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カテゴリ:眼差し
もう、まる6年になるのですね。 夏祭りの花火を見物に出向いて、まさかあのような惨事になるとは、 どなたも想像だにしなかったはずの惨事でした。 犠牲者11人を出した6年前のちょうど7月21日を前に、 兵庫県明石市の歩道橋事故で、明石市は昨日、ご遺族の方と負傷者の270全員との補償交渉が終結したと 発表したそうです。 ご遺族と負傷された方々のことを思いますと、そして交渉に当たってこられた関係各位の方々におかれても、長い長い6年間だったろうと--- 惨事や事故に遭われた後に、 こうした交渉が待っているというのは、どんなにか重く苦しい日々となられるか、 いまなお長引いて終結していない補償交渉も多々あります。 いろいろの個別のご事情で、早期に終結しない、し得ない交渉も多々あることでしょう。 けれど、こうした交渉は、可能ならば、出来るだけ早くに終結されるよう、 有責者サイドの関係者の方には「誠実さ」こそが求められているものと思います。 今年の夏は、亡くなられた方々の7回忌--- 心からご冥福をお祈りしたいと思います。 補償交渉の終結後、 明石市の総務部の責任者の方は、「今も多くの方が心の傷を抱えており、今後も安全な街づくりに努めるのが我々の使命だと考えております」と語られたそうですが、 安心は、個々人の心がけで持てたとしても、 安全というのは、個々人の努力や注意を超えたところにあるものです。 安全な街づくりは、そこに住む暮らす皆の協力なしには実現されないものです。 安全ばかりは、個人の他力本願な意識や対応ではまず担保されませんから。 惨事で亡くなられた方々の犠牲を思うとき、いつも思うことは。 そうした犠牲によって持たされた教訓を生かさせてもらわなければということ。 こうした惨事が繰り返されることのないよう祈りつつ、 わたくしは、こうしたことを繰り返すことのないようにと思うとき、 いつも身が引き締まる思いになります。 娘たちにも想像力をもって学んでもらいたいと思い、 親としては、真摯に学ばせる義務があると、 そう考えてしまうわたくし--- 今日は、終業式。 明日から学校も夏休み。 夏祭り、花火大会、海水浴などなど、 人が集まるイヴェントも各地で盛り沢山な季節--- 海に山に、そして旅行、あるいはライヴやコンサート、 どうしたって気持ちが浮き足立つ季節。 だからこそ、親なれば、 我が子の浮き足立った気持ちや気分に楔を打ち込む必要があると。 今夜は、親子でそうした話をしたいと思います。 画像は、萬鉄五郎の「丘のみち」という作品です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 20, 2007 08:28:31 AM
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