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将棋の名人戦が始まりました。
森内俊之名人が史上4人目の5連覇をめざし,挑戦する羽生善治王将は通算5期の「永世名人」の座にいどみます。人々の関心をよんでいる対局に,福田首相が祝辞をよせました。 「お二人の大局観がしのぎを削る勝負となることでしょう」。 「政治の世界も局地的な目と同時に大局観が求められる」と前置きして。 大局を辞書で確かめると,「物事全体の成り行き。全体の状況・動き」とあります(『大辞林』)。 福田首相のいうとおりでしょう。政治も大局観がないと目先にとらわれ,海図が失われ,かじ取りもままならず,漂流しはじめます。 福田首相も漂流の域に入ったようです。 道路財源,日銀の人事…。思い通りにいかない当面の事柄に手いっぱいです。国会での小沢民主党代表との党首討論で「ほんろうされました」と愚痴をこぼすあたり,着地点を見失っています。 いや,へたをすれば日本の政治そのものが漂流しかねません。 道路財源にしろ,日銀の金融政策にしろ,年金にしろ,一大事ばかりです。ところが,ともすれば人々の目には,いずれも二大政党間の政争の具と化しているように映りがちです。 国の行く手をめぐる大局が忘れ去られていないか,と。 ↑ 更新が遅れておりますが,宜しければ「応援クリック」をお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年06月01日 06時33分13秒
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