の勧めで「007」を観た。あまりにも有名なシリーズ作品ではあるが・・・劇場で観るのは初めてだ。「007」は、自ら選んで観るタイプの映画ではない。しかも、前作の「カジノ・ロワイヤル」の1時間後から始まる「続きもの」らしい・・・前作を観ていない私が観て、果たして楽しめるのか???地元のシネコンの招待券の期限が今日で切れる・・・ということでお金を払っては観ないであろう作品を、観てみることにした。映画は、いきなり、凄まじい「カーチェイス」で始まる。生存者がいる!ということが、信じられないほどの・・・どこを、どう見たらいいのか・・・・まるで、動体視力が追い付かない!ボート、飛行機・・・と、映画を見ているんだか、なんなんだか・・・アクション・シーンの連続で、目が働きっぱなしで、クッタクタだ。じゃぁ、楽しめなかったか?と言えば、存分に楽しんだ♪(^o^)/私の知っている「007」でも、「ボンド」でもなかったからか?本作のジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は私の知っているボンドとは、まるで「別人」だった。男女問わず、金髪&青い目の人を(※中身ではなく、純粋に「外側」のこと)「カッコイイ」と思ったのは初めてだった。外国の方は、御口がとっても滑らかなせいか?あまり、好ましく思えずにいた・・・(~_~;) お箸の国の人だもの?ところが、本作の「傷心」のボンドは、無口だし酒で「失意」をごまかしたりもする・・・「弱さ」も見え、かなり、人間臭い。そこが、かえって「カッコイイ」と思えた。お色気や、茶目っ気も、かなり控え目で・・・これが、ボンドか?と思ったほどだ。だが、やはり、ボンドはボンドだ。どんなアクション・シーンでも、最後には、しなやかな「猫」のようにスックと立つ。その立ち姿、見事なスーツの着こなしには、全く惚れ惚れする。サムライ役の歌舞伎役者が「刀」を構えた時のような、まるで隙がない「美しさ」だ。もう1人、好きな役者が出ていた。映画 『潜水服は蝶の夢を見る』 で、素晴らしい演技を見せたマチュー・アマルリックがこれまた、見事な「大悪党」っぷりで楽しませてくれた。ますます、好きになった♪(*^_^*)金髪のボンドを演じたダニエル・クレイグ主演の映画「ディファイアンス」も上映中だ。映画 『ディファイアンス』公式サイト http://defiance-movie.jp/第二次大戦中、東欧の森でユダヤ人抵抗運動を指揮し1,200人ものユダヤ人の命を救ったビエルスキ兄弟を描いた作品だ。ダニエル・クレイグは長兄を演じている。たまには、こーゆー映画(007のような映画)を観てみるのも悪くないと感じた。日常ではお目にかかれない、物凄い迫力映像を1,000円やそこらで見られるのだから・・・徒歩15分、交通費がかからない地元で上映する作品ぐらいは食わず嫌いをせず、1,000円を惜しまずあれこれと、観た方が得なんじゃないか?と思ったりもした。観客があまりに少なければ、閉館もありだろう。そんなことになっては、悲しい・・・たとえ、上映作品の趣味は違っていたとしても・・・地元に、映画館はあった方がイイに決まっている!(^_-)ありがとうございました。*冬遍路*