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カテゴリ:半生
このころから僕ら研修医は交代で外の病院の1人当直に派遣されることになった。研修医になった当初は、医師といっても名ばかり。臨床医として覚えることは学生の膨大だし、経験も全然なし。先輩のお手伝いをしながら、朝から深夜まで研鑚をつみ、まずは大学の副当直。つぎに外の病院の回診。困ったことがあっても、すぐに先輩医師にフォローしてもらうことができたし、そうでないと患者さんも迷惑だろう。 しかし今度の仕事は、大学とは独立した病院であり、落ち着いた患者さんが殆どで、大学に好意的な病院とはいえ、緊張度は高い。僕はすでに加入していたが、医師賠償責任保険の加入の有無の確認があった。また、困ったときには大学の当直医に相談をするよう指導があった。 昼間に数回回診して勝手はだいたいわかっている病院のはずだが、初めての当直は非常に緊張して、眠れなかった。当時3月に当直医マニュアルなる本が出て、大学の副当直の頃から学んでいたが、これが非常に役にたった。本で読んだことをが実際に起こり、それに対処していくことで、さらに理解が深まった。 後に某院長が”研修医は毎日当直したらいい、すごく勉強になる”とおっしゃっていたが、そのとおりだと思う。ただし、研修医のサポート役をする人(=僕らの場合は大学の当直をしている先輩の医師)が不可欠だが・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.06.21 18:53:59
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