皆さん こんにちは 冬恋歌です。
いつも 応援してくださって 本当にありがとう。
ユジンがフランスに旅立ってから数か月が過ぎていた。
ある日、以前から気になっていた印象派の町へ出かけるため
ルーアンのノートルダム大聖堂付近のバス停から
オンフルール行きのバスに乗り込んだ。
音楽が ただ。。逢いたくて と微妙に違っていて ちと安堵。
何故か一番後ろのシートを避け、空いている席に座るユジン。
週末のバス停では、別れを惜しみ抱き合う恋人同士がいた。
どこか寂しげなまなざしで、ユジンはその恋人同士を見て小さい溜め息をついた。
ユジンはそっと瞳を閉じて心の中にいるチュンサンに話しかけてみた。 「セーヌ河のほとりは、とてもロマンチックだったの・・・
貴方にも見せてあげたい・・・」
車窓から見える北フランスの美しい景色は、ユジンの切なさを癒すように流れてゆく。
やがてバスは、石畳の小さな旧港の町オンフルールに辿り着いた。
この町はブータンの故郷で、ユジンの好きなモネもその影響で
のどかな港町を描いていた。
ユジンは中心部のセントカトリーン協会広場を離れ
ぶらぶらと路地から路地を歩き、坂の途中にあるカフェに入った。
店のドアを開けると、杏のいい香りが鼻をくすぐり、
ギャルソンたちが手際よくテーブルに色鮮やかな料理を運んでいた。
緩やかな昼下がり、人々はシードルを飲みながら食事を楽しんでる。
外は雨足がだいぶ強くなてきたようだ。
窓つたう雨を見ながらふと、以前見た映画「シェルブールの雨傘」を思い出していた。
テーブルで清算を済ませてから店を出て
ハンカチを取り出すためにバックを開けると
そこにはチュンサンからもらった「はじめて」のカセットテープがある。
・ ・ ・
運命が拾い上げた記憶の欠片に、ぴったりと重なるように教会の鐘の音が鳴り響く。
・ ・ ・
白い鳥たちは、やがて雪を連れてくるために、思い出の海へと羽ばたいてゆく。
目を閉じれば、いつもあの日のチュンサンがこころに鮮やかに蘇る。
・ ・ ・
ユジンが旅の終わりに辿り着いたのは、神秘的なモンサンミシェル修道院。
いたずらな海風が髪を揺らし、曇り空から漏れる暖かな光は
ユジンを優しく包み込んでゆく。
ユジンは遥か大西洋の彼方に思いを馳せ、愛する人の名を呼んだ。
「チュンサン。。。」
風もいらない
羅針盤もいらない
変わらない愛だけが
この海を越えてゆく
携帯で知り合ったヒーさんにふられて落ち込んでいるfuyuさん・・・
fuyuさん あなたは言葉を失くすほど、人を愛したことがありますか?
2009年 アニメ冬恋歌 完結
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