カテゴリ:社会システムについて
出演者: ラピュタファーム 代表 杉本 利雄さん 川崎特区アットマークラーニング明蓬館高等学校 理事長 日野 公三さん 社会企業家支援ネットワーク九州 代表 古賀 敦之さん テーマ: ラジオもったいない塾第23回 農村でソーシャルビジネス (写真 前列左から 杉本さん 日野さん 古賀さん) ●ラピュタファーム 田川郡川崎町でナシとブドウなどを栽培する果樹園をもう少し楽しんでもらおうとレストラン経営しているラピュタファーム。 ガリバー旅行記に出てくる空に浮かぶ島ラピュタが由来。自然と文明が調和した桃源郷。 川崎町は標高100mのダイガ原の中にあり、新しい農業の形、農村のライフスタイルを楽しみながら展開していきたいという思いがあった。どこにあるかわからない桃源郷というところもイメージにピッタリだと考えたそう。 ナシ、ブドウ、ブルーベリー、イチゴなどを栽培。500ヘクタール(15,000坪)ヨーロッパの田園風景を思い起こさせる風景。 自然の中で働けることは楽しく、ありがたいが、お客様から、地元の方から喜んでもらえる仕事をしていると思えることが一番嬉しいとのこと。 今からの季節、ナシの花が満開になるとのこと。春は様々な果樹の花が咲くので、色とりどりの素晴らしい風景を目にする事ができます。 毎月メニューが変わり、調味料から、出てくる素材、料理は全て手作り。明蓬館高校理事長の日野さんも大絶賛のランチバイキング。日本一といっても過言ではない味を是非ご賞味ください。 原則毎週月曜日が休業日。平日でも予約しなければ待ち時間が出ます。必ず予約してご来店ください。 http://laputa-f.com ●川崎特区アットマークラーニング明蓬館高等学校 内閣総理大臣から認定を受けた特別な取り組みを行うことができる高等学校。 「アットマーク」はインターネット上に住所があることを示す。 川崎町には室町時代の雪舟、が、蓬莱思想(桃源郷、理想郷思想)を掲げて作った庭<魚楽園>があり、また雪舟が遣明使でもあったことから、蓬と明をここから取り上げた。ユートピア思想はラピュタファームと共通する。 「ITとグリーンツーリズム」をテーマに去年4月に開校したばかり。全国190校ある一つの通信制高等学校。 インターネットで授業受講、担任とやり取り、年に4日間、川崎町で実習を受ける。その中にラピュタファームでの調理実習も含まれる。 8 割以上が、関東からの入学で、中には海外在住であったり、親が著名人である場合や、中途退学したケース、他校からの転入など様々なケースがあるという。今年の四月で在校生は70名。 昨年の実習期間で、生徒さんたちは「第二のふるさとができた、親友も出来たし、まだ帰りたくない」と川崎町を大変気に入り、喜んだそう。農家合宿や交流があり、地元の住民も町が活性化され、お互いにとてもよい思い出となった。 今年から廃校になっていた安宅小学校を改装して、実習時に集まる生徒の宿泊施設のついた校舎もできた。校舎に常駐職員も置くことになり、生徒だけでなく、地元住民はもちろん、地元以外の人達―例えば、アーティストハウス・セミナー・イベントハウスとして活用してもらえるよう取り組んでいきたいと考えているとのこと。 新入生としての受入は、4月・10月に行う。それ以外は転入として対応。まずはインターネットで募集要項をご確認ください。 良い教育は良い先生がいるところに毎日通学しなければならないという既成概念をまずは取り払って、生徒のいるところに先生がネットを通して、良い教育を送り届ける。川崎町で貴重な経験を過ごしてほしいとのこと。 http://www.at-mhk.jp/ ●ピュタファームと明蓬館高校を結びつけた意義 明蓬館高等学校が、わざわざ東京ではなく、この川崎町にできたのは、古賀さんとのご縁がきっかけ。そしてラピュタとのご縁も。 ソーシャルビジネス(社会の問題をビジネスで解決)という言葉が出てきて久しい中、古賀さんも3年間福岡で社会企業家の集まりの場を作ってきた。 http://www.sinkweb.net/ その中で、お二人を結びつける機会が生まれたそうです。 古賀さんと杉本さんはもともと友人でもあり、これからの社会について話しあっていたとのこと。コミュニティの問題、地元の人達がそこにある資源をいかに活用していくかが問題。 そして、ソーシャルビジネスの会で福岡に来て、古賀さんの案内で初めてラピュタファームを訪れた日野さんは、こんな農園があるのだと衝撃を受けたとのこと。旧安宅小学校の建築もすばらしく、このままにするのはもったいないと、川崎町に惚れ込んでしまった。それから、瞬く間に去年4月に高校が開校され、今年には校舎ができあがることに。 ●これからへの思い 都市と農村の交流人口がやがて定住を促す。いずれ、都市から農村へ流れが変わるであろう、そのときに何か貢献できれば。都市より農村が資源は豊富にある、新しい時代を作っていければ。(日野さん) 農業が成り立っていくような機能・仕掛け作りをしていきたい。(杉本さん) それぞれの地域の課題というのはパズルのようなもの。そのパズルの組み合わせを変えることが大事でいろんな人のアイデアを持ち寄ることで、解決への紐解きに繋がるのでは。 (古賀さん) ●吉岡感想 ほんとうに、いろいろなこと、環境だけではなく、政治も経済も、行き詰まり、苦悶しています。 新しい、真にすばらしい社会への移行が望まれています。そして、それは、総理大臣や、大統領が行えることではなく、一般市民の中から起こってくるのだと思います。そして、それはこんな活動、動きの中からこそ、芽生えてくるのではないかと思います。 これからも、皆さんのますますのご活躍を期待してやみません。 (コーディネーター 吉岡) 1日ワンクリックの応援お願いします。 ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年04月17日 13時48分27秒
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