カテゴリ:1番線~芸術
今年は楽聖誕生250年の記念すべき年だが、大のつくベートーベン愛好家だった小松雄一郎氏の岩波楽聖賛歌を紹介。 ![]() 以下、54ページより引用 (※拙ブログ読者の皆さんに わかりやすく修正、または、 部分補筆しています。。) ベートーベンは音楽で哲学的思考とも言 うべきことをしているが、彼は音楽の 内容と形態を人間の高い精神活動を 担う芸術に、それまで一曲を作曲 するごとに進めて来ていた。 作品7のピアノソナタ変ロ長調はその 一つの標識となる作品であった。彼自身 「大ソナタ」と銘うったようにそれ以前 の作品をはるかに凌駕(りょうが)する 規模と内容をもつものであった。当時、 これを聴いた人は 「アパッショナータ」と名付け、 ベートーベンはこのソナタで、 激情を表していると言ってる。 この激情は、英雄的なものであり、 のちに第3交響曲「英雄」に発展。 その後もベートーベンが駆使する 減七の和音、増五六の二つの不協 和音的緊張が曲風に大きな意味を 持つようになる。 ![]() 若き日の本業は政治家ながら、 前記の文章からも、小松雄一郎氏は ベートーベン音楽研究者として超一流 であったことが伺えよう。(つづく) にほんブログ村 https://blogmura.com/ ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.10.28 02:00:06
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