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「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」 村上春樹 (文藝春秋)
駅ビルの本屋に行ったら一冊だけ残っていて、まあ、これは買わなきゃと購入。 面白くなかったかと言えば面白かった。(先輩の言葉の盗用だ) 読んでいて心が波立ったし、独特のドライヴ感と透明感は厳然とそこにあった。 熟練の天才陶工が焼き上げた壺は、期待通りのできばえだった。誰が観てもすぐ彼の作品だと分かるし、彼の作品でしかなかった。 「子どもの頃と同じ味だ。なつかしい」と言わせしめる人気のラーメン屋は、実は、日々ニーズに合わせて味を変えているという話がある。お客が求めているのは、あの時と同じ味ではなく、あの時と同じインパクトなのかもしれない。 僕的には もう少し背徳感があったほうが好みだなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.18 05:15:34
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