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期限切れ。食べものの消費期限や賞味期限をごまかす会社が後を絶ちません。
しかし,うれしい期限切れもあります。 「協力支援活動等を,平成19年11月1日24時をもって…帰結せよ」,「1日24時をもって…部隊を帰国指させよ」。石破防衛相が司令官あてに発した,インド洋で給油などに携わる自衛隊の撤退命令です。 「11月1日24時をもって」。11月2日0時ではありません。「2日0時」なら,新しい時間の始まりです。「1日24時」の表現は,いままでの時間の流れがその瞬間に断たれて止まる,と実感させます。 アメリカの対テロ報復戦争を支えた,6年間にわたるインド洋での活動は終わりました。 「帰結せよ」,「帰国させよ」。問答無用の命令に,改めて思います。自衛隊は軍だ,と。軍を海外から退かせる命令を初めて世論の力で出させた2007年11月1日は,「歴史的な日」と呼ぶにふさわしい。 期限切れの「テロ特措法」の名は長い。 「平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法」。 国連だの人道だのと美しく飾っても,アフガン市民を殺す攻撃への支援という現実を隠せませんでした。代わりのどんな法案も,ごまかしはきかないでしょう。 今日は憲法公布61周年。不戦を誓う憲法九条に,期限切れはありません。 ↑ 今日だからこそ改めて憲法を考える日になって欲しいと思います お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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