ウイルス感染症 インフルエンザ
「インフルエンザ」伝播力が強く、冬に大流行しやすく、年間数百~1千万人が罹患し、数千~1万人以上が死亡しています。【原因】インフルエンザウイルスA,B,Cの飛沫感染【症状】1~2日の潜伏期の後、悪寒、発熱、頭痛、腰痛、倦怠感。やや遅れて、咳、喀痰、胸痛などの呼吸器症状。発熱は39~40℃の高熱が3~5日続き、急速に解熱します。筋肉痛、関節痛、悪心、嘔吐、下痢、腹痛を伴うこともあります。【診断】咽頭ぬぐい液、迅速診断キット。抗体価の上昇。【治療】A型にはアマンタジン、A,B型にはザナミビル。安静にし保湿、栄養、水分の補給。状態に応じて、解熱・鎮痛薬、抗炎症薬、抗ヒスタミン薬などの投与【予後】4~7日で軽快することが多いが、高齢者、慢性呼吸器疾患・心疾患・糖尿病患者、乳幼児などは肺炎を起こし重篤となる場合があります。また乳幼児では脳炎や脳症を起こし予後不良になることもあります。こわいもの知らずの病理学講義 [ 仲野徹 ]