潮　流　

　東京の神保町といえば本の街。このごろかなり，サービスが良くなってきました。昨年10月，古書店街の中心部に「本と街の案内所」がオープン。

　ボランティアスタッフや古書店主の蓄積，パソコンのデータベースなどが活用できます。神保町の古書店は159軒。店舗数はここ数年は横ばいです。裏通りには新規の出店もあり，全体に健闘しているといえるでしょう。





　節約した人には図書館がおすすめです。神保町から徒歩10分，九段会館の近くにある千代田区立千代田図書館は，昨年リニューアルしたばかりです，区役所の9・10階部分にあり，北の丸公園が見下ろせます。

　設備の新しさは当然ですが，驚くのはコンシェルジュの存在です。

　コンシェルジュは，海外の大ホテルでよく見かける，チケットの手配などをしてくれる案内係のことですが，公共図書館にコンシェルジュという組み合わせは初耳です。

　制服姿の女性が司書とは別に専用カウンターで待機し，頼めば気軽に図書館のガイドツアーに応じてくれます。館内だけでなく，地域の飲食店などさまざまな区内の情報提供を行うところが新鮮です。


　インターネット上で同館の図書情報を利用できる「千代田Web図書館」のサービスは区民専用ですが，通常の図書の貸し出しは区民以外でも利用可能です。平日の開館時間は午後10時まで。「あなたのセカンドオフィスに」と利用を呼びかけています。

　お近くの図書館，たまには出掛けて見てください。驚くほど変わっているかも知れません。




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