気まぐれ仔猫のマネキネマ

2006/06/11(日)23:44

「春の日のクマは好きですか?」「ハイ、好きです」

映画の話です。本当にクマが出てきたらやっぱり恐いですよね。 念願叶って「春の日のクマは好きですか?」を観にいってきました。 待って待って待ちに待って観にいったわけですけど、観る前に盛り上がっていた映画というのは、「期待の想像力」も過大に膨れ上がっているし、実際の映画がそれに勝つというのはたいへんなことです。ましてや、ぺ・ドゥナの映画は「絶対に大丈夫」という自分勝手な確信を持っている人もいるわけですから(「何処に?」って、ココに。ココって、私です)、映画も迷惑かもしれません。 でも、期待してたイメージとはまるで違いました。期待してたイメージなんて陳腐なもので、実際の映画のほうがはるかに良かったです。 かわいくてポエティックでしゃれてて、まるで絵本のような映画。こういう映画は、ちょっとないです、ほかには。イ・ミョンセ監督の「私の愛、私の花嫁」という映画も絵本のような映画で、しゃれてるしポエティックだしかわいい映画でしたけど、プロットもタイプもまったく違う映画です。 この映画の主人公ヒョンチェは、ぺ・ドゥナみたいな女の子。違うかな? ぺ・ドゥナがヒョンチェみたいなのかもしれません。あれっ? どっちだろ。っていうか、ぺ・ドゥナがヒョンチェになってそこにいる…っていう感じかもしれません。映画も、ぺ・ドゥナに合わせてつくったのか、ぺ・ドゥナがヒョンチェになりきっているのかまったくわかりません。ヒョンチェとぺ・ドゥナと“春クマ”が溶け込んでしまっていて、もう一体となってしまっています。 ぺ・ドゥナって、ラブストーリー映画が少ないんですよね。少ないというより、これ1本だけですね。この映画を観ると、もっとぺ・ドゥナのラブストーリーものも観たくなります。もちろん、“春クマ”のような「ぺ・ドゥナ的世界」、“ぺ・ドゥナ・ワールド”に満ちあふれたものを。 こういう映画の主人公は、ぺ・ドゥナ以外考えられません。他の女優さんがやると“その他大勢”のラブストーリーになってしまいます。やっぱりぺ・ドゥナ。 ということで、すでにお気づきかと思いますけど、「特集:やっぱりぺ・ドゥナ」もUPしております。

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