岐阜大学囲碁部

今回は個人的感想、検討の場　長いです。

1回戦　対中京大K君
団体戦や個人戦で何度か見かけているK君との初対戦。自分の白。
別に難しいことをせずさらさら打とうと思っていたら、こんな場面で三々に入られて序盤早々困ってしまいました。


こう三々に入られるとこのくらいが相場らしい


対局中は「アマ過ぎる！」と判断してこんな風に打ちました（但し２５とは打たれなかった）。


しかし明らかにこちらのほうがより甘い、というよりすぐにこの図の２５に出斬られるとオワってましたな。黒が他に打ったため先にS１４抑えに回ることができ事なきを得ましたが、最高に危ない瞬間でした。
その後はお互いに疑問手を連発したものの、最後は何とか石が獲れて中押し勝ち。

２回戦　対高校生I君
高校生高段者軍団の一角I君との対戦。自分の白。
黒の小林流に白が二間高ガカリする進行。その後お互い大場を打ち合い互角でしたが、黒が一手鈍重な疑問手を打ったために白が打ちやすく（多分若干優勢）なりました。
こういう場合は非勢の側が随所で頑張る必要があるものですが、黒は何か誤算があったのか、ひたすら手厚く打ち進めてきました。白としては乱戦辞さずの頑張りが全て通ってしまい、後は順番にヨセて地合リードとなりました。最後は盤面でも数目リードで勝ち。
I君としては最悪のデキの悪い内容になってしまいました。彼の実力が全く発揮されなかったことは、その後彼が勝ちを重ねて６位に食い込んだことでも明らかでした。
ともあれ幸先良く２連勝。

３回戦　対名工大院Wさん
以前書いたとおり何もできないまま敗戦。まわしに触れることすらできず気付いたときには土俵外でした。
今まで自分が対局したアマチュアの中で間違いなく最強の人で、それなりにいい経験でしたね。
トーナメントだったら「事実上の決勝戦。トーナメントの弱点が露呈！」なんて吹くところですわ＾＾

４回戦　対高校生N君
高校選手権愛知代表のN君との対戦。自分の黒。
さすがに強く、序盤はこんな風でした。


△を打たれた時点では白が地合圧倒的リードの状態。大場を打ち合う模範布石では、一手の方向違いで地合のバランスが崩れるという典型的標本が完成。あ～あ。こういうところは呉清源先生の得意分野なんでしょうね。
その後は双方に疑問手があり、それは白のほうが罪が重かったらしくこんな局面になりました。


今冷静に眺めてみると黒の下辺が膨らみ中央にも大地の可能性があり、黒が少し面白い形勢か？
ただこの時点で自分の時間が切迫しており、形勢判断もできぬまま無謀な戦いを挑み、破滅の道を突き進んでしまいました。その後右上の黒が死滅し中押し負け。
もう少し時間配分を巧くしようと反省。
それにしても高校生は全員早打ちで感心しますね。普段のスパーリング量の賜物なんだろうな。

昼食休憩時、三重大の権威Sさんが見に来られ、Wさんとの碁を検討してくれました。ありがとうございます。

５回戦　対高校生O君
２年前に岐阜大囲碁部合宿に中学生ながら参加してくれていたというO君。自分の黒。
スイスも佳境に入り、打ちたい碁を打とうと、天元・五の五・高目の大風呂敷を拡げてみる。練習やネットでは打ったことがあるが、一発勝負のトーナメントや団体戦ではなかなか打つ気分になれなかった布石だ。
しかしその風呂敷に穴が空き、逆に薄くなる最悪の展開に。この碁も最後は時間が無くなり、黒の大石が白の花見コウになり中押し負け。
う～ん内容悪し。

６回戦　対名城大Y君
名城大団体メンバーのY君。自分の黒。
ミニ中国流（平凡社の呼び名だとドーサク流）を試してみる。しかしその後絶好の戦機を逃し、厚く打ちすぎ、模様を拡げているはずなのに囲い合いをして黒が足りないという泣きたい形勢に↓。


参ったなと思っていると、白が模様の最深部に深々と侵入してきた。生きられると負けだが、どうやっても生きられる！こりゃ、生きられた時点で投了かと覚悟していると、白のミスで眼が無くなり大石頓死で中押し勝ち。
結果的には「獲ろう獲ろうで獲れちゃった」のアマにありがちな内容。運だけの勝利でした。
この碁を振り返ると、模様を拡げたのに囲いあっても負け、打ち込まれても楽に生きられる、というどうしようもないことになっていました。だめだこりゃ。

結果３－３で五分でしたが、内容は悪いものばかり。まあそれが実力っていうもんなんでしょう。sosの関係で十傑入りもなりませんでした。これを肥やしにまた出直しですな。


明日はケーブルテレビ主催のローカル棋戦に出てきます。初めての一般大会参加です。この大会は参加者はあまり多くはないものの、１５００円で弁当がついて商品も出るというなかなかオイシイもの。せいぜい頑張ってくるか。
＜N＞