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ハワイから帰って、無職になっていたガラスは、早速に元同居人で、鹿児島の幼稚園時代から一緒の超悪友岩元を訪ねたのである。
前にも書いたが、神戸に出てきた当初は岩元と一緒に住んでいたが、岩元が八百屋の娘と付合いだし、この八百屋に住込で働くようになったら、ガラスは家賃の支払が2倍になったのだ。 迷惑である。 このせいで毎日キャベツ炒めと御飯だけの生活が始まったのだ。それまではみそ汁も食ってたし、たまにはサンマを焼いたりも出来たのに。 という事で、ハワイから帰ったガラスは、その辺りのスーパーでも売っているマカデミアナッツを抱え八百屋へ行った。 マカデミアナッツを持ったガラス「よう、元気やっか?ハワイせ行っちょったで、土産を持っ来たど」(お元気でお過ごしでしょうか?ハワイへ行っていたのでお土産の超高級チョコレートマカデミアナッツをお届けに来ました) 旧友を捨てた岩元「すまんね。おもしてかったか?」(すまない、おもしろかったかい) マカデミアナッツを持ったガラス「まあね。ところでバイトはいらんか?」(まあまあだったよ(謙遜)。ところでアルバイトは必要ないかい?) 旧友を捨てた岩元「わいや?」(あなた様が、なさるのですか?) マカデミアナッツを持ったガラス「よお。行く前に仕事辞めたでね」(そのとおりです。ハワイへ行く前に仕事を辞めたので、今は働いていないのです) 旧友を捨てた岩元「いつからよ?」(いつから働けるのですか?) マカデミアナッツを持ったガラス「今よ」(これからすぐでも大丈夫です) 旧友を捨てた岩元「待たんか。きっくっで」(お待ち下さい。聞いてきます) しばし休憩 旧友を捨てた岩元「えど。働かんか」(許可が出ました。良いですよ、働いて下さい) このようにして、ハワイ帰国早々に八百屋で働きだしたのだった。 さすが、超高級チョコレートマカデミアナッツ効果は絶大だ! この頃のガラスは、普段着はジャージが多かったので、そのまま店員として作業がスタート出来たのだ。証拠の写真があった。 これが当日、八百屋の応接室で撮った写真だ。1984年10月1日。20歳である。 間抜けなツラである。 おまけに前回日記に書いたワイハのホテルで「歯ブラシでカップラーメンを食う」だ! こんなことで、岩元が結婚する翌年の11月3日まで八百屋で働く事となった。 なぜ期限を切ったかというと、ガラスは貿易商を目指していたので、長くても1年と考えていたのだが、丁度1年と1ヶ月後に岩元の結婚が決まっていたので、キリが良いからその日までということにしたのである。 これから1年間、楽しく、八百屋と水商売のダブルヘッダー生活をするのだ。その間、夜中はきちんと英語の勉強までしていたのだ。 では、次回から楽しい八百屋、商売の基礎を知った八百屋生活を紹介する。 八百屋を目指す奴は目をかっぽじって読め!だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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