|
カテゴリ:潮流
なんとか2月24日のアカデミー賞授賞式に間に合ったようです。世界中の映画ファン注目の晴れの舞台が,脚本家のストで中止されるかもしれませんでした。
11月5日に始まったストは,3ヶ月あまり経てようやく終わりました。アカデミー賞の式の台本も脚本家が書いているのですから,彼らの協力なしに,華やかな一大行事を演出できません。 アメリカの脚本家組合の組合員は,約12,000人。彼らは,次のように要求していましたDVDの販売やインターネット配信で得た映画会社や放送局の儲けを,脚本家にも配分して欲しい。 新しい技術の登場にともなう権利を打ちたてようとしたのです。 連日のようにスタジオなどの前に集まって抗議し,市民に支持を訴える。支援する俳優たちが続々かけつけ,連帯の強さを見せつける。ついに会社側も,新しい契約を結ぶと認めざるを得ませんでした。 年間500本つくられるというアメリカ映画も,四六時中流れるテレビやおしゃべり番組も,脚本家なしには始まりません。世界にあふれる物語をつむぎだす脚本家たち。 彼らのつき要求している取り分はDVD1枚につき8セントは,DVDの入れ物をつくる金額にも満たないものです。脚本家がいないと入れ物の中は空っぽなのです。 欠かせない存在なのに光が当たらず,ふさわしい権利を保障されていない働き手は,もちろん彼らだけではありません。今回のストはそう気づかせました。 ↑ 更新が遅れておりますが,宜しければ「応援クリック」をお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年03月19日 19時17分05秒
コメント(0) | コメントを書く
[潮流] カテゴリの最新記事
|