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Feb 6, 2007
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小学3年生の女の子。彼女が廊下を走っていて怪我をしました。追いかけっこをして追いかけた方なので、自業自得といえます。唇を軽く切った程度です。放課後のことだったので、保健室で治療をした後、保護者に電話をし、

「学校から病院に連れて行きましょうか」

と尋ねたところ、母親は恐縮されて、

「いえいえ、うちの子供が走り回っていたのに、忙しい先生に行ってもらうなんて申し訳ない。今から車で迎えに行きます。」

と、おっしゃられました。

最近はたいした怪我でなくても、とにかく親に連絡して、「学校から連れて行きましょうか。」と尋ねるようになりました。行き先の病院まで聞く必要があります。聞いておかないと、「なんであんな薮医者に連れて行くんだ!」などと、お叱りを受けるときがあるからです。

加えて、明らかに本人が悪い場合でも、加害者側が「なぜ教師は走っている子供に注意しないで見過ごしておくのか?」などと、学校の管理責任を追及したがるので、慎重な言い回しが必要になってきます。女の子が顔に怪我をしたとなると、悪い予感が頭をめぐります。トホホです。

しかしこのお母さんは、たいへん冷静・丁寧に対応してくださったので、ほっと一息です。

さて、お母さんが迎えに来ました。子供も一安心、喜んでいます。

養護教諭と私に「ご迷惑をお掛けしました。」と何度も頭を下げられて、病院に向かわれました。母親は子供にも、廊下を走っていたことをとがめ、注意をしてくれました。

一件落着。

 

・・・・・でもないのです。私は見てしまいました。

車へ向かう道で、怪我をした女の子が、自分のランドセルをひょいと、母親に渡し、母親もなんでもないように、ひょいと受け取って担ぎました。ホントに自然な動作、子供も母親も当然というような顔をしています。母親はけっこう大きめのバッグを持っておられたので、両手に荷物、子供は手ぶらです。

ここまで読まれても、「何でもないんじゃないの?」と思われる方も多いかもしれません。

これが、問題なのです。

何でもないようにも思えるでしょうが、問題なのです。

女の子は足や手を怪我したわけではないし、元気だし、体も大きいのです。車までの50mをどうして母親に荷物を持たせるのだろうか?どうして母親は荷物を持ってしまうのだろうか。子供への親切心から?怪我をして可愛そうだから?ランドセルくらいは軽いものだから?

女の子はクラス女子に恐れられる存在で、彼女のいじめに1年間悩まされました。後に、この母親ともバトルを繰り広げることになります。

こうした認識のズレが、いつの間にか集積されて、子供を負の方向へ変えていってしまいます。そんな風に育てられた子供が集まって、さらに学級の中に、少しずつでもたくさんの負の要素が蓄積されます。このようにして蓄積されたひずみが、いつの間にやら学級を崩壊へと向かわせるのです。

これまではけっこうエグイ例を挙げてきましたが、今後は意図的にこの手の何でもないようなケースを書いていきたいと思っています。

 

親としての対処

※これから1960年生親世代以降の話題に入っていきますので、なるべく、「では、親は、教師は、どうしたらいいのか」も、書くようにします。現役親に対しては、私も責任があると思いますので、愚痴の書きっぱなしにならないようにします。

対処は簡単です。子供に、「唇の怪我なら、荷物は自分で持てます。自分の荷物は自分で持ちなさい。」と、一言。それで十分です。当たり前のこととして、子供の甘えた要求を退けましょう。この当たり前をやらないと、子供は荷物を持ってもらう、のが当たり前になります。それは、だんだんと、お母さんだけではなく、人に荷物を押し付けるのが当たり前に進化(正しくは劣化ですね)していきます。気をつけてください。子供に親切をしたつもりでいても、知らず知らずのうちに子供は甘やかされて育っていきます。そのうち強烈なしっぺ返しが来ますよ。

逆に、この場面でなくても良いですから、お母さんの荷物を持たせるのもいいですね。そうすれば、体も強くなりますし、我慢強い心や人の世話し、思いやる心が育つかもしれません。持ってくれたときには、「助かるなあ!いつの間にか、強くなったよねぇ。」と、さらりとほめてあげてください。

たかがランドセル、たかが50m、それでも教育です。






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Last updated  Feb 7, 2007 06:45:10 PM
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