祝!興行1位 「グエムル -漢江の怪物-」パク・ヒボン一家の紹介です
祝! 「グエムル -漢江の怪物-」1240万人突破! 興行1位!なんてことをやってみたくもなります。一日経ちましたが、余韻覚めやらず…です。で、昨日の続きです。昨日、この映画に出てきた家族の話を少し書きました。それについて、もう少し詳しく書きたいと思います。この一家、昨日も書きましたけど、漢江の岸辺でお酒やらつまみやらカップラーメンやらを売って生計を立てている一家です。そんなに儲かっている感じではありません。はっきり言うと、貧乏です。一家の主は、パク・ヒボン(ピョン・ヒボン)59歳。年をとっても親は親。3人の子どもたちは、みな少しばかり欠点がありますが、それぞれに良いところがあるのは、親はちゃんとみています。そんな普通のアポジです。子どもたちさえ無事ならというのが最大の幸福のようで、欲がないところが貧乏生活につながっているようではあります。ヒボンの長男パク・カンドゥ(ソン・ガンホ)は売店の店番をしてアポジを手伝っているんですけど… 店番をしていても居眠りばかり。お客さんに出すイカゲソの足を1本くすねたり、店の小銭をちょろまかしてへそくりをしたりで、手伝っているのか、足を引っ張っているのかよくわかりません。奥さんにも逃げられて独り身ですけど、パク・ヒョンソ(コ・アソン)という中学1年生の娘がいます。この娘が、カンドゥにとっての生きがいです。次男のパク・ナミル(パク・ヘイル)は、大学を出ているのにフリーター。そのうえ、大のお酒好きです。しかし、彼には大学時代、デモに参加し、火炎瓶を投げて民主化のために戦ったという強い自負があります。兄のカンドゥがだらしないのにいらいらしているところもあります。一家の中で一番頭がいいんですけど、短気なところがたまに傷です。末っ子で長女のパク・ナムジュ(ぺ・ドゥナ)は、アーチェリーで国体に出場するほどの名手。グエムルが現れた日が、ちょうどナムジュの出場する試合がテレビで生中継される日でした。仕事をサボってヒョンソとテレビにかじりつくカンドゥ… 次々と的の真ん中に命中させるナムジュでしたが、肝腎なところで考え込み過ぎ、タイム・オーバー。準決勝敗退で3位決定戦へ。詰めが甘いところが彼女の欠点のようです。ヒボンの孫、カンドゥの一人娘のパク・ヒョンソ。父親の愛情の深さもさることながら、ハラポジ、叔父のナミル、叔母のナムジュからも深い愛情を注がれています。パク・ヒボン一家にとっては宝ものです。漢江にかかる橋にぶら下がった正体不明の生き物。漢江を訪れた行楽客たちは、珍しいものに眼を奪われます。身に降りかかる恐怖など想像すらせず、むしろ好奇心でそれを眺めています。やがてその生き物は漢江に飛び込み、岸に向かって近づいてきます。おもしろがる行楽客たち。その行楽客たちに混じって、くすねたイカゲソの代償を届けに来させられたカンドゥの姿もありました。水中の影が岸のすぐ側までくると、興奮した群集は漢江めがけてつまみやビールを投げ込みます。それが一瞬にして恐怖に変わります。ものすごい勢いで岸に飛び出してきた怪物は、行楽客に襲い掛かります。逃げ惑う人々を、次々と血祭りにあげる“グエムル”。カンドゥは勇敢にも“グエムル”に立ち向かいますが、それが仇となったのか… 人々がこれは手に負えない怪物であると悟ったとき、カンドゥの勇気も恐怖に変わります。逃げ出すカンドゥたちを、今まで以上のの強い力で追いまわす“グエムル”。カンドゥはその群集の中に最愛の娘、ヒョンソの姿を見ます。ヒョンソの手を握り、逃げ出すカンドゥ… と思ったら、よくみると手をつないだはずの子がまったくの別人。カンドゥが不安を感じて後を振り向くと、ヒョンソの体には“グエムル”の尻尾が巻きつき、ヒョンソの体は“グエムル”の口の中に放り込まれます。そして、“グエムル”はそのまま漢江の水の中に… 後にはうろたえるカンドゥの姿が残されます。今日は、家族の紹介+序盤のハイライト・シーンを紹介しました。