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カテゴリ:潮流
濃密な人間関係が好きな中国人にとって,「友だちの友だち」は大事な客です。時には,友人を介して知らない人から食事に招待されることがあります。
私自身,しばしば中国へ行くことがありますが,「家で夕食を作るからおいでください」と誘われ,ホストは「いける口」だというので,手土産に250元(約3,800円)の酒を買い,友人と待ち合わせました。 「何を買ってきたか」と友人。中身を説明したら値段を聞かれました。答えた拍子に値札を付けたままだったことを思い出しました。はがそうとすると止められました。 友人曰く,「こういう値段のプレゼントを買ってきましたといって渡すんだ」とのこと。 中国人との付き合いでは,何より『自己アピール』が大事です。 招待先に着くと,友人が値札を示し「こいつがこういう酒を買ってきた」とみんなに見せつけました。相手も「おー」と嬉しそうです。不思議なことに話がテーブルを回っているうちに値段がつりあがっていくのです。 「こいつが500元の酒を買ってきた」と。その都度,賞賛の笑いが起きます。 瓶を見れば値段の見当がつくので,そんな高級酒ではないことはわかっているはずですが,冗談で座が盛り上がっていきます。指先ほどの値札の効果は絶大のようです。 「中国人との付き合い合格ね」とも言われました。 杯を合わせたら全部飲み干す「中国式乾杯」を重ねながら,酒ではなく,もてなしの温かさに酔いました。 ↑ 更新が遅れておりますが,宜しければ『応援クリック』をお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年02月22日 14時28分24秒
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