2004/06/08(火)22:09
お仕事放浪記 その23~今日から八百屋だ!
ハワイから帰って、無職になっていたガラスは、早速に元同居人で、鹿児島の幼稚園時代から一緒の超悪友岩元を訪ねたのである。
前にも書いたが、神戸に出てきた当初は岩元と一緒に住んでいたが、岩元が八百屋の娘と付合いだし、この八百屋に住込で働くようになったら、ガラスは家賃の支払が2倍になったのだ。
迷惑である。
このせいで毎日キャベツ炒めと御飯だけの生活が始まったのだ。それまではみそ汁も食ってたし、たまにはサンマを焼いたりも出来たのに。
という事で、ハワイから帰ったガラスは、その辺りのスーパーでも売っているマカデミアナッツを抱え八百屋へ行った。
マカデミアナッツを持ったガラス「よう、元気やっか?ハワイせ行っちょったで、土産を持っ来たど」(お元気でお過ごしでしょうか?ハワイへ行っていたのでお土産の超高級チョコレートマカデミアナッツをお届けに来ました)
旧友を捨てた岩元「すまんね。おもしてかったか?」(すまない、おもしろかったかい)
マカデミアナッツを持ったガラス「まあね。ところでバイトはいらんか?」(まあまあだったよ(謙遜)。ところでアルバイトは必要ないかい?)
旧友を捨てた岩元「わいや?」(あなた様が、なさるのですか?)
マカデミアナッツを持ったガラス「よお。行く前に仕事辞めたでね」(そのとおりです。ハワイへ行く前に仕事を辞めたので、今は働いていないのです)
旧友を捨てた岩元「いつからよ?」(いつから働けるのですか?)
マカデミアナッツを持ったガラス「今よ」(これからすぐでも大丈夫です)
旧友を捨てた岩元「待たんか。きっくっで」(お待ち下さい。聞いてきます)
しばし休憩
旧友を捨てた岩元「えど。働かんか」(許可が出ました。良いですよ、働いて下さい)
このようにして、ハワイ帰国早々に八百屋で働きだしたのだった。
さすが、超高級チョコレートマカデミアナッツ効果は絶大だ!
この頃のガラスは、普段着はジャージが多かったので、そのまま店員として作業がスタート出来たのだ。証拠の写真があった。
これが当日、八百屋の応接室で撮った写真だ。1984年10月1日。20歳である。
間抜けなツラである。
おまけに前回日記に書いたワイハのホテルで「歯ブラシでカップラーメンを食う」だ!
こんなことで、岩元が結婚する翌年の11月3日まで八百屋で働く事となった。
なぜ期限を切ったかというと、ガラスは貿易商を目指していたので、長くても1年と考えていたのだが、丁度1年と1ヶ月後に岩元の結婚が決まっていたので、キリが良いからその日までということにしたのである。
これから1年間、楽しく、八百屋と水商売のダブルヘッダー生活をするのだ。その間、夜中はきちんと英語の勉強までしていたのだ。
では、次回から楽しい八百屋、商売の基礎を知った八百屋生活を紹介する。
八百屋を目指す奴は目をかっぽじって読め!だ。