奥襟部長の柔道・柔術日記

週末に行われた全日本柔道体重別の雑感を。

60kg級は平岡選手が優勝で、代表にも選出。いい選手なんだけど、ちょっと気持ちが弱いところが気になるなぁ。リードしている時に終盤あからさまに守ったりするから。ヨーロッパの選手はああいうところで一気に巻き返してくるから、世界選手権で逆転くらわなければいいけれど。

66kg級は内柴選手が優勝。勿論、代表にも選出。これは順当。しかし内柴選手はすごいなぁ。よく動くし寝技も効くし、気持ちも強い。ポイント取られてからの逆転は本物。組み手が不十分でも力のこもった技がかけれるのがポイントだと思う。

73kg級は大束選手が優勝で代表にも選出。傑出した選手ではないけど、よく攻める。パワーがどれくらいあるんだろう。世界ではそこが気になるところ。

81kg級は高松選手が優勝するも、糖内選手が代表に選出。高松選手の決勝の一本背負いはすさまじく、なんといっても入ってから持ち上げてトコトコ歩いて完璧に持ち上げて投げちゃったりするあたりは、並の足腰ではございません。感服。でも代表は糖内選手。ま、実績考えると仕方ないか。

90kg級は西山選手が優勝するも、小野選手が代表選出。実績的には文句なしだし、技のバリエーションも広がってるし期待したいけど、決勝終盤のスタミナ切れが気にかかる。組み手も疲れてくるとあからさまにぞんざいになるし。年齢的に仕方ないのかな。

100kg級は穴井選手が優勝して代表にも選出。これはもう文句なし。安定感が増してきた。特に受けが見違えた。昔はすぐに潰れてたもの。今の柔道では潰れても無理矢理引っこ抜かれたりして投げられたりするから不利だったけど、そのリスクはかなり減ったと思う。

100kg超級は、あまりコメントなし。うーむ、どうなる日本の最重量級。


48kg級は見応えがあった。とにかく福見選手がいい柔道した。力強さは山岸選手の方があるけど、福見選手の柔らかさが効いた試合だった。しかし、山岸選手はちょっと硬かったように見えたけど、気負いすぎたのかな。この二人の今後は、山岸選手の組んでからの技の上達にかかってくる気がする。

52kg級は西田選手が優勝して代表は中村選手。中村選手の足技は素晴らしいけど、もうちょっと強烈な前技があると、もっと効くのになぁ。もったいない。あと決勝みたいなポイント取られた状態での寝技はちょっといただけないから、もうちょっと経験も必要かも。

57kg級は松本選手。強いんだけど、平岡選手と同じ弱気の虫がいる。世界でそこを突かれなければいいけれど。

63kg級は上野選手が優勝して代表へ。よかった。よかった。やっぱり谷本選手との直接対決は強いなぁ。世界選手権では潰れながらの体落で反則をとられないように気をつけてほしい。

70kg級は渡邊選手。この選手、強い。いい柔道する。外国人のパワーにどうやって対抗できるか。岡選手は気持ちで負けてる気がする。

78kg級は中澤選手が岡村選手に負けたけど代表へ。どうなのかな。あの持ち前の外国人に負けないパワーが、ちょっと最近落ちてきているような。岡村選手は初めて見たけど楽しみな選手。ちょっと素直すぎる柔道だけど、これからまだまだ伸びるんじゃないかしら。

78kg超級の杉本選手はセンスあるなぁ。男子のような技をかける。次の全日本選手権で、塚田選手とやってもう一度勝てるか。楽しみだ。


今回もやっぱり男子より女子に目がいってしまうのはなぜかしら。頑張れ、男子代表。